冬休みも交通事故に注意!子どもに教えておきたいこと
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セコムの舟生です。
お子さんたちは冬休みに入り、開放的な気分になっていることと思います。
1年の振り返りをしたり、来年の抱負を家族で話し合ったりして、年末年始を有意義に過ごせるといいですね^^
楽しい冬休みではありますが、ここのところ小学生が巻き込まれる交通事故が非常に多く起きていることが気がかりです。
事故状況を分析すると、子どもの交通事故が発生しやすい場所、状況が見えてきます。
冬休み中は帰省などで交通量も多くなります。
交通事故にあわないための注意ポイントを、お子さんと一緒に復習しておきましょう。
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▼ 子どもの交通事故は「道路横断中」が圧倒的に多い
「子どもの安全NEWS」でご紹介した事故を振り返ると、道路を渡ろうとしているときに起きた事故が非常に多いことがわかります。
信号や横断歩道がない場所を渡っているときの事故だけではなく、歩行者が優先であるはずの横断歩道を渡っているときや、歩行者信号が青のときの事故も少なくありません。
<子どもの道路横断中に起きる事故の特徴>
・体が小さいため、運転者から見落とされることがある
・車のスピードや距離感を見誤り、無理に横断することがある
・左右の安全を十分確認せずに歩き出したり、飛び出したりすることがある
道路横断の際の事故は、安全確認を落ち着いて、正しく行うことで減らすことができます。
道路を渡る際の安全確認の動作を、お子さんとあらためておさらいしてください。
歩行者信号が青でも、車が停止していても、すぐには渡らず、運転手と目を合わせて、自分が認識されていることを確認することも必要です。
こうした丁寧な安全確認が命を守るための何よりの方法ですが、慣れた道ですとおろそかになりがちですので、家の近所やよく通る道の危険箇所を再確認しましょう。
▼ 外出には必ずリフレクターを着用させましょう
夕方4~6時ごろの時間帯に発生した事故が目立ちました。
冬至は過ぎましたが、まだまだ日没が早いので、暗くなってからの事故への注意も必要です。
夕方から夜間にかけての交通事故は、運転者が歩行者を視認できないことが大きな要因だと考えられます。
曇りや雨など日差しが乏しい日も、同様に視認性が低下します。
目立つ色の服装や、リフレクターを着用することで事故のリスクを減らすことができるはずです。
リフレクターは、キーホルダータイプのものだけではありません。
リフレクターつきのジャンパーや帽子、リュック、スニーカーなどもありますので、そういったものを選ぶのがおすすめです。
複数あると、より運転者の目につきやすくなります。
シールで貼り付けるタイプのリフレクターもありますので、お子さんの安全のためにぜひ活用していただきたいと思います。
また、服装は黒っぽい色よりも、明るい白っぽいものがおすすめです。
紺色や緑色、青色や赤色などは、辺りが暗くなると同化しやすく、見落とされがちです。
反対に蛍光色やパステルカラーなどは、目立ちます。
お子さんの安全を考えて衣服も選ぶようにしてみてください。
▼ 自転車乗車中は「出会い頭」の事故に注意
冬休み中はお子さんが自転車で出かける機会が増えるのではないでしょうか。
このところ小学生の自転車事故も多く発生しているので、お子さんに事故が起きやすい状況について、話して聞かせましょう。
小学生の自転車事故は、「出会い頭」に起きることが多いです。
交差点はもちろん、公園や施設から出てくるときや、住宅街の路地などでも出会い頭の事故は起きます。
車や歩行者などが死角から出てくるかもしれないという意識を持つことが大切です。
速度を調節する、一度止まって左右をよく見るなど、状況に応じた安全確認が欠かせません。
どこが危ないか、どうやって安全を確認すればいいかを教えましょう。
自転車は速度が出るため、道路状況を瞬時に判断する必要に迫られます。
一瞬の判断ミスが大きな事故につながりかねません。
用心して自転車に乗るよう厳しく指導してください。
またヘルメットもしっかりと着用させましょう。
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交通事故が起きるのは、道路だけではありません。
自宅の敷地内や駐車場で、幼児が保護者の運転する車にひかれて命を落とす、痛ましい事故もたくさん起きています。
車に乗せるのは子どもが先、降りるのは大人が先。
そして車を発進させる前には、必ずお子さんの居場所を目視で確認することを徹底してください。
「近くにいないはず」という思い込みが一番危険。
帰省などで車を利用する機会がある方は、必ずお子さんの安全を確保してから車を動かすようにしてくださいね。2016.12.26