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子どもの低温やけどに注意

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セコムの舟生です。

寒い冬の味方であるカイロ。
手軽で便利ですが、使い方を間違えると「低温やけど」を引き起こすことがあります。
小さな子どもは、自分で熱さを訴えられないことがあるので注意が必要です。

今回は池袋 さくらクリニックの倉田大輔院長の監修のもと、子どもの低温やけどについてまとめます。

▼ 低温やけどとは?子どもにとって特に危険な理由
低温やけどとは、「温かい」と感じる程度の温度で発生するやけどのこと。
温かいものが肌に触れていることで発生します。

目安は44℃なら3~4時間、46℃なら30分~1時間。
50℃なら2~3分で低温やけどを引き起こす可能性があります。

子どもは大人より皮膚が薄く、肌のバリア機能を担う角質層が大人の1/3から1/2程度しかないため、短時間でダメージを受けかねません。
また寒さで感覚が鈍っていると熱さを感じにくく、低温やけどの進行に気づけないことも考えられます。

就寝中や遊びに夢中になっているときなどは、特に注意が必要です。


▼低温やけどのサインと対処法
低温やけどは、初めは見た目に異常がなくても、時間が経つにつれて深刻化することがあります。
最初は軽く赤くなっている程度でも、7~10日目くらいから痛み出はじめる場合も。
医療機関を受診したときにはやけどが進行しているということも少なくありません。

低温やけどは、皮膚の表面も傷つく通常のやけどに比べ皮膚の深い場所が傷つきます。
低温やけどの「サイン」を見逃さず、医療機関を受診しましょう。

【子どもの低温やけどのサイン】
・皮膚が赤くなっている
・軽い痛みがある
・水ぶくれができている

医療機関を受診するまでの応急処置として、次のような対応があげられます。

【子どもの低温やけどの応急処置】
・まずは冷やす
低温やけどは皮膚の深い部分が傷つくため、一般的なやけどよりも冷やすことによる効果は薄れますが、やけどの悪化を防ぐためにもまずは冷やすことが重要。
冷水や濡れタオルで20分程度、時間をかけてしっかりと冷やすことが大切です。
可能であれば、医療機関受診までの準備や移動の時間も冷やしておきましょう。

嫌がるようであれば「アニメや動画1話分冷やそう」などと決め、観ながら冷やすのもよいでしょう。
氷や保冷剤を使って冷やす場合は、患部皮膚に直接当てないように注意してください。


・触らない、こすらない
皮膚を刺激すると症状が悪化する可能性があります。
触ったり、こすったりしないようにしてください。

・白色ワセリンで保護する
皮膚を保護する作用を持つ白色ワセリン。
外部からの刺激を軽減することも期待できます。

・水ぶくれはつぶさない
水ぶくれをつぶすとリスクが高まります。
出来るだけつぶさないようにして受診してください。


▼ カイロ使用時に気をつけたいポイント
カイロは便利で手軽な保温グッズです。お子さんにも身近でしょう。
カイロの使い方を誤ると低温やけどを起こすリスクがあるので使用には注意が必要です。

【カイロ使用時の注意ポイント】
・直接肌に貼らない
必ず服肌着の上から使用し、肌に直接触れないようにしましょう。

・就寝中は使わない
就寝中は動きが少なく、熱が集中しやすくなります。
注意書きにもあるように、就寝時はカイロをはずしましょう。

・暖房器具と併用しない
ヒーターなどの直接熱を発する暖房器具のそばでカイロを使用していると、カイロの温度が高くなりすぎるため危険です。75℃まで上昇することもあるので注意して使用しましょう。

・貼る部位や服に注意
タイトな服や、ベルトなどで圧迫された部位は、熱が逃げにくくカイロを貼ると低温やけどになる可能性があるので注意が必要です。
寒い時期に役立つ「吸湿発熱素材」といった汗などの水分を吸収して発熱する繊維を使用して作られた肌着の場合、カイロの温度が上がりやすく熱が逃れにくいので注意が必要です。

* * * * * * * * *

製品の注意書きを確認し、安全な使用方法を守るなど、基本的な対策を忘れないようにしてください。
子どもが熱さを感じていないか、こまめに声をかけましょう。
「温かい」くらいの温度で、低温やけどは起こります。
保護者が常に状態をチェックしてあげてください。

* * * * * * * * *


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