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何が危険?子どものSNS利用に潜むリスク

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セコムの舟生です。

猛烈な暑さが続いています。
今年の7月は非常に気温が高く、日中は気温が40度近くまであがるところもありました。
熱中症で搬送される方や、亡くなる方も増え続けています。
暑さも命に関わることがありますので、油断してはいけません。
お子さんにも、熱中症対策をあらためて教え、日盛りの時間帯はスポーツや外出を避けるなど、無理をしないよう伝えてくださいね。

さて、いよいよ夏休みがはじまりました。
子どもたちは自由な時間が増え、インターネットやSNSなどに接する機会が増えると思いますが、学校以外の人とも気軽に交流ができるSNSにはリスクも潜んでいます
子どもは知らず知らずのうちに危険に足を踏み入れてしまうことがありますので、やってはいけないことを、きちんと理解させなくてはいけません。

夏休みを過ごすにあたって、子どものSNS利用について、親子でしっかりと考えてみましょう。


* * * * * * * * *


▼ SNSで知り合った相手に裸の写真を送ってしまう子どもたち
今年6月に国家公安委員会と文部科学省が共同で「夏休みを迎える君たちへ」という子ども向けのメッセージを発表しました。
インターネットを通じた子どもの性犯罪被害のリスクを訴えるもので、SNSを利用する子の性被害が急増していることに警鐘を鳴らしています。

被害の内容は、SNSで知り合った相手に、自分の裸の画像を送ったり、実際に会ってわいせつな行為を強要されたりするもの。被害者は中高生が中心ですが、なかには小学生もいます。

女子だけではなく、男子も同様の被害にあっていること、子どもが多く利用するゲームアプリでも被害が発生していることなどを紹介しています。

なぜ自ら画像を送ってしまう子どもがあとを絶たないのでしょうか。
そこには、子どもゆえの未熟さ、判断力不足が見て取れます。

SNSでは、同じ趣味を持つ人と知り合うのも簡単です。
共通の話題があれば会話がはずんで、仲良くなったように感じることもあるかもしれません。
しかし、インターネット上でのやり取りだけでは、どんな人かを知ることはできません。
年齢や性別、プロフィール写真を偽ることも可能ですし、子どもを相手に話を合わせるくらいはいくらでもできます。

悪意ある大人の嘘を見抜くのは簡単ではありません。
最初は「これくらいなら」と軽い気持ちで当たり障りのない画像を送り、だんだん相手の要求がエスカレートして最終的に裸の画像を送ってしまうこともあるようです。
「せっかく仲良くなった人に嫌われたくない」と相手の言いなりになってしまったり、しつこく求められて断ることができず裸の画像を送ってしまったりするケースが見られます。

また、「言うことを聞かないと情報をばらまく」と脅されたケースや、子どもが欲しがっているものをあげる代償として裸の画像を要求され、軽い気持ちで送ってしまうケースなどもありました。

犯罪被害の実例を見ていると徐々に相手のペースに巻き込まれ、あと戻りできなくなってしまった子どもの姿が見えてきます。
簡単に人を信じてしまう純粋さ、あとのことを考えて行動できない未熟さが、インターネットでは被害に直結してしまうことがあるということがわかります。

どのような経緯でも、ひとたび他人の手に渡った画像は児童ポルノとして流出する可能性があり、インターネット上に出回ってしまえば、すべての画像を削除するのは困難です。
このことを子どももしっかり理解すべきです。


▼ スマホネイティブの子どもはSNSにも抵抗がない?
私は、子どものスマートフォン利用やSNSでの安全について講演させていただくことがあります。
そこで感じるのは、子どもと保護者の意識の違いです。

保護者の世代は、スマホやアプリ、SNSなどを便利に使いこなしている方がいる一方で、「よくわからない」と最小限しか使用しない方、まったく使用しないという方も一定数います。

一方、子どもは、幼いときからパソコンやゲーム機などのデジタルデバイスに接しているのでスマートフォンへの抵抗感が少なく、友達や親と無料通話アプリなどを使って連絡を取り合うこともごく当たり前のことと捉えているようです。

大人と子どもでは、使い方に対する感覚に乖離があるのかもしれません。
大人が少しずつ使い方を覚えていくのに対し、子どもは情報収集が早く、好奇心も手伝ってどんどん新しい使い方を覚えて取り入れていこうとします。
見ず知らずの相手とオンラインでゲーム対戦したり、交流したりすることにも抵抗がないようです。

保護者が「よくわからない」という理由で子ども任せにしていたら、SNSなどに潜む性犯罪被害のリスクから子どもを守ることはできません
目が届かないところで危険に足を踏み入れる可能性があるからこそ、保護者も新しい情報を学びながらお子さんのインターネット利用に積極的に介入していかなくてはならないと思います。


▼ 使い方のルールをもう一度、話し合おう
スマホやゲーム機など、インターネットに接続できる端末をお子さんが使用しているなら、SNSでの性犯罪被害は決して他人事ではありません。
危険な目にあうことがないよう、夏休みという特別な期間にあわせて使い方のルールを話し合ってみてはいかがでしょうか。

<スマホなどインターネット機器の使い方で話し合っておきたいこと>
・使っても良い時間帯や場所
・使ってはいけない場合(食事中、勉強中など)
・保護者の許可を必要とする使い方(アプリのダウンロードなど)
・約束を守らなかった時の対応

保護者のスマートフォンをお子さんに使わせる場合は、フィルタリングをかけて渡すようにしましょう。自分が使用する時の操作が面倒では?と心配される方もいるかもしれませんが、最近はフィルタリングのオン/オフが簡単にできるサービスなどもあります。

子どもがSNSや無料通話アプリを使用する場合は、保護者が利用状況やコミュニケーションを取る相手を把握しておくべきです。
小学生のうちは、保護者の管理下で安全にインターネットを使うルールを覚えていく段階にあります
見ず知らずの相手からどんどんメッセージが来るような設定にはしないでください。
もしすでにそうなっている場合は、退会して設定をし直したほうが安心です。


* * * * * * * * *


「危ないから使わせない」とSNSの使用そのものを禁止してしまうと、子どもは親に隠れてなんとかしようと頭を巡らせるものです。

どうしてもお子さんが使いたいというなら、どういう理由で使用するのか、そこで何をしたいのかなど、子どもの考えを聞き、目的意識をはっきり持たせることが大事。

「なんとなく楽しそう」「みんなもやっているから」など、曖昧な理由ではじめてしまうと、ダラダラとけじめなく使ってしまいがちです。
保護者の方が見守りながら、安全な使い方を覚えていきましょう。

2018.07.26

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