学級閉鎖が急増!?ついに流行入りした2016年のインフルエンザ最新情報
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セコムの舟生です。
先週月曜日は全国的に大荒れの天気となり、首都圏でも未明から大雪が降りました。久しぶりの積雪に、交通ダイヤの大幅な乱れや停電が発生し、さらに通勤・通学時間帯に重なったこともあって、大変な思いをされ方も多かったことでしょう。
今シーズンは比較的暖かい日が多く、暖冬だと言われていましたが、このところは冬らしい気候が続いています。
そのため、インフルエンザの流行も急激に拡大しているようです。
1月15日には、厚生労働省が全国的なインフルエンザの流行シーズンに入ったことを発表。
冬休み明けは、学校でもインフルエンザがはやりやすい時期ですので、今後の流行状況に注意しましょう。
今回は、インフルエンザの感染状況についてお届けします。
お子さんやご家族の健康管理にお役立てください。
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▼ ついに流行入り!学級閉鎖・学年閉鎖の増加が見込まれる今後
国立感染症研究所の発表によれば、1月17日までの1週間で報告されたインフルエンザの患者数は、20,369人。1医療機関あたりの報告数は4.11人で、前週(2.02人)よりも2倍以上増加しています。
流行入りの目安となる「1.0人」を大きく上回り、ついに全国的にインフルエンザの流行シーズンがはじまりました。
例年では、11月下旬~12月に全国的な流行入りが発表されますので、2015-2016シーズンはずいぶん遅めだと言えます。
しかし、厚生労働省は「流行入りが遅れても、流行規模が小さいとは言い切れない」としており、本当に注意が必要なのはこれから。
インフルエンザウイルスが活発になる条件がそろえば、患者は急激に増えます。
気温が低く、空気が乾燥している時は要注意。
暖冬傾向とはいえ、この先も気温の低い状態が続けば、さらに流行が拡大する可能性があります。
インフルエンザは感染力が強いので、ひとり休んだと思ったら数日後には学級閉鎖に...ということもよくあります。
お子さんの健康状態をよく観察するとともに、共働きなどで日中留守になるご家庭では、学級閉鎖になった時どうするかも早めに考えておきましょう。
▼ 今まで以上に徹底を!インフルエンザの予防対策
本格的な流行入りに備えて、インフルエンザの予防対策をおさらいしましょう!
<親子でチェック!インフルエンザの予防対策>
□ 流水・石けんでこまめに手洗いをしていますか?
□ 手洗いのあとはアルコール消毒をしていますか?
□ 睡眠時間は十分に取れていますか?
□ 栄養バランスがとれた食事をしていますか?
□ 室内の湿度を適度(目安は50~60%)に保っていますか?
□ 人が多い場所に行く時はマスクをしていますか?
□ 予防接種を受けましたか?
流水と石けんによる手洗いは、インフルエンザに限らず、感染症対策の基本。
しっかり泡立てて、しっかり洗い流さないといけません。保護者の方が見守って正しい手洗いを習慣づけましょう。
また、睡眠不足の時や疲れている時は、インフルエンザへの抵抗力も弱っています。
お子さんの健康状態によっては、学校に行く時にマスクを着用させるなど、いっそうの予防対策を心がけてください。
インフルエンザワクチンは、インフルエンザにかかりにくくするだけではなく、感染してしまった時に重症化を防ぐ効果があります。
国立感染症研究所のデータによれば、インフルエンザによる入院患者の約3割が9歳までの子どもです。まだ予防接種を受けていないお子さんは、早めに接種計画(13歳未満は2回接種が必要)を検討してみてください。
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インフルエンザは予防対策が重要ですが、もしもかかってしまった時には、うつさないための対策が必要です。発熱や咳など気になる症状が見られた時は、様子見をせずに早めに病院で診断してもらいましょう。
咳エチケット(マスクをする、咳をする時は顔をそむける、鼻をかんだり咳を手で受けたりしたら手を洗う)も忘れずに。
インフルエンザの予防対策を徹底して、今後の流行情報に留意してくださいね。2016.01.25