迷子になってしまったら
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セコムの舟生です。
家族旅行中、滞在先のホテルで迷子になった小学女児が、自宅で無事に発見されるというニュースがありました。
ニュースによると、迷子の女児は自分で電車を乗り継ぎ自宅にたどり着いたとのこと。
無事に帰宅できて本当によかったです。
とはいえ子どもがひとりで行動することにはリスクがともないます。
交通事故の可能性もありますし、環境によっては転落事故など、予測できないような事故に巻き込まれることも否定できません。
迷子になり当て所なくフラフラしていれば、不審者に連れ去られる危険性が高まります。
実際に、子どもがひとりになった瞬間を狙ったわいせつ事件も発生しています。
迷子になったとき、どのような行動が安全確保につながるのか、事前に親子でしっかりと話し合っておきましょう。▼ 子どもが迷子になりやすいのはこんなとき
親はわが子を迷子にさせないよう、注意していると思いますが、ちょっと目を離した一瞬で見失うことは少なくありません。
親の目が子どもから離れるタイミングはいつでしょう?
そのタイミングこそ、子どもが迷子になりやすいタイミングです。
・会計や手続きをしているとき
レジで会計をしているとき、宿泊先でチェックインやチェックアウトの手続きをしているときなど、すぐそばにいたはずの子どもがいなくなっていた...というケースが少なくありません。
・保護者が商品を選んでいるとき
買い物中に品物を選んでいるときは、子どもから目が離れやすいタイミング。
スーパーやコンビニならすぐに子どもが見つかりそうですが、外に行ってしまうことも考えられます。
・人混みの中を歩いているとき
子どもは小さく、機敏です。
人混みもすいすい先に行ってしまったり、人混みに紛れて姿が見えなくなってしまったりすることがあります。
・並んでいるとき
レジに並んでいるとき、テーマパークのアトラクションに並んでいるときなどに迷子になってしまうケースも少なくありません。
・子どもだけで待たせているとき
混雑している場所では、子どもを一緒に並ばせず、違う場所で待機させることもあるのではないでしょうか。親の姿が見えないと不安になって探し回ってしまうお子さんもいます。
・子どもだけで遊ばせているとき
公園や子ども向けのプレイコーナーなど、子どもが興味をひかれる遊具やおもちゃがたくさんあるような場所では、落ち着いて行動するのが難しいことも。
興奮して走り回ったり、次々目移りしてあちこちに移動を繰り返したりすることがあります。
親が会計しているのを待ったり、並んだりしている時間は、子どもからすればとても退屈。
じっとしていられず走りだしたり、気になるものを見つけてフラフラと引き寄せられたりすることがあるものです。性格をよく考慮したうえで、「こういうときに迷子になりやすい」を意識してください。
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▼ 外出前に保護者がすべき迷子対策
休日のおでかけや、夏休みの家族旅行、帰省など、どこへ行っても人混みを回避するのは難しいもの。
子どもと「はぐれてしまう可能性がある」ということを念頭に対策を考えましょう。
<おでかけ前の迷子対策>
・目立つ色のものを身に付けさせる
人混みでもわかるように、何か目印になるものを身に付けさせるといいでしょう。
帽子やリュック、目に付きやすい色の服でも構いません。
万が一はぐれたときにも、いち早く見つけられます。
・保護者の連絡先を持たせる
親の携帯電話番号を書いたメモを持たせておきましょう。
小さなお子さんの場合は、リュックの内側やポケットなど、外から見えないところに迷子カードをつけて、「迷子になったらお店の人にこれを見せてね」と教えておくと安心です。
・GPS端末を持たせる
スマートフォンを管理できる年齢ならスマートフォンを持たせ、居場所がわかるようにしておくと安心。小さなお子さんには、邪魔にならないサイズのGPS端末を持たせてもいいでしょう。
・子どもの「退屈対策」を考える
並んだり待ったりするのが苦手なお子さんは少なくありません。
退屈するとじっとしていられなくなることも考えられますから、好きなおもちゃやお菓子、飲みものなどを準備しておきましょう。
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▼ 外出先での迷子対策
外出先で迷子になったら、親も子どももお互いやみくもに探し回るのはかえって危険です。
「迷子になったらどうするか」を事前にしっかり伝えてください。
・集合場所を決める
目的地についたら、迷子になったときのための待ち合わせ場所を決めておきましょう。
建物の入り口など、わかりやすい場所のほうがいいでしょう。
・助けを求められる人を教えておく
迷子になったら、スタッフに迷子であることを伝えることも大切です。
制服の特徴や、名札の位置など、施設スタッフの方を見分けるポイントを教えておきましょう。
日頃から「もしここで迷子になったら、あの制服の人に助けてもらうんだよ」と教える習慣をつけておくといいですね。
迷子になったときの対応を教えておくのは大切ですが、やはり「迷子にさせない」ことが最重要といえます。
ずっと目を離さずにいることは難しいですが、混雑した場所、子どもがじっとしていられなそうな状況では、手をつなぐ、抱き上げるなどして、体から離さないようにしてください。
高学年くらいになると親御さんと手をつなぐのを嫌がる子もいます。
その場合は、視界に入る範囲で子どもを見守ってください。
後ろを歩かせているといつの間にかいなくなってしまうこともありますので、並んで歩くか、少し先を歩かせるといいですね。* * * * * * * * *
「トイレに行ったはずの子どもが迷子になった」というケースも多いようです。
ひとりでトイレに入った子どもが連れ去られる事件も起きており、子どもが狙われやすいシチュエーションのひとつといえます。必ず保護者が同行するようにしてください。
迷子が重大な事件、事故に直結する可能性に留意しましょう。
外出先で安全に、楽しく過ごすためにも事前の迷子対策はかかせません。* * * * * * * * *
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