[入学準備特集2021]新1年生の保護者必見!通学路を歩く練習の安全ポイント
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セコムの舟生です。
来年度、お子さんが新1年生になるご家庭では、就学前健康診断や入学説明会など、入学準備が進んでいることと思います。
小学校を訪れたり、学用品をあれこれ買いそろえたり、保護者も何かと気ぜわしいときですね。
入学前に準備しておきたいことのひとつに、交通安全や防犯のための学習があげられます。
小学生になれば、子どもだけで通学路を歩くことになりますので、事故や犯罪にあわないための知識は、入学前に身に付けておきたいものです。
今回は、通学路を歩く練習を兼ねて、子どもに気を付けるポイントを教える方法をお話しします。入学前に繰り返し練習して、安心して入学の日を迎えられるようにしてあげてくださいね。
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▼ 新1年生に教えておくべき、通学路の交通安全ポイント
小学生の交通事故は、「道路横断中」に起きることが多くなっています。
まずはお子さんと一緒に小学校までの通学路を歩いてみて、道路を横断する箇所をチェックしてください。
信号のある交差点や横断歩道だけではなく、信号のない場所で道路を渡るときや、路地の反対側に移動するときなども、「横断」に含まれます。
意識しながら歩いてみると、子どもが道路を「横断」するポイントは、意外に多いことに気づくかもしれません。
十分な安全確認をせずに道路を渡ろうとしたとき、交通事故は起こります。
必ず立ち止まって左右を確認し、背後も振り返って安全確認。
小学1年生くらいの子どもはまだ視野が狭く、大人ほど広範囲に周囲が見えていません。
ちょっと首を動かすだけではなく、体ごとそちらに向けてよく見るように教えてください。
信号機がある道路でも、青になったらすぐ渡るのではなく、前後左右を必ず目視で安全確認することが大切です。
また、道路を横断するポイントでは、保護者の方も子どもの目線にあわせて周囲の状況を確かめてみてください。
大人と比べ、身長の低い子どもの目線に合わせることで、子どもからどのように見えているのかを確認しましょう。安全に道路を渡るためにどこを見ればいいか、どのタイミングで渡ればいいかなど、わかりやすく伝えることができると思います。
注意すべきポイントでひとつひとつ立ち止まり、その場所での具体的な安全確認の方法を教えてあげましょう。
▼ 通学路にある「危険な場所」「安全な場所」を確認する
通学路は多くの子どもが行き交います。
不審者に狙われる危険があることも、教えておかなければなりません。
通学路は基本的に安全性が高いルートが選ばれていますが、どんな道でも、不審者が身を潜める「死角」は存在するものです。
通学路を歩く練習では、以下のような場所がないかをチェックしてみてください。
・管理者が常駐していない駐輪場や駐車場
・樹木や雑草が多く、見通しが悪い公園
・集合住宅
・工事中の敷地や建物
・電柱や自動販売機などの物陰
・路上駐車している車の陰
これらの場所は、不特定多数が出入りしやすい、見通しが悪いといった特徴があります。
たとえばアパートやマンションなどの集合住宅は、敷地内の共有部は関係者以外でも入れる、外階段や踊り場、駐輪場など人目につきにくい場所が多いなど、「死角」が多い建物が少なくありません。
わいせつ犯罪なども多発していますので、注意して通るようにしたいものです。
不審な人が隠れていないか目を配りながらキビキビと歩くよう、教えてあげてください。
ここであげた以外にも、不審者が身を潜められる死角は、住宅街にもいくつもあります。
通学路を歩きながら、「ここは気を付けないといけない」というポイントを、お子さんに探してもらうと、知識として身に付きやすくなると思います。
また、いざというときに助けを求められる「安全な場所」も一緒に探してみましょう。
「安全な場所」とは、交番や「子ども110番の家」、コンビニや飲食店といった商業店舗など、大人が常駐しているところ。
「もしもここで怖いことがあったら、どこに逃げたらいいかな」と問いかけるなどして、子ども自身に考えさせることが、防犯スキルを育みます。
▼ 繰り返し通学路を歩いて自信を付ける
新1年生のお子さんが、自信を持って、安全に通学路を歩けるようになるためにも、早めの時期から練習を繰り返すことが非常に重要です。
立ち止まって安全確認をするポイント、気を付けながら歩くポイントなど、すっかり覚えてしまうくらい練習すれば、親御さんとしても安心して送り出せるでしょう。
練習を繰り返して慣れてきたら、お子さんを先に歩かせて、少し後ろから様子を観察してみてください。危なっかしく見えるところがあれば、あとでフィードバックして、重点的に練習することもできます。
加えて、通学路を歩くときの心得として、次の3つを約束させてください。
今のうちから伝えておけば、小学校に入ってから気を付けてくれるようになると思います。
1) ひとりにならない
子どもを狙った犯罪は、ひとりでいるときに多く起きています。
2) 通学路を守る
通学路を外れたり、寄り道したりすると、保護者や学校の先生が居場所を把握できなくなりますし、危険な場所を事前に確認できていないケースが多くなります。
3) 防犯・事故防止アイテムを身に付ける
防犯ブザー、GPS端末、リフレクターなどをいつでも携帯、着用する習慣を身に付けさせましょう。
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入学する前に、一緒に通学する友達を見つけておくことも、子どもを守る安全対策のひとつ。
近所に同学年の知り合いがいなければ、図書館や児童館など子どもが集まる場で友達を探してみるのもいい方法です。
同じ小学校に通う年上のお子さんでもいいので、しばらく一緒に通学してもらえないか頼んでみてはいかがでしょうか。
小学校に入学してからもしばらくは心配が尽きないと思いますが、子どもが自立への一歩を踏み出す節目だと考えて、できる限りの安全対策をしたうえで見守ってあげてくださいね。2020.12.03