【冬休み直前特集2】子どもに「お留守番」を頼むときは?
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セコムの舟生です。
冬休みが目前に迫っていますが、冬休み中には、子どもが家で過ごす時間が多くなります。なにかと気ぜわしい時期ですが、家の手伝いなどを通じて普段よりたくさん親子のコミュニケーションを取りたいものですね。
さて、【冬休み直前特集】の2回目は「留守番」についてです。冬休み中、買い物などわずかなあいだ、「留守番をさせてみようかな」と思う機会があるかもしれません。留守番は子どもの成長過程で必ず通る道ですが、そこには危険も潜んでいます。
そこで今回は、子どもに留守番を頼むときに気をつけるポイントをご紹介したいと思います。
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▼ 「電話もインターホンも出なくていい」と言ってもいい?
留守番を任せるとき、「電話が鳴っても、インターホンが鳴っても、出なくていいよ」と言い聞かせる親御さんは少なくありません。これは留守番のときの対応として正しいでしょうか。答えは 「どちらともいえない」 です。
電話をかけてきた相手や訪問者が空き巣目的だった場合、住人の留守を確認している可能性もあります。応答がなければ家にだれもいないと判断され、侵入されればお子さんが危険にさらされてしまいます。ですから、電話やインターホンの対応はきちんとできるようにしておきたいものです。まずは、電話やインターホンの対応を練習してみましょう。
何歳になれば留守番をさせられるかという基準はありません。留守番をさせられるかどうかは、お子さんの成長度合いから親が判断をしなければなりません。電話やインターホンでの対応を練習して、「まだ早いかな?」と少しでも思うところがあれば、子どもひとりでの留守番は避けたほうがいいと思います。
このような状況で、子どもに留守番をお願いするなら、「電話にもインターホンにも一切出なくていいよ」と決めてしまうのもやむを得ないでしょう。不審者が家の中に侵入してくることがないよう、家の防犯対策をしっかりして、なるべく早く帰宅するようにしてあげてください。
▼ 留守番中をシミュレーションしてみよう!
親のいない場面でなにが起きるか予測するには限界があります。臨機応変な対応を子どもが自ら考え、実行できることが大切です。実際に留守番をする前に、「もしこういうふうに言われたらどうする?」「こんな人が訪ねてきたときは?」と、いろいろなパターンを具体的にシミュレーションしてみることをオススメします。電話での対応や、訪問者へのインターホンやドア越しの対応も、「家に大人がいるかもしれない」「ひとりきりではない」と相手に思わせるのがポイントです。どんなセリフなら相手にそのように伝わるか、お子さんに考えさせてみてください。
たとえば、電話なら、「お母さん(お父さん)はいま忙しいので、後でかけ直すと言っています。お名前と電話番号をお願いします」と伝えたり、インターホンやドア越しの対応なら、「お母さん(お父さん)はいま手が離せないので、後でまた来てください」と応えたりできれば理想的です。
さまざまな練習を繰り返し行い、子どもひとりで留守番ができると判断しても、ドアは開けないのが基本です。過去には、宅配便やガスの検針を装って押し入る犯罪も発生しています。なるべく子どもだけで留守番をしている時間を短くし、早く帰宅するようにしてあげてくださいね。
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火災の多いこの時期は、留守番中の火の扱いにも十分な注意が必要です。よほど火の扱い方を訓練したお子さんでない限り、基本的には大人のいないときにコンロの火を使うような状況は避けるようにしましょう。また、子どもの手の届く所や目のつく場所に、ライターやマッチを放置して外出することが絶対にないよう、子どもに留守を任せる前にもう一度確認してみてください。
万が一、子どもだけでいるときに火の手が上がったら、自分で消そうとさせてはいけません。大切なのは、とにかく逃げること。そして、大人に知らせることです。このことだけは、留守番の前によく伝えておきましょう。
2011.12.15