気温上昇!「夏日」に注意したい子どもの熱中症対策
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セコムの舟生です。
初夏を迎え、半袖でも過ごせるようになってきました。
今年は4月から気温が25度を超える「夏日」を記録したところが多く、急激な暑さに驚かされましたね。マラソン大会や屋外イベントの会場などでは、熱中症になる方も出ているようです。
体がまだ暑さに慣れていないこの時期は、熱中症対策を意識した体調管理が必要です。
子どもの場合、自分では異変に気づかないこともあり、大人の目配りや声掛けが欠かせません。
熱中症対策をおさらいして、本格的な暑さに備えましょう!
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▼ こんな日は「熱中症」に要注意!
私たちの体は暑さで体温が上がると、汗をかいて熱を発散させる仕組みになっています。
ところが、冬の間はあまり汗をかいていないため、今の時期はまだ汗をかく機能や熱を逃して体温を下げる機能が活発には働いていません。
急に暑くなった日は、体の体温調整が追いつかず、熱中症の症状があらわれることがあるのです。
「熱中症」とは、体が暑い環境に適応できず、体温が上昇している状態。
顔のほてり、めまいや立ちくらみ、頭痛、こむら返りなど、症状のあらわれ方はさまざまです。
暑い日に何かしらの体調不良が起きたら、まず熱中症が疑われます。
初夏は爽やかで過ごしやすい日も多いですが、「急な暑さ」には注意しましょう。
次のような天候の日は、熱中症に注意が必要です。
□ 気温が高い
□ 湿度が高い
□ 日差しが強い
□ 風がない
気温が25℃以上になると、熱中症に警戒が必要とされています。
25℃未満でも、運動中など活動量が多いときには熱中症のリスクが高くなるそうです。
今月は運動会や体力テストが行われる学校も多いと思いますので、気をつけたいですね。
また、太陽がまぶしい晴天の日はもちろん、曇天や雨の日も熱中症になる可能性はあります。
ジメジメ蒸し暑いときには、汗をかいても蒸発しにくく、体に熱がこもりやすいからです。
風の通りにくいところ、窓を閉めた室内などでも同様です。
体育館での活動中や、家の中で過ごしているときも、熱中症になる可能性があります。
▼ 熱中症を防ぐ「大事なポイント」を覚えておきましょう。
熱中症を防ぐうえで大事なことは、「体温の上昇を防ぐ」ことと、「体の熱を上手に放出する」こと。
汗をかき、かいた汗を肌に残したままにしないことがポイントです。
汗をかきやすくするためには、水分補給が欠かせません。
のどが渇いていなくても、体の水分は失われていますので、水分補給は必要です。
一度にガブ飲みするのではなく、少しずつ頻繁に水分を取ることが熱中症予防には効果的。
子どもは水分補給を忘れがちなので、学校でも休み時間ごとに水を飲むよう伝えましょう。
スポーツをするお子さんは、大量に汗をかくことで塩分(ナトリウム)もたくさん失われています。
血液中の塩分濃度が下がると熱中症になりやすくなりますので、スポーツドリンクや、塩分補給のタブレットなどを持たせてあげると良いですね。
また、体温を下げるためには、汗をかいたら体を濡れたままにしないことが大事です。
こまめにタオルなどで拭く、汗で濡れた服は着替えるなどすると、体温が発散しやすくなります。
子どもは汗っかきなので、着せる服にも工夫を。
速乾、吸湿性に優れたドライ素材や、爽やかな綿素材の肌着やTシャツなどを選んではいかがでしょうか。
首周りや袖口がつまったデザインや、体にピタッとはりつくようなデザインの服は、体温がこもりやすいです。なるべく体を締め付けない、風通しの良い形状の服を着せてあげましょう。
▼ 「おかしいな」と思ったら早めに水分補給と休息を
軽度の熱中症なら、涼しい場所で体を休めて水分補給すれば、すぐに回復します。
時間を追うごとに重症化しますので、早めに対処することが重要です。
学校で過ごしているときに「暑くて気分が悪い」「めまいがする」といった体の不調を感じたときは、早めに先生に伝えて、決して無理をしないようにお子さんに伝えてください。
蒸し暑い日は特に、自分の体調変化に気をつけるよう教えておきましょう。
親御さんが一緒のときは、お子さんの様子によく目を配りましょう。
子どもは、何かに夢中になっていると自分の体調変化に気づきにくいもの。
顔が真っ赤に上気してたくさん汗をかいているようなときは、体温上昇が疑われます。
いったん涼しい場所で水分休憩をさせましょう。
家の中でも、保護者がこまめに声掛けをして、水分を取らせるようにしてくださいね。
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熱中症を防ぐには水分補給が大切ですが、暑さに負けない体をつくることも欠かせません。
睡眠と食事をしっかり取って、規則正しい生活リズムをつくること。
適度に運動して、汗をかきやすい体質をつくること。
どれも成長期の子どもにとって、とても大切なことです。
元気いっぱい夏を迎えられるよう、日ごろから体調管理を万全にしたいですね。
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