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わいせつ目的の連れ去りに注意

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セコムの舟生です。

児童を狙ったわいせつ事案が全国各地で発生しています。
被害者は女の子ばかりではありません。男の子の被害も頻繁に報じられています。
性別、学年問わず注意が必要です。


わいせつ目的の連れ去り事案では、言葉巧みに声をかけ人目につかない場所に連れ出し、犯行に及ぶケースが多く確認されています。

最近発生した事例を振り返りながら、わいせつ目的の連れ去りを防ぐ具体的な対策について、まとめます。


▼ 児童を狙ったわいせつ犯罪の事例から対策を学ぶ
子どもが被害者となったわいせつ犯罪をいくつかまとめます。

【わいせつ犯罪事例1】
・発生場所:商業施設
・被害者:小学女児
商業施設で小学女児に「お母さんは一緒?ちょっと来て」などと声をかけたうえ、多目的トイレに連れ込み、性的暴行を加えた10代の男を逮捕。

【わいせつ犯罪事例2】
・発生場所:公園
・被害者:小学男児
公園で小学生の男児2人と鬼ごっこなどをして遊んだあと、うちひとりの男児を公園駐車場に連れ出し、車内で性的暴行を加えた40代男を逮捕。

【わいせつ犯罪事例3】
・発生場所:習いごとの道中
・被害者:小学女児
習いごとに行く途中の女児が自転車で横を通った際、「痛い。ちょっとこっちに来なさい」などと声をかけたうえ、住宅の車庫内に連れ込み、わいせつ行為に及んだ60代男性を逮捕。

加害者による声かけは非常に巧みです。
子どもを困らせるもの、油断させるもの、なかには脅すものも。
ほかにも多くの声かけが確認されています。

声をかけて子どもに接触し、人目につかない場所へ連れ去ってから犯行に及んでいることが事例からもわかります。

こうした手口は幾度となく繰り返されてきました。
学校でも安全教室などで不審者対策を指導していますが、被害にあう児童があとを絶ちません。
「自分は大丈夫」ではなく「自分が狙われているかもしれない」という危機意識を持つことが重要です。


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通学路でも注意!子どもを狙うわいせつ犯罪


▼ 加害者と子どもの接触を防ぐために
わいせつ目的の加害者が子どもに接触するために用いるパターンがいくつかあります。
過去の事件で実際に用いられた手口をパターン化しました。

(1)「優しい人」をよそおう
「お菓子をあげる」「一緒に遊ぼう」「アイドルに会わせてあげる」など、子どもの関心をひく言葉や話題を使って接触します。
"子ども好きな優しい人"を演じて、心を開かせたあとに犯行に及ぶケースもあります。
子どもが警戒心を抱かずについていってしまうため注意が必要です。

(2)困っているふりをする
「道を教えてほしい」「犬がいなくなったから一緒に探して」「お腹が痛いから病院に連れて行って」などと子どもに助けを求める声かけも横行しています。
性格の優しい子や正義感の強い子なら「助けてあげなくては」という一心で、相手の言葉に従ってしまうことが考えられます。

(3)職業や立場をいつわる
警察官や教師など、子どもが従わざるを得ないような職業をよそおって接触するケースもあります。
コロナ禍では公園にいる子どもに「検査をする」と医療関係者をよそおって接触したケースなどもありました。
また「お母さんに頼まれた」など、親の知人をよそおって子どもを連れ出す手口もあります。

(4)子どもの「非」をよそおう
「ケガをした」「車を傷つけた」などと子どもに難癖をつけ、萎縮した子どもを連れ出して犯行に及ぶ卑劣な手口もあります。
加害者はまず声をかけ、子どもに接触してきます。
そこから別の場所へ連れ出すのが手口です。

どんな理由であれ、親の同意も得ずに子どもをその場から連れ出すことは不自然。
移動させられそうになったら、相手がたとえ顔見知りであってもついて行ってはいけません。
最大限の警戒心が必要です。
ついて行かないことが鉄則。
「別の場所」に連れて行こうとする相手には毅然と対応しなくてはなりません。

きっぱり「イヤです!」と断ることが大切。
しかしいざ大人を目の前にすると、「イヤです!」と断るのはとても勇気がいることです。

そのようなときに言いやすいのが、「お父さん(お母さん)にダメだと言われている」というフレーズ。
自分では断りにくくても、「親にしかられるのであなたの言っていることは聞けません」という親の指示で断っていると思えば、子どもも口にしやすいものです。

声かけに悪意があれば、考え込んだり、ためらったりしている時間が危険につながる可能性があります。
すぐに判断できないときは「お父さん(お母さん)に聞いてくる」などと言って、とにかくその場を離れるように教えましょう。

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▼ 狙われないための備え
子どもを狙ったわいせつを目論む者は、子どもが多く集まる場所にいます。
たとえば通学路や公園、ショッピングモールなど。

家族と一緒でもわずかなすきを狙っています。
親がついていても被害にあった事例は過去にあります。

【わいせつ犯罪のターゲットにならないために】
(1)ひとりにならない・ひとりにさせない

子どもの性犯罪の多くは、子どもがひとりでいるときに発生しています。
ふだんからひとりで行動しないことを徹底させ、保護者と一緒に出かけたときも子どもをひとりにしないよう注意を払ってください。

(2)危ない場所を遊び場や通り道にしない
駐車場や駐輪場、見通しの悪い公園、集合住宅の敷地内など、人目につきにくい場所で多くの犯罪が発生しています。
子どもの行動範囲で該当する場所を把握し、不審者が潜んでいる可能性を子どもに理解させましょう。

(3)服装に注意する
不審者に興味を持たれないような対策は必要です。
たとえば露出が多い服装やだらしない服装は避けたほうがいいでしょう。
過度にかわいらしい服装や、人目をひきやすい個性的な服装なども、狙われる原因になりかねません。女の子だけではなく、男の子も同様です。

(4)防犯ブザーをいつも身につける
防犯ブザーを身につけて、いつでも鳴らせるようにしておくことで犯罪抑止効果が期待できます。
外出時にはいつでも身につけるようにしてください。
防犯ブザーをスムーズに操作できるよう練習もしておきましょう。

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狙われないための安全対策まとめ

* * * * * * * * *

「じっと見られている」「怪しい人がいる」など、危険の予兆をいち早く察知するセンスを磨くことも大切です。
「なんだか怖い」と感じたときは、何も起きていなくてもその場から走って離れるくらいの警戒心が身を守ります。

性別、学年を問わず、わいせつ被害が頻発していることに危機感を持ち、防犯対策を徹底しましょう。

* * * * * * * * *

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