年明けはインフルエンザに注意!感染症流行期の健康管理
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あけましておめでとうございます!
セコムの舟生です。
2016年最初の「子どもの安全ブログ」、今年も子どもたちが元気に過ごせるよう、防犯や安全に関する話題をたくさんお届けしていきたいと思います。
さて、楽しいお正月も終わり、子どもたちは間もなく新学期を迎えますね。
休みモードから通常の生活リズムへ切り替えるには、時間がかかります。
朝起きるのがつらくて食欲がなくなったり、疲れやすくなったりすることがありますので、お子さんの体調変化には十分ご注意ください。
また、長い休みのあとは、インフルエンザをはじめとする感染症が流行しやすくなる時期でもあります。
今回は「冬休み明けの子どもの健康管理」についてまとめます。
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▼ 2016年のインフルエンザはどうなる?
2015-2016シーズンのインフルエンザは、例年より早い8月下旬から学年・学級閉鎖になる学校が報告され、感染の広がりが心配されていました。
その後、インフルエンザの流行状況はどのようになっているのでしょうか?
国立感染症研究所が2015年12月18日に発表したデータによると、12月13日までの1週間で新たに休校や学年・学級閉鎖になった教育施設は33校。今シーズンの累計では159校です。
2014-2015シーズンの同時期には、1週間で1,400校、累計2,692校が休校や学級・学年閉鎖の措置をとっていましたので、それに比べるとかなり少ない数字だと言えます。
しかし、インフルエンザは感染力が非常に強いので油断は禁物です。
インフルエンザの感染が広がりやすいのは、冬休み明け直後。
参考までに、昨シーズンの休校や学年・学級閉鎖の推移を見てみましょう。
2015年1月5日~11日 32校(累計6,339校)
2015年1月12日~18日 2,929校(累計 9,267校)
2015年1月19日~25日 6,838校(累計16,165校)
新学期がはじまった直後から急激に増えていることがわりますね。
学校で子ども同士の接触が増えることが大きな理由のひとつですが、冬休み中の生活リズムの乱れなどから、感染症に対する抵抗力が弱まっていることも考えられます。
▼ インフルエンザだけじゃない!新学期に心配な感染症
冬休み明けに心配な感染症は、もちろんインフルエンザだけではありません。
「新型ノロウイルス」や「RSウイルス」などにも注意が必要ですし、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎も今シーズンの患者数は過去5年間と比較しても高い数値で推移しています。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、子どもに多い「溶連菌」の感染症で、咳やくしゃみなどの飛沫感染が主な感染源です。喉の痛みや発熱など風邪に似た症状ですが、体に赤い発疹が出たり、舌にブツブツができる「イチゴ舌」になったりします。感染したら、抗菌剤による治療が必要なので、早めに医療機関にかかる必要があります。
地域の感染症流行状況を見て、お住まいのエリアでどんな感染症が増えているのかを確認しましょう。また、小学校の保健だよりでも校内の感染症情報について触れているはずですので、よく読んでお子さんの予防対策に役立てましょう。
▼ 冬の感染症予防対策と元気な体づくりを
新学期に備えて、基本的な感染症の予防対策をおさらいしましょう。
<冬の感染症対策のポイント>
・石けんと流水でこまめに手を洗う
・外出先から帰ったらうがいをする
・定期的に室内の換気をする
・加湿器を使って適切な湿度(50~60%)を保つ
・人の多い場所ではマスクをする
また、冬休み明けは感染症に負けない元気な体をつくるためにも、意識して規則正しい生活を徹底していただきたいと思います。
<感染症に負けない体づくりのポイント>
・1日3食、栄養バランスの取れた食事を取る
・睡眠をしっかり取る
・適度に運動して体力づくりをする
食事は元気な体の基本。
タンパク質やビタミン類をバランスよく取ることを心がけたいですね。
また、睡眠は子どもにとってとても大事なもので、寝不足だと感染症にも勝てません。
寝る時間と起きる時間はなるべく例外をつくらず、睡眠のリズムを崩さないことが大事です。
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新学期がはじまると、子どもの一日は忙しくなります。
本人は気づかなくても、体が疲れていることもあるかもしれません。
お子さんの顔色や食事の量などをよく見て、無理をしすぎないよう新学期を過ごさせてくださいね。2016.01.04