インフルエンザの流行がいよいよピークへ!感染症対策を徹底しましょう
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セコムの舟生です。
1月も終わりが近づいてきました。
ひときわ寒さが身にしみる季節ですね。
今シーズンのインフルエンザは、例年になく早い流行入りが話題になりました。
年明け後も勢いは衰えず、感染拡大が続いています。
受験シーズンでもありますので、心配なさっている親御さんも多いことでしょう。
流行のピークはこれからと言われていますから、いっそうの注意が必要です。
また、冬場に流行しやすいインフルエンザ以外の感染症も気になりますね。
今回は、インフルエンザをはじめとする感染症の動向と予防対策についてまとめます。
流行のピークに備え、ご家族で一緒に対策を立てましょう。
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▼ インフルエンザによる学級閉鎖・休校が増加
国立感染症研究所によると、1月9日~15日までの1週間のインフルエンザ患者報告数は、1医療機関当たり15.25人。
前の週(10.58人)よりも増加して、今シーズン最多を更新しました。
検出状況では、AH3亜型が最も多くなっていて、流行拡大の勢いは、止まりそうにありません。
また、同時期に休校、学年・学級閉鎖があった教育機関は、227校。
新学期がはじまり、学校での感染拡大がうかがえます。
インフルエンザは感染力が強く、学校などの子ども同士の接触が多い場所では、あっという間に広がっても不思議はありません。
感染拡大が続く今の時期は、どのような予防対策が有効なのでしょうか。
厚生労働省では、インフルエンザの予防対策として以下の6つを挙げています。
(1)インフルエンザワクチンを接種する
(2)咳エチケットの徹底(マスクをする、咳やくしゃみが出るときは顔をそむける、鼻をかんだらティッシュはすぐにゴミ箱に入れて手を洗う)
(3)外出後の手洗いとアルコール消毒の実施
(4)適度な湿度を保つ(50~60%)
(5)十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
(6)人混みや繁華街への外出を控える
いずれも基本的なことですが、忘れがちなことやおろそかにしていることがないか、あらためてチェックしてみてください。
特にお子さんの手洗いをよく観察してください。せっけんできちんと洗っているか、確かめてみましょう。
この時期は水が冷たいと手洗いが雑になりがちですから、ぬるま湯を使うなどして、しっかりせっけんを泡立て、きちんと洗い流せるようにしてあげるといいですね。
インフルエンザ予防には、湿度の調整や、睡眠・栄養の管理も欠かせません。
お子さんのためにも保護者の方が留意してください。
流行のピークには、感染していなくても外出時はマスクをするなど、インフルエンザにかからないために自衛の意識を持つことも大事です。
インフルエンザワクチンを接種していると、感染しても症状が軽く、すぐに気づかないことがあるようです。
咳やくしゃみ、発熱などがあったときは、無理をさせずに様子を見るようにしてくださいね。
▼ ノロウイルスに感染しないための対策は?
今シーズンも猛威を振るっているノロウイルス。
昨年12月12日~18日の定点あたりの患者報告数は20.89人で、過去10年で2番目に多い数値でした。
その後の流行状況はどうなっているのでしょうか。
国立感染症研究所によれば、1月15日までの1週間では、定点あたりの患者報告数は6.48人となり、前の週から1.17人増えました。
保育園や小学校での集団感染などもニュースになっていて、まだまだ油断は禁物。引き続き手洗いなどの予防が欠かせません。
また、今シーズンの感染者を年齢別にみると、7歳以下の子どもの感染が突出しています。
子どもが感染すると、世話をする保護者の方にも広がるケースが多く心配です。
ノロウイルスによる食中毒を予防するには食材の加熱が重要。
厚生労働省によれば、原因となった食品で特定できているもののうち最も多いのは魚介類で、なかでも二枚貝が多くなっています。中心部を85℃~90℃で90秒以上加熱する必要があるようです。
子どもは抵抗力が弱いので、この時期は加熱が不十分な食材は避けたほうがいいかもしれませんね。
調理するときは、手洗いはもちろん、ふきんやタオル、調理器具の衛生にも気をつけましょう。
熱湯消毒(1分以上)や塩素系消毒剤を使用するのがいいようです。
万が一家族が感染したときは、嘔吐物などからの二次感染や飛沫感染を防がなくてはなりません。手袋やマスクを必ず着用する、塩素系洗剤で消毒する、換気を十分にするなど、注意して処理を行いましょう。
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「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)」も、昨年12月から流行拡大が懸念されていた感染症のひとつ。冬休みをはさんで一時は減少しましたが、ここにきて増加に転じています。
過去5年の同時期と比較して、やや多い傾向があるそうで、新学期が始まってからは小学校での集団感染も報告されています。
またRSウイルスや溶連菌、マイコプラズマ肺炎など、秋から冬にかけて流行しやすい感染症はほかにもあります。
全国的な大流行になっていなくても、地域や学校内で特定の感染症がはやることもあります。
お子さんの体調変化に注意を払うとともに、自治体のホームページや学校の保健だよりにもよく目を通して、適切な感染症予防対策を行いましょう。2017.01.30