【入学準備特集7】 防犯のシミュレーション、ポイントは”子ども自身に考えさせ、答えさせる”
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セコムの舟生です。
三寒四温といいますが、暖かく感じられる日もある一方、肌寒く感じる日もまだあります。お子さんが体調を崩さぬよう、一枚多く着込むなど、寒さ対策をおこなってあげてください。
さて、今回の【入学準備特集】は、第4回にも登場した「防犯シミュレーション」の復習です。最初のうちは照れなどもあって、うまくできない方もいらっしゃるようですので、「防犯シミュレーション」を楽しむコツ、楽しみながらも子どもの危機回避能力を高めるためのポイントなどをご紹介したいと思います。
慣れてくるとだんだん楽しくなってきて、子どもの大好きな遊びのひとつになるはず。ぜひ春休みに実践してみてください。
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▼ いろんな言葉で子どもを誘ってみよう
防犯シミュレーションは、起こりうる危険を想定して、親子で身体を動かしながら対応の仕方を学ぶ体感型のトレーニングです。第4回でも、リアリティが大切とご説明しましたが、実際の状況に近いほど、いざというときの対応力を磨くことができます。子どもを誘う手口は、おおまかに4パターンに分けられることを以前お伝えしました。
(1) 子どもが関心のあるもので誘惑する
(2) 子どもに助けを求める
(3) 緊急事態を装う
(4) 大人の世界に誘惑するいろいろな具体例をご紹介しましたが、本当にリアリティのある言葉は、お子さんの性格をよく知っているお父さんやお母さんにしか考えつきません。お子さんがついだまされてしまうような誘い言葉を、いろいろ考えてみてください。
子どもを怖がらせては逆効果ですから、ときには「つかまえたぞ~!」とお子さんをくすぐったり、コミカルな動きをしたりして、笑いやスキンシップを交えると、お子さんも「またやろう!」と言ってくれるはずです。繰り返し練習して、少しずつでも危機回避能力や応用力を高めることが大切です。
▼ ポイントは「自由に答えさせる」こと
「防犯シミュレーション」は、危険に遭遇したときどう対応するかの模擬練習です。しかし、最終的な目標は、自分で状況を判断して、最適と思われる行動に移せる能力を磨くこと。ですから、「こういうときは、こうしなさい」と事細かに親が教え込んでも、あまり意味がありません。いざ想定外のことがおきたときに、頭が真っ白になってしまうようでは困るのです。大切なのは、「自分の頭で考えるクセをつける」ということだと思います。
私たち大人が教えられるのは、基本的な知識だけです。知らない人に声をかけられたときの対応は、「いやです」「知りません」「お母さん(お父さん)に聞いてみます」などと言い、知らない人にはついていかない、ということが基本です。そこから先は、お子さん自身が考えて、どう判断するのかを見守ってください。
まずは子ども自身に考えさせ、自分の言葉で答えさせてみてください。そして終わった後に、お子さんが状況に応じてどう考え、答えたかを振り返って、親子でよく話し合ってみましょう。
▼ どの行動がいちばん安全かを考える
知らない人に話しかけられたときの行動としては、「ついていかない」が絶対ですが、型どおりの受け答えをしているだけでは、身の安全を確保できないこともあります。【危険を感じたときの行動】
○ 大声をあげる
○ 防犯ブザーを鳴らす
○ すぐに走って逃げる
○ お店や交番、「子ども110番の家」に駆け込む身体をつかまれたり、無理やり車に連れ込まれそうになったりしたら、とにかく逃げなくてはいけません。またちょっとでも変だな、と思ったときも同様です。会話のやり取りだけではなく、どんなタイミングでどう行動すればいいかも、お子さんに考えさせるようにしましょう。防犯ブザーの使い方などの練習も交えると、より実践的になりますよ。
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たとえば、「お母さんが交通事故にあったから、すぐ行こう!」と声をかけられた設定なら、何度か練習したお子さんなら、すかさず「家に帰って聞いてみます」と答えられるかもしれません。でも、「携帯電話を貸してあげるから、車の中から連絡したら?」などと、ちょっと意地悪く続けてみたら・・・?
お子さんだけでなく、犯人役の親御さんも考えながら防犯シミュレーションをすることで、お子さんの応用力も高まります。工夫しながら繰り返しシミュレーションをしていれば、お子さんがどの程度意志が強く、臨機応変に対応できるか、成長の度合いもわかるでしょう。ぜひいろいろなパターンで試して、お子さんの“考える力”そして“危機回避能力” を高めていってあげてください。
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2011.03.22