幼児のマンション転落事故に学ぶ安全対策

「子どもの安全NEWS」で取り上げた事件や事故の中から、気になるものをピックアップして危機回避のヒントを考える[クローズアップNEWS]。

今回のテーマは、「幼児の転落事故」です。

マンション高層階の窓やベランダから、子どもが転落する事故が後を絶ちません。
過去に起きた事故を見ると、就学前の幼児が多く、命を落とすケースも多くなっています。

なぜ同じような事故が繰り返されてしまうのでしょうか。
重大事故につながりやすい高層階からの転落事故が取り上げられがちですが、低層階でも幼児が転落する事故は起こりえます。

実際に起きた転落事故を振り返りながら、思いがけない転落事故を防ぐ方法や安全対策についてまとめます。


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▼幼児の転落事故は思いがけないときに起きる
ここ1年ほどの間に起きた転落事故を振り返ってみましょう。

・2歳男児がマンションの4階から転落。男児の命に別状なし。自宅の窓から網戸と一緒に転落したと見られる(2017年5月 静岡県)
・2歳男児が自宅敷地内で倒れているのが見つかり、意識不明の重体。事故当時、男児は3階の寝室で6歳と5歳の姉と遊んでおり、ベッドのそばにある出窓から誤って転落した模様(2017年4月 兵庫県)
・3歳男児がマンション8階ベランダから転落して死亡。祖父と2人で留守番をしていたが、外出した母親に祖父が忘れ物を届けに行っている間に事故が発生(2017年3月 埼玉県)
・4歳男児がマンション敷地内で見つかり意識不明の重体。3階にある自宅で父親と昼寝中に、自分で鍵を開けてベランダに出て、誤って転落した模様(2016年9月 神奈川県)
・3歳男児が9階の自宅ベランダから転落して死亡。約1.3mの柵を乗り越えて転落した模様。母親は20分ほど外出しており、男児は留守番中だった(2016年9月 神奈川県)
・2歳男児がマンション7階にある自宅の窓から転落し、足などにけが。母親が目を離したすきに、ベッド脇の窓から誤って転落したと見られる(2016年8月 東京都)
・6歳男児がマンション8階から転落死する事故。姉妹と一緒に祖父母宅に遊びに来ており、ベッドで飛び跳ねて遊んでいたところ、誤って窓の網戸を突き破り、転落した模様(2017年6月 兵庫県)

事故の発生状況に共通しているのは、保護者が不在、あるいは目を離していたこと。
ベランダの柵から下をのぞき込んで転落したと見られる事故のほか、窓のそばで遊んでいて誤って転落したケースも多くなっています。
また、男児の事故が多いのは、より活発なことが要因のひとつとして考えられるかもしれません。ちなみに、小学生の交通事故も、女児より男児のほうが多いことがわかっています。


▼ 事故発生状況から見えるリスクを取り除く
転落事故が起きている状況には、いくつか共通点があります。
ご自宅を見回して、該当することがあれば対策を検討しましょう。

□ 窓下やベランダの柵付近に子どもがよじ登れる足場がある
窓のそばに、ベッドやキャビネットなどの家具を置くと、子どもがよじ登って窓から転落する恐れがあります。また、窓下には、たとえ一時的でも荷物を置いたり、段ボールや雑誌などを積んでおいたりしないようにしましょう。
ベランダも同様で、エアコンの室外機や三輪車などのおもちゃ、家庭ごみなど、足がかりになるものは置かないようにしてください。

□ 通気などのために日常的に開けている窓がある
お子さんのそばを離れ、別の部屋に行くなどするときは、窓を閉めて施錠することを習慣にしましょう。「まだ届かないだろう」と思える高窓でも安心はできません。自分で椅子を持ってきてよじ登るなど、予測できない行動を起こすことも考えられます。

□ 子どもをベランダで遊ばせることがある
転落の恐れがある場所を遊び場にするのはおすすめできません。保護者がそばにいても同様です。
「遊んでいい場所」と認識してしまうと、保護者の目が離れたときにベランダに出て事故が起きるかもしれません。危険を理解できるようになるまでは「絶対に行ってはいけない場所」として出入りしないように厳しく言い聞かせておきましょう。


▼ 保護者の目が離れるときは頻繁に声かけを
子どもは好奇心旺盛です。
とくに幼児期は、危険を理解せず、興味をひかれると考えるより前に体が動いてしまいます。
また、保護者の姿が見えないと、探そうとして危険な行動を起こしてしまうこともあるようです。

高所からの転落だけではなく、玄関から外に出て交通事故にあったり、用水路に転落したりする事故も過去にはありました。
このような幼児の行動の特徴を理解しておく必要があります。

小さなお子さんがいるご家庭では、日ごろから目を離さないようにしていると思いますが、家事をしているときなどは一時的に目が届かないこともありますよね。
思いがけない事故が起きるのは、まさにそのようなタイミングです。

「テレビを見ているから」
「昼寝しているから」

などと油断せず、こまめに居場所と様子を確かめ、どうしても目が届かないときは、別室からでも頻繁に声をかけてください。たとえ家の中でも、子どもだけでいる時間が長いほど事故のリスクは高まります。親の存在を感じると子どもは安心しますし、「やってはいけないこと」をしないものです。

また、親戚や祖父母宅に遊びに行ったときに事故が発生している例もあります。
普段と違う場所では、子どもが興味を持つ対象や遊び方も予測しにくいので、一層の注意が必要です。お子さんを預けるときは、ご紹介したような事故が起きていることを伝え、「窓を開けたまま子どもを遊ばせない」「子どもから目を離さない」など、転落防止策についても話しておきましょう。


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年齢が上がってくると、施錠していても自分で鍵を開けてしまうこともあるようです。
場合によっては、子どもが開けられない仕組みの補助鍵をつけてはいかがでしょうか。

子どもの手が届かない高い位置につける鍵や、一定以上は窓が開けられないように固定できる器具など、後付けができるいろいろなタイプの鍵が販売されていますので、検討してみてください。

2017.06.01

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