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あの日のことを忘れない。子どもと見直す震災対策

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セコムの舟生です。

地域の避難場所がどこにあるか把握できていますか?非常持出袋の確認はお済みですか?この機会に親子で確認してください。東日本大震災が発生した3月11日がまた巡ってきます。
あの日から4年が経とうとしていますが、いまも震災の傷跡は癒えていません。

大切なご家族を失った方、家を失い不自由な生活を送っている方、心に深い悲しみや不安を抱えた方など、さまざまな方がいらっしゃると思います。
被災した方々の平安と、少しでも早い被災地の復興を心からお祈り申し上げます。

2011年3月11日、午後2時46分、東北地方三陸沖で発生した地震の規模は、マグニチュード9.0。日本の観測史上最大の大地震でした。
総務省から発表された2014年9月1日現在のデータによると、死者19,074名、行方不明者2,633名、建物の全壊は127,361戸にものぼります。

決して忘れることのできない東日本大震災の記憶。
そして、いつまた発生するかわからない大震災。

いま私たちにできることは、東日本大震災の被害を教訓に「どうしたら大災害から命を守れるか」を考え、地震に備えることです。ぜひ、親子で話し合い、地震への備えを見直しましょう。

 

* * * * * * * * *


▼ 大震災が発生した3月11日。子どもにどんなことが起きた?
東日本大震災では、震源地の東北のみならず、関東地方でも震度5~6の強い揺れを観測。首都圏でも交通網がストップし、電話やメールが繋がらないなど、大きな混乱が起きました。

子どもの安否がわからず大きな不安を感じた方が多いはずです。

東日本大震災後におこなった「アンケート」や「座談会」から見えてきた震災時の問題点をもう一度思い出してみましょう。

<「アンケート」や「座談会」から浮き彫りになった子どもに関する主な問題点>
(1) 学校での子どもの引き取り対応にばらつきがあり、混乱が生じた
(2) 緊急連絡網や一斉メールなど、学校からの連絡手段が機能しなかった
(3) 子どもの避難場所がわからず、探しまわった
(4) 保護者が仕事場から帰宅できず、子どもだけで一晩過ごした

ご家庭によって経験したことは異なると思いますので、あの日にどんなことが起きたかをもう一度思い出してみてください。


▼ 大地震のとき子どもの安全を守るためにやっておくべきこと
東日本大震災のときに発生した問題点を再び経験しないよう、備えることが大切です。

(1) 安否確認の方法は複数の手段を準備
学校からの連絡手段、子どもとの連絡手段をあらためて確認するとともに、非常事態を想定して複数の連絡手段を検討してください。災害用伝言ダイヤル「171番」や、インターネットの災害用伝言掲示板「web171」などにも登録しておくのもおすすめです。
さらに、「自宅から離れるときは玄関にメモを貼っておく」「近所の○○さんに伝言を頼む」など、電話やインターネットに頼らない手段についても検討し、家族で共通認識を持っておくと安心です。

(2) 避難場所・避難方法を具体的に子どもと決めておく
子どもが登下校時に被災した場合は、学校が近ければ学校に行き、無理に帰宅しないよう伝えてください。地域の避難所を把握しておくことも大事ですが、子どもの場合は、先生や近くにいる大人の指示に従って避難することが原則です。
あちこちひとりで歩き回ると安否も確認しにくくなりますし、危険にさらされます。「どこにいても必ず迎えに行くから、ひとりで帰ってこようとしたらダメだよ」と伝えると、子どもも落ち着いて行動できると思います。

(3) 保護者がそばにいないときの対応を見直す
保護者が外出時に被災した場合、子どもをすぐに迎えに行けないケースも考えられます。学校の引き取り名簿には、祖父母や親戚の名前を第二、第三の引き取り者にあげている方も多いですが、現実的に可能かどうかも再考してみてください。
通常、小学校では名簿にある人しか引き取りできないことになっているので、ご近所の方にお願いしたほうがいい場合もあります。

(4) 非常時の学校対応を確認しておく
学校は震災時のマニュアルに従って、子どもたちの安全確保と保護者への引き渡しをおこないます。どこまで臨機応変に対応するかは、学校によって異なるようです。
保護者目線で想定される事態を考え、学校側に対応を確認しておく必要があると思います。学校任せにするのではなく、保護者の意見をまじえて、子どもにとって最も良い方法を話し合ってみてください。


▼ 子どもと見直すわが家の防災対策
基本的な地震への備えとして、家の中の安全確保や備蓄品の整備などがあげられます。
子どもの防災意識を高めるためにも、3月11日には家のなかの防災対策をチェックしましょう。

<子どもと一緒に!防災チェック>
□ 家具の転倒・落下やガラス飛散を防止する対策はきちんとされているか
□ 消火器はすぐ届く場所にあるか
□ 非常用備蓄品は最低3日分あるか(消費期限もチェック)
□ 持ち出し品はそろっているか(電池切れ、故障・破損などもチェック)
□ 非常時の連絡方法、待機場所等に変更はないか

家具の固定は、多くのご家庭で実践している防災対策ですが、一度取り付けたらそれきりになってしまうご家庭が多いと思います。ゆるみがないか、強度は十分か、この機会に点検しましょう。
また、備蓄品や持ち出し品などの防災用品は、年々いろいろなものが登場しています。子どもの成長に合わせて、水や食料品のストックなどが足りているかもチェックしましょう。


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東日本大震災の直後は、子どもが精神的に不安定になったという話をたくさん聞きました。

あの日を思い出すことで、子どもが不安や恐怖を思い出してしまうことも考えられます。
子どもを怖がらせるのではなく、「どうしたら家族みんなが無事でいられるか」「そのためにどうしたらいいか」という、前向きな視点から話し合い、地震への備えを見直すようにしてください。

2015.03.09

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