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豪雨、台風、竜巻...自然の脅威に備える

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セコムの舟生です。

今年の夏は、各地で記録的な豪雨が発生し、河川の氾濫や、浸水の被害、土砂崩れなどが報道されました。また首都圏でも、局地的な大雨がたびたび発生。9月に入ってからは、台風の進路や竜巻の被害も、頻繁にニュースになっています。

自然の脅威を見せつけられるたび、親御さんは「このようなとき、どうすれば子どもを守れるだろう」と考えると思います。

今回は、豪雨や台風、竜巻などの自然災害から子どもを守るためにできることを考えましょう。

* * * * * * * * *


▼ 集中豪雨やゲリラ豪雨に見舞われたら?
急速に発達した積乱雲によって局所的にもたらされる大雨を「集中豪雨」といいます。
短時間で狭い範囲に集中して降るのが特徴です。事前の予測が困難な場合には、いわゆる「ゲリラ豪雨」とも呼ばれます。正式な気象用語ではありませんが、いまや耳慣れたものになっていますね。

集中豪雨は、前線が日本付近に停滞している梅雨の終わりや、台風が日本に近づいているとき、あるいは上陸しているときに多く見られます。9月は日本に接近する台風がもっとも多い月ですから、まだまだ警戒が必要だということです。

では、突然の豪雨に見舞われたとき、いったいどのように対応すれば良いのでしょうか。たいていの場合、激しい雨は短時間で通り過ぎるので、無理な移動はせず、雨宿りしてやり過ごすのがもっとも安全だといわれています。

しかし、場所によっては危険が迫ることもありますので、正しい状況判断が必要です。
お子さんが危険を理解するために、まずは集中豪雨でどのようなことが起きるかを教えておきましょう。

<集中豪雨が起きるとどうなるの?>
● 前が見づらくなり、息苦しくなる
● 河川が急に増水したり、氾濫したりする
● 家が浸水したり、道路が冠水(水につかる)したりする
● 土砂崩れやがけ崩れが起きる
● 排水が間に合わず、水が地下(地下街、地下鉄、地下室など)に流れ込む

<こんなところにいるときはすぐ避難しよう!>
● 河川のそば
● 用水路のそば
● 坂や崖の下
● 山のふもと
● ビルの地下や地下街

降水量は、1時間に80mmを超えると息苦しくなり、100mmを超えると恐怖を感じるようになります。低い位置には、冠水した水が一気に流れ込むことがあり、大変危険です。とくに都市部では排水が間に合わず、地下に冠水が集中します。
なるべく高台や高い階に移動し、土砂崩れやがけ崩れのおそれがある場所からは遠ざかってください。


▼ 台風は事前の備えが重要
台風の進路については、テレビやインターネット、ラジオなどで最新の気象状況を定期的にチェックしましょう。進路予想や注意報などを確認して、場合によっては子どもを登校させるかどうかの判断も必要になります。また、災害時には子どもを学校に留めて保護者が引き取りにくるのを待つことになっている学校が多いと思いますが、台風のときの対応についても、きちんと確認しておいたほうが安心でしょう。

台風のときは、家族全員が早めに帰宅し、雨戸をしっかり閉めておくようにしてください。ガラス戸が風で割れることもあるので、カーテンも閉めておきましょう。そのほか、被害を減らすための対策をあげてみました。豪雨の対策にもなりますから、ぜひお子さんと一緒に実行してみてください。

<台風の被害を減らすための事前対策>
・ 家を水から守る

排水溝、側溝や雨どいの掃除をして、家の周りの水はけをよくしておきましょう。

・ 家の周りを点検する
台風が近づいてきてからの家周りの確認は危険を伴います。普段から、風で飛ばされたり倒れたりする可能性がある物干し竿や物干し台、自転車、植木鉢、ゴミ箱などを確認して、いつでも室内にしまったり、きちんと固定したりできるようにしておきましょう。

・ 屋根や塀を点検する
暴風によって壁や塀、屋根などが飛ばされる被害も考えられます。普段から点検や補強をしておきましょう。


▼ 災害に備え、危険な場所を子どもにわかりやすく伝える
集中豪雨や台風での危険箇所は「川のそば」「山のふもと」といった一般的な知識だけではまかないきれません。たとえば、豪雨や台風の際、蓋が外れたマンホールや冠水して見えなくなった側溝に落ちるといった被害が多いのを、ご存じでしょうか?昨年も、下校中の小学生が側溝に転落して行方不明になるという事故がありました。

地域のハザードマップには、洪水が発生した際に冠水の危険がある場所が示してあります。それに加えて、家のそばや通学路にあるマンホールや側溝、水はけが悪い場所などを記入しておき、お子さんに注意を促しましょう。


▼ 1年でもっとも竜巻が多い9月
9月に入ってから、埼玉県や千葉県、栃木県などで竜巻が立て続けに発生したり、さまざまなところで突風が吹いたり、負傷者が出るなどの被害がありました。気象庁による「竜巻の月別発生確認数」によれば、過去の統計でも9月はもっとも竜巻が多くなっています。お子さんが学校にいるときに竜巻が発生することも念頭におき、しっかりとした予備知識を持たせたいものです。

気象庁によれば、竜巻の発生時の状況として、以下のような特徴が観測されているそうです。

◇ 「雲の底から地上に伸びる漏斗状の雲を見た」
◇ 「飛散物が筒状に舞い上がるのを見た」
◇ 「ゴーという音がしたのでいつもと違うと感じた」
◇ 「気圧の変化で耳に異常を感じた」

こんなときには、竜巻の危険が迫っているかもしれません。
屋外にいるときは、頑丈な建物の物陰に隠れて身を小さくします。樹木や電信柱、塀など倒壊のおそれがある場所からは離れましょう。

屋内にいるときも、ガラスが割れるおそれのある窓のそばから離れたほうが安全です。家の中まで被害が及ぶことがあるので、丈夫な机やテーブルの下に隠れると良いと思います。お子さんがいるときほど、安全のための行動を徹底しましょう。


* * * * * * * * *


自然災害は避けられないとはいえ、被害を減らすことはできるはずです。
お子さんの安全を第一に考え、ひとりでいるときも最適な行動が取れるよう、この機会に話し合いをしてみてはいかがでしょうか?

2013.09.24

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