地震発生!大切な子どもの命を守るためにできること
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セコムの舟生です。
阪神・淡路大震災から今日で17年。
昨年は、東日本大震災の甚大な被害に、日本のみならず世界中が衝撃を受けましたが、17年前に起きた阪神・淡路大震災も決して忘れられるものではありません。
いつおそいかかってくるかわからない大地震。子を持つ親であれば、自分以上に子どもを守りたいと強く願っているに違いありません。地震を経験し、その経験を糧に大切な子どもの命を守るためにできる備えを、普段から心がけておきましょう。
阪神・淡路大震災や、東日本大震災の記憶を決して風化させないためにも、今回は子どものためにできる地震対策を改めて考えてみたいと思います。
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▼ いざというとき慌てない!地震発生時の行動を再確認
地震大国の日本では、小さい頃から避難訓練が行われており、日本人は地震に関するたくさんの知識と経験を蓄積してきました。しかし、どんなに訓練を受けていても、いざ大きな揺れにおそわれると大人でも慌ててしまうもの。東日本大震災が発生した際の動揺は、記憶に新しいところだと思います。
地震発生時にどのように行動するか、ご自身の行動をシミュレーションするとともに、小さなお子さんでも理解できるよう何度もおさらいしておきましょう。
○ 揺れているときの行動
・丈夫な机やテーブルの下などに隠れ、揺れがおさまるまで様子を見ます
・お子さんの頭をしっかり守り、隠れている机などが動かないよう脚をつかんでおきましょう○ 地震直後の行動
・火の元の確認。揺れがおさまってから落ち着いて火の始末をしましょう
・窓や扉をあけ、出口を確保します。ただし慌てて外に飛び出すのは危険です
▼ 地震のあとも油断しない。落ち着いた行動が家族を守る!
地震がおさまったあとも、やはり身の安全を第一に優先しなくてはなりません。むやみに動き回ると、倒れた家具や割れたガラスなどでケガをする可能性があります。落ち着いて周りの状況を確認しましょう。家の中の被害がどの程度かを確認できるまでは、お子さんには安全な場所でじっとしておくように言い聞かせてください。
ひととおり身の回りを把握したら、テレビやラジオ、地域の防災無線などで地震の情報を確認してください。消防署や行政から正しい情報を得ることを心がけ、混乱しないようにしましょう。
阪神・淡路大震災では火災が、東日本大震災では津波が発生したように、大きな揺れと、その後に起きる災害に迅速に対応するためにも正確な情報が大切です。
▼ 地震に対する備えを確認しよう!
地震への備えは、なるべくシンプルに必要なことを行うのがポイントです。○ 地震直後のケガを防止するための備え
・家具やテレビなどに転倒・落下防止対策をしておく
・食器棚や窓ガラスにはガラスの飛散防止対策をしておく
・火災発生に備えて消火器の準備や風呂水の汲みおきをしておく
(ただし乳幼児のいるご家庭では浴槽への転落・溺水対策をしっかり行ってください)○ 避難時の安全を確保するための備え
・スリッパやスニーカーなど足を守るものを準備しておく
・懐中電灯をすぐ使える場所に置いておく
・ラジオや非常用品は置く場所を決め、準備しておく
・避難経路や避難場所を家族で共有しておくこれらのことを基本として、あとは住居の環境やご家庭の状況に応じて、必要なことを補っていくようにするといいのではないでしょうか。
避難経路や避難場所については、家族がバラバラの場所にいる可能性も考え、慎重に話し合っておきたいところです。地域の防災マップを参考にして「わが家の防災マップ」をつくっておくと、お子さんも理解しやすいと思います。
* * * * * * * * *地震は突然おそってきます。
いざというとき冷静に最良の行動を見極められるよう、お子さんと一緒に消防署などが実施する防災訓練に参加して、防災行動力を高めておくことも大切です。
過去の地震の教訓を活かし、お子さん、そしてご自身の命を守る方法を、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
子どもの防犯ブログのアーカイブには、子どもを連れて避難する際の実態について調査しているセコム株式会社IS研究所の三島和子氏とのインタビューがあります。地震への備えに役立つこともあると思いますので、参考にしてみてください。
<参考記事>
子供を守る防災特集 「保育施設とのつながり」
子供を守る防災特集 「家庭での防災準備」2012.01.17