【夏休み特集3】 夏に起きやすい事故から子どもを守る!
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セコムの舟生です。
暑い日が続いていますね。私も先日家族でプールに出かけ、今は背中がヒリヒリ痛いです(^^;)
夏休みももう折り返し地点。お子さんの自由研究は進んでいますか?楽しい夏休みではありますが、ニュースや新聞では、子どもの水難事故や、不慮の事故の話題が頻繁に目に付きます。とても悲しいことです。
そこで、【夏休み特集】3回目の今回は、夏に起きやすい子どもの不慮の事故について、傾向や安全対策を取り上げてみたいと思います。
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▼ 水の事故は海や川だけじゃない
夏に多いのは、やはり水の事故。川や海など、水辺の事故の危険性については、【夏休み特集】の2回目でもお話しました。東京消防庁の資料では、子どもの水の事故事例として、公園でわずかな隙に子どもの姿が見えなくなり、園内の川で流されているところを発見されたというものや、監視員のいるプールでおぼれたというケースも紹介されています。
また、水の事故は屋外で起こるとは限りません。自宅の浴室で1歳の子どもに水遊びをさせ、一瞬その場を離れたらおぼれていた、という事例もあります。また、つい先月も、幼稚園の深さ20~30cmのプールで、教諭がついていたにもかかわらず、3歳のお子さんが命を落とすという痛ましい事故が起きたことは、記憶に新しいと思います。
このように、ほんの十数センチの深さの水でも、子どもはおぼれる可能性があります。浴槽や小さなビニールプールでも、必ず保護者がそばにいて、目を離さないことが大切 です。
▼ 花火の事故にご用心!
夏の風物詩のひとつに子どもでも取り扱える「おもちゃ花火」がありますが、これも遊び方によっては事故の原因になります。楽しむことに夢中になり、間違った取り扱いをすると、やけどや火災にまでつながることもあるのです。これも東京消防庁の事例ですが、公園で手持ちのおもちゃ花火を複数まとめて着火して遊んでいたところ、下草に火の粉が飛散して着火し、公園内の広い範囲の火災につながってしまったケースがあります。このように、誤った遊び方による事故が絶えないそうです。
花火による火災事故を防ぐポイントをいくつか挙げましょう。
(1) 近くに水の入ったバケツを用意し、遊び終わったら必ず水につけて消火する
(2) 周りに燃えやすいものはないか、風向きも含めて確認する
(3) 花火に書いてある注意事項をよく読んで、必ず守る
(4) 火のついた花火を人や家などに向けない
(5) ライターやマッチから直接火をつけず、ろうそくなどを利用する
(6) 一度にまとめて火をつけたり、花火をほぐして遊んだりしない
(7) 必ず大人が付き添い、火をつけるところから消えるところまで見守る
(8) 火が消えても、顔のそばに持ってきたり覗き込んだりしない風向きが変わると、火の粉が自分のほうに飛んでくることもありますから、小さなお子さんの場合は、特に注意してあげてくださいね。
▼ エアコンを入れていても危険!車内熱中症に気をつけよう
車の中に置き去りにされた子どもが死亡したり、重度の熱中症で病院に運ばれるニュースが、今年の夏も相次いでいます。不慮の事故とは少し違いますが、親の不注意で命に関わる症状に至ることがないよう、車内熱中症の話にも触れておきたいと思います。子どもを車に放置するのは、どんな状況であっても避けてください。「寝ているから」「ちょっとの間だから」「エンジンをかけておけば大丈夫」などとその場を離れる親御さんもいますが、大変危険なことです。
車内は、エアコンをつけていても空気がうまく循環しないと室温が高くなってしまうこともあります。運転席はさほど暑くないのに、子どもが座っている後部座席は直射日光が当たって温度が上がり、親が気付かないうちに子どもが脱水症状を起こすことがあります。眠っていると思ったら、グッタリしていた...ということも、少なくないそうです。
駐車時だけではなく、ドライブ中も、子どもの様子をよく見ておくことが大切です。身体が熱い、急におとなしくなった、吐き気を訴えるなどの場合は、単なる車酔いではなく、熱中症の疑いがあります。水分を十分取らせ、体温が下がるよう、涼しい場所で身体を冷やしてあげてください。回復しないときには、すぐに病院で診察を受けましょう。
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子どもを取り巻く状況は、刻一刻と変化していて、一瞬前には予想もできなかった事故が発生します。たとえ家の中でも、なるべく安全が確認しやすい場所で子どもを遊ばせるようにし、常に視界に入るよう心がけたいものです。
ある程度、大きくなると子どもだけで遊ばせることもあると思いますが、こまめに声をかけて、子どもの安全を確かめるようにしましょう。
2011.08.11