身近に潜む危険を予測!子どもの遊び場にしてはいけない場所
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セコムの舟生です。
私たちが生活する環境には、さまざまな事故の危険が潜んでいます。
また、不運な偶然が重なって、犯罪に巻き込まれたりすることもあります。子どもにとっても同じこと。
「事故や犯罪に巻き込まれる可能性」は誰にでもあります。しかし、事故や犯罪に巻き込まれやすい場所やパターンを知り、注意を払うことで、危険な事態や被害が発生する可能性を下げることは可能です。
そこで今回は、子どもたちが事故にあいやすい場所、犯罪に巻き込まれやすい場所などを具体的にお話します。
「遊んではいけない場所」と「その理由」を明確にして、子どもにもわかりやすく伝えましょう!
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▼ ココでは遊ばせないで!屋外の3大危険箇所
子どもたちがスポーツや外遊びを存分にできる環境が乏しくなったと言われる現代。子どもを遊ばせる場所について頭を悩ませる親御さんもいるかも知れません。都市部などでは公園の数や広さにも限りがありますね。子どもたちは成長にともない、新しい刺激を求めて、別の場所や別の遊びを発見しようとするものなので、危険に巻き込まれないよう、「ココだけは遊び場にしないで!」ときちんと伝えておくことが必要です。
(1) 道路
自転車やキックボードなどの車輪付きの乗り物で坂道を下っていて、事故にあうケースがあります。路地や大通りと合流する場所で止まりきれず飛び出してしまった...というパターンが多いようです。道路は、車や自転車がいつ通るか予測しにくく非常に危険なので、乗り物遊びに限らず、遊び場にするのはやめましょう。付近の住人とのトラブルになることも考えられます。(2) 駐車場
車の前や後ろに座り込んでいると、運転者から子どもの姿が見えないことがあります。子どもの存在に気付かないまま駐車場から発進しようとして、重大な事故になることも考えられますね。また事故だけでなく、死角が多いことを利用して、不審者が犯行現場に選ぶこともあります。(3) 集合住宅の踊り場や階段
外階段があるマンションや団地などでは、踊り場や階段で遊んでいる子どもを見かけますが、転落事故が多く起きていることを忘れてはいけません。追いかけっこなどをしている最中、とっさの判断を誤ってしまったり、無茶な行動をしたりするケースが多いです。また人目につきにくいことから、わいせつ犯罪などの被害も多く見受けられます。
▼ 夏に多い「水辺の事故」を参考に、近所の危険箇所を把握して
気温の上昇とともに、用水路やため池など、水辺での事故が増えてきました。
これから梅雨明けして夏の暑さが本格化すれば、子どもの溺水事故が多くなります。「水」は子どもにとって興味の対象。
親がちょっと目を離した隙に、用水路や池をのぞきこんで転落してしまう...といった不幸な事故や、子どもどうしで河川敷やため池などで遊んでいて事故にあうといったケースが、今年に入ってからもいくつも起きています。水辺は子どもだけで近づいていい場所ではありません。
周辺は滑りやすく、着衣した状態で転落すれば、泳げるお子さんでも命に関わります。
助けようとした人も、命を落とすことがあります。水辺の事故をまとめましたのでこれを参考に、遊んではいけない場所としてルールをつくっておくといいと思います。
▼ 近所にある、「子どもが興味を示す場所」に注目して
水辺だけではなく、子どもはいろいろなものに興味津々です。
工事現場や空き地、空き家、工場など...身近に子どもが行ってみたくなりそうな場所はありませんか?なぜ危険かを子どもに話して聞かせること、具体的にどのような場所が危険なのかを伝えることが大事です。
お子さんと一緒に行動範囲を歩き、「安全マップ」をつくるのもおすすめですよ。
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危険な場所で遊んでいる子どもを見かけたら、わが子でなくても「ここで遊んだらあぶないよ」と声をかけ、地域で見守ることができるといいですね。2014.07.03