「AED」は子どもにも使える?心肺蘇生法の新たなガイドラインに学ぶ救急基礎知識

セコムの舟生です。

AEDの正しい知識を身に付け、素早く応急手当てができるようにしましょう。9月9日は「救急の日」。
救急医療についての正しい理解と認識を深めることを目的に定められた日です。

子どもの急な病気やけがで慌てた経験は、どなたでも一度くらいはあると思います。
万が一、目の前で命に関わるような事態が起きたら、冷静に対応することができるでしょうか。

たとえば、意識や反応がなくて、息をしていないとき。
「まさか」と思うかもしれませんが、健康なお子さんでも、ちょっとしたきっかけでそのような事態に陥ることがあるのです。

このようなときは、一刻も早く応急手当を行うことが大事
基本的な応急手当の知識を身につけておけば、救急車の到着を待つ間に対応できるはずです。
いざというときのために、AEDの使い方や心肺蘇生の方法について学んでおきましょう。


* * * * * * * * *

▼ AEDはどんなときに使うもの?
いろいろな場所に備え付けられているAED。
公的な施設はもちろん、交通機関や商業施設、学校や集合住宅などでも見かけることが増えてきました。以前に比べるとAEDはずいぶん身近になりましたが、使ったことがある人は多くないはず。どんなときに使うのか、ここでおさらいしておきましょう。

AEDは、反応がなく呼吸をしていないとき、あるいは普段どおりの呼吸をしていないときに使う医療機器です。具体的には、心臓が正しく脈打たずに小刻みに震える「心室細動」になってしまったとき、心臓に電気ショックを与え、正常な状態に戻す助けをするものです。

心臓に持病がなくても、心室細動が起きる可能性はあります。
お子さんにAEDが必要になる状況の一例をあげてみましょう。

・長距離走の直後に突然倒れ、呼吸をしておらず、脈も確認できない
・プールでおぼれて救出したが、呼吸をしていない
・野球の練習中に飛んできたボールが胸にあたり、急に倒れてしまった

子どもは胸筋がやわらかく、胸にボールがあたったり、ぶつかったりしただけでも、心室細動が起きることがあるそうです。

心室細動が起きると、数秒で意識を失い、呼吸が停止し、発症から10分程度で死に至ります。
少しでも早くAEDを使用し、心肺蘇生を行うことが、命を救う方法です。


▼ AEDは、子どもにも使うことができます
AEDは小さなお子さんにも使うことができます。小学生未満のお子さんなら、本体の切り替えスイッチを「小児」にして使ってください。AEDは、大人だけではなく、未就学の幼児や1歳以下の乳児にも使えます

小学生未満のお子さんには、電気ショックのエネルギー量を調整する切り替えスイッチで成人と小児を切り替えて使用するか、「小児用電極パッド」を使用します。
小児用電極パッドや切り替えスイッチがない場合は、成人用のAEDを使用してください。
小学生以上なら成人用を使用します。

年齢確認ができなくてAEDの使用が遅れたりすることがないように、「小さなお子さんにもAEDは使える」ということを覚えておきましょう。


▼ 最新のガイドラインに学ぶAEDと心肺蘇生の手順
子どもの反応がなく、普段通りの呼吸をしていないときには、落ち着いて正しい手順で救命処置を行います。
JRC(日本版)ガイドライン2015で心肺蘇生の方法が見直されましたので、最新のガイドラインにもとづいてAEDの使い方と心肺蘇生の方法を紹介します。

<心肺蘇生の手順>
(1)周囲の安全を確認する
自分と傷病者の二次的危険を取り除きます。

(2)反応を確認する
軽く肩をたたいて声をかけ、反応を確かめます。

(3)応援を呼ぶ
「反応がないとき」は、周囲に大声で助けを求め、119番通報とAEDの搬送を頼みます。

(4)呼吸を確認する
胸と腹部の動きを見て呼吸の有無を10秒以内に確認します。
「普段通りの呼吸をしていないとき」「呼吸の有無が判断できないとき」は、心停止と判断して心肺蘇生をはじめます。

(5)胸骨圧迫を30回行う
1分間に100回~120回のテンポで30回、胸骨圧迫を行います。大人の場合は両手で胸部を約5cm沈むまで圧迫しますが、子どもの場合は両手または片手で胸の厚さの1/3沈むまで圧迫します。乳児の場合は、指2本で圧迫を行います。
その後できる場合は、あごを上向かせて気道を確保し、倒れている人の鼻をつまんで口から息を2回ゆっくりと吹き込みます。
「胸骨圧迫30回、人工呼吸2回」のサイクルを、AEDが到着するまで繰り返します。
※人工呼吸については、講習を受講し技術を身につけて、かつ行う意思がある場合には実施してください。
※人工呼吸ができない場合は、胸骨圧迫のみ行います。


(6)AEDを使用する
電極パットを胸部に貼り、電気ショックのボタンを押してください。ふたを開けて電源を入れたら、音声ガイダンスの説明に従います。
基本的には、「電極パッドを胸部の肌に貼る→電気ショックのボタンを押す」だけです。
電気ショックが必要かどうかは、AEDが心電図を解析し判断します。電気ショックが必要なときだけ電流が流れますので心配ありません。
※汗や水などで体が濡れていたら、しっかりとふき取ってから電極パッドを貼ってください



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最新のガイドラインでは、「判断に自信が持てない場合」も心停止とみなして胸骨圧迫を開始するとするなど、対応に迷った時には心肺蘇生を行うことが、より明確になりました。
このことからもわかるように、心停止が疑われるときは、一刻の猶予もないのです。
応急手当を正しく身につけるためにも、応急手当の講習を受けておくことが大切だと思います。
自治体や消防署、医療機関など、いろいろなところで実施していますので、調べてみてはいかがでしょうか。

2016.09.08

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