小学生の「SNSトラブル」事例と対策

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セコムの舟生です。
知らない相手との接触や個人情報の流出、課金トラブルのほか、学校・学級内でのいじめなど小学生のSNS利用ではさまざまトラブルが報告されています。【DM(ダイレクトメッセージ)トラブル】
ゲームやSNS内で送り合えるDM(ダイレクトメッセージ)では、通学路や公園など、いわゆるリアルな世界で起きる「声かけ事案」に該当するような行為が確認されています。
リアルな世界では知らない人に注意していてもDMだと少し警戒がゆるんでしまうのかもしれません。
同年代や同性を装うケースのほか、好きなゲームや趣味を把握し共通の話題で近づいてくることもあります。親しくなったあとで個人情報を聞き出したり、性的なメッセージを要求したりとDMをきっかけにした犯罪被害が多発していることを忘れないでください。
【投稿トラブル】
投稿内容には大人であっても細心の注意が求められます。
小学生のうちは判断がつかないようなケースもあるでしょう。
不用意な投稿によって個人情報が流出してしまうケースが数多く発生しています。
投稿した写真や動画の背景などに、場所や所属が特定できるような情報が映っていると住所や学校が特定されかねません。
また、友人同士の「ふざけあい」のつもりが誤解をまねき炎上につながることもあります。
ライブ配信を楽しむことも増えているようですが、見知らぬ人からのコメントで「顔を見せて」などの要求に応じてしまうケースもあるようです。
【課金・投げ銭トラブル】
近年は、SNSやライブ配信アプリでの「投げ銭」による高額課金トラブルも目立っています。
親のクレジットカード情報を子どもに知られていたり、親のアカウントに紐づいた決済情報がそのまま使える状態になっていたりすることが大きな要因です。
親も知らぬ間に数十万円の課金を行ってしまっており、請求が来てから気がつくということも。
配信者に注目されたい気持ちから過剰利用に陥りやすく、トラブルにも発展しています。
決済管理があいまいだと誰にでも起こりうる問題です。
▼小学生のSNSトラブルにある背景
ここ数年で、小学生のSNS利用は大きく変化しています。
SNSを「閲覧するだけ」ではなく、「コメント」や「いいね」をしたり、DMで友達と連絡を取り合ったりと、双方向のコミュニケーションが当たり前になっています。
さらに、動画投稿やライブ配信、ショート動画の作成など、発信者としてSNSを利用するシーンも増えてきているでしょう。
DMが子ども同士の連絡手段として日常化し、見知らぬ人との連絡ができてしまう状態がごく身近に存在しているということです。
子どもたちの成長や活動には目を見張るものがあります。
自分は親世代よりも詳しいという意識もあるのではないでしょうか。
子どもたちがSNSと「今」どのようにつきあっているのか把握することがトラブル対策の第一歩といえます。
▼家庭で見直しておきたい「SNSとのつきあいかた」
子どもにSNSの利用を禁じるのは難しいものです。
ルールと環境を整え、リスクを減らしましょう。
・子どもがSNSに「抵抗がない」ことを理解する
SNSでのDMやコメントは、日常の延長といっても過言ではありません。
「知らない人と話す危険性」や「SNSで簡単に距離が縮まる心理」を、まず親が理解しておく必要があります。
・アプリの機能や決済の仕組みを把握する
DMの設定方法、ライブ配信の制限、投げ銭や課金のための設定など、SNSごとに特色があります。子どもが利用しているSNSがどのような仕組みなのか確認しておきましょう。
またペアレンタルコントロールは必須です。家庭環境に応じて必ず設定するようにしてください。
・家庭で決めておきたい「わが家のルール」
見知らぬ人からDMが来たら教える、課金が必要なときは親と一緒に対応する、困ったときは必ず相談するなど、ルールは各家庭で異なるものです。
「わが家」にとって最適なルールを話しあいましょう。* * * * * * * * *
怒られるのをさけようとトラブルをかくし、事態が悪化することも考えられます。
「子どもの話に関心を持ち、子どもの話に耳を傾ける」「頭ごなしに否定しない」。
気軽にSNSの話ができる環境づくりが大切でしょう。
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