2016-2017シーズンのインフルエンザの流行状況は?
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セコムの舟生です。
空気もからりと澄んでいて、冬がすぐそこまで近づいてきているのを感じます。
季節の変わり目のせいか、咳をともなう風邪が長引くお子さんも多いようです。
ゆっくり体を休める、バランスの取れた食事をするなど、体調管理に留意したいですね。
これからの時期は、インフルエンザの流行状況も気になるところ。
インフルエンザによる学級閉鎖の報告数も増えてきています。
今回は、統計を参考に今シーズンのインフルエンザの流行状況と感染予防のために心がけたいことなどをまとめます。
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▼ 2016-2017シーズンのインフルエンザの流行は「早い」?
国立感染症研究所によると、今シーズンは8月下旬以降インフルエンザの患者報告数の増加が続いているそうです。10月上旬にあたる第40週(10月3~9日)の段階で、過去5年間の同時期と比較してかなり多いという見解を示しました。
また、10月16日までに休校、学年・学級閉鎖があった施設は60カ所。
インフルエンザによる学級閉鎖が発生するのは11月中が多く、今シーズンは流行が早めだという見方もあるようです。
感染者の増加に備えて、今のうちから予防対策をしっかりとしておきたいですね。
2016-2017シーズンのインフルエンザの流行株はどのようになるのでしょうか。
国立感染症研究所によれば、多く検出されたのは、A/H3。
次いでA/H1pdm09が多くなっているようです。B型の検出数はわずかですが、本格的な流行シーズンに突入すると、流行株が変化することもあります。
自治体などのホームページでお住まいの地域の動向をチェックしたり、学校の保健だよりに目を通したりするといいと思います。
▼ もしかしたらインフルエンザ?こんな症状に注意
これからの時期は、風邪も多くなります。
「風邪かな?インフルエンザかな?」を見分けるポイントは、以下のとおりです。
<インフルエンザの症状の特徴>
□ 急に38度を超える高熱が出る
□ 全身の倦怠感や悪寒を訴える
□ 関節の痛みや筋肉痛などを訴える
□ 咳やのどの痛み、鼻水をともなう
インフルエンザが重症化すると、子どもの場合は急性脳症を発症するなどして入院が必要になる場合があります。ですから、早めに病院にかかることが重要。
発症した場合、48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬を服用すれば、発熱する期間が短くなり、ウイルス排出量も減るそうです。
全身の痛みやだるさをともなうインフルエンザは、お子さんにとってとても辛い病気ですので、早く回復するためにも、病院を早めに受診したいですね。
▼ 本格的な流行に備えてインフルエンザ予防対策をおさらい
インフルエンザに限らず、ウイルス感染を防ぐためには、正しい手洗いが基本です。
お子さんにもあらためて手洗いの大切さを伝え、「しっかり泡立てて洗う」「十分に洗い流す」を徹底させましょう。
アルコール消毒も予防効果が高いので、お店や公共施設などに設置されているのを見かけたら、使うようにしましょう。
ご家庭でも、お子さんの目につきやすい場所に備えておくのもおすすめです。
感染者が増えるこれからの季節は、いつどこでインフルエンザウイルスと接触するかわかりません。
自分は元気でも予防対策としてマスクをする、寝不足のときや疲れているときは人が多い場所に行くのを避けるなど、自衛も予防対策のひとつです。
そして、体調を整えることも大事な予防対策。
早寝早起き、免疫力が高まるバランスのいい食生活を心がけてあげてくださいね。
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インフルエンザの重症化を防ぐためにも、インフルエンザワクチンを接種することは有効です。
十分な免疫ができるまで、接種から2週間ほどかかるそうです。
お子さんに接種を検討している方は、早めの流行に備えて今のうちに行っておきましょう。2016.11.07