子どもと話す「わが家の地震対策」
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セコムの舟生です。
9月1日は「防災の日」、そして今週は「防災週間」です。
この機会に、地震や津波、台風などの自然災害について理解を深め、家庭内の災害の備えを見直すきっかけにしたいですね。
子どもが学校に行っていたり、保護者が仕事で外出していたりと、家族がバラバラのときに災害に見舞われる可能性があります。
そのときどのように行動するのか、どこで待ち合わせるのかなど、家族で決めていますか?
命を守るために必要な防災知識を子どもにもしっかりと伝えられていますか?
今回は、「地震」に焦点をあて、家庭で話し合っておきたい地震対策をまとめます。▼ 「家具の備えは大丈夫?」子どもと一緒に自宅の弱点をチェック!
大地震では、家具が倒れたり、窓ガラスが割れたりする可能性があります。
ドアをふさいでしまうような家具はありませんか?
寝ている頭上に倒れてきそうな家具などはありませんか?
避難を妨げるような割れ物はありませんか?
子どもと家のなかを見回って、危険な箇所を探しましょう。
見つけた危険箇所が被災時の弱点です。重点的に地震対策をしましょう。
家具のレイアウトは見直せますか?
落下防止や、固定はできますか?
大地震が起きたときに家のなかがどのように散乱してしまうか、子どもと一緒に想像して対策しましょう。
▼ 「持ち出し袋の中身は大丈夫?」子どもと一緒に備蓄品をチェック!
避難時に持ち出す非常用持ち出し袋の中身を定期的に確認しましょう。
また被災に備えたストックも定期的にチェックが必要です。
赤ちゃんがいるご家庭なら、おむつやミルクのストックは必須。
食べ盛りのお子さんがいるなら菓子類や食料品は多めにストックしておきましょう。
水や食材、生活必需品がそろっているか、家族構成やお子さんの成長にあわせて見直す必要があります。
非常持ち出し袋の中身や、備蓄品の内容は定期的に確認しておいてください。
▼ 「ローリングストック」で防災教育を
災害時には3日~1週間くらいの水と食料を確保しておくとよいとされています。
用意した時のままで長期間、家庭内で保管されているものはありませんか?
備蓄品の消費期限には注意が必要です。
レトルト食品や缶詰などの日持ちする食材を備蓄し、消費期限が迫ったものから消費していく「ローリングストック」という方法があります。
食べた分だけ補充すれば良く、かつ定期的に在庫をチェックもできて一石二鳥。
非常時を意識した生活習慣を取り入れることは、子どもの防災教育にも役立つはずです。
▼ 子どもが小学校にいるときの地震対応を確認しておく
立地や周辺環境などによって、地震発生時の防災マニュアルが学校ごとに定められています。
子どもが通う学校の被災時の対応を確認し、保護者も認識を共有しておくことが重要です。
大きな地震が起きたとき、学校側はどのように子どもを守るのか、保護者はどのタイミングでどう動けばいいのか、把握できているでしょうか?
以下のようなことを確認しておくと安心です。
□ 保護者の迎えが必要になるのは、どのようなときか?(震度5以上の地震発生時など)
□ 学校のメール配信システムが使えなくなった場合、どのような手段で連絡が来るのか?
□ きょうだいが同じ学校にいる場合、どちらから先に引き取るのか?
□ 「児童引き渡しカード」を所持していない場合でも、子どもの引き取りは可能なのか?
□ 保護者の迎えに時間がかかる場合、子どもはどこで、どのように保護されるのか?
□ 小学校で津波などの二次災害が懸念される場合、どこに避難するのか?
災害時の対応について記載された学校からのプリントなどを、この機会にあらためて熟読しておくことをおすすめします。
そのうえで、わからないことがあれば、学校側に質問してみるといいでしょう。
毎年この時期は、引き取り訓練を実施する小学校が多いと思いますので、積極的に参加して、地震発生時の引き取り対応をシミュレーションしておくことをおすすめします。
▼ 家族がバラバラの場所で被災したら?
地震による被害規模が大きい場合、保護者への引き渡しよりも避難が優先される場合があります。
保護者がすぐに帰宅できないなど、家族がなかなか会えないこともあるはずです。
保護者が不在の場合、子どもは誰と行動を共にすればいいのか。
ご近所さんとも日頃から話をして、災害時に協力し合える関係性を築いておきたいところです。
地域の防災組織や自治会などで、災害時の対応が決まっている場合もありますので、確認しておくとよいでしょう。
また、家族がバラバラに避難場所に向かうことになった場合のことも考えておいてください。
避難場所のどこで落ち合うかを決めておきましょう。
避難場所が小学校なら、「〇時もしくは〇時に校庭の鉄棒前に集合」など具体的な待ち合わせ場所や集合時間を決めておくと、行き違いを防ぐことができます。
子どもが自分の判断で歩きまわるのは危険です。
親御さんと会えない不安から危険な行動をしないよう、「必ず迎えに行くから、安全な場所から動かないこと」「近くにいる大人や先生の指示に従うこと」を伝えておいてください。
* * * * * * * * *「自分の身より子どもが心配」と考える保護者は多いと思います。
地震発生時自分がいる場所や、被災した時間帯など、いろいろなケースを念頭に子どものために必要な備えをしておくことが大切です。
「こういうときはどうする?」を家族で話し合ってみるだけでも、どんな地震対策をすればいいかが見えてくると思います。
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