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新学年スタート!通学路に潜む交通事故の危険

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セコムの舟生です。

道路横断時は、前後左右の安全を確認しましょう。どこに注意すればいいのか、具体的に教えてください。いよいよ4月がはじまりました。
今週は入学式や始業式が行われる小学校が多いのではないでしょうか。
どんな1年になるのか、楽しみですね。

さて、新学期がはじまれば、毎日通学路を使って登下校することになります。
子どもにとって危険が少ない道が選ばれていますが、各地で連日のように交通事故が発生しており、「絶対に安全な道」とは言い切れません。

通学路で事故が発生するのは、どのような時なのでしょうか。
過去の事故から「通学路でよくある事故」を分析し、交通事故にあわないためのポイントをまとめます。

ぜひ通学路の交通安全について意識を高めてください。


* * * * * * * * *


▼ 通学路では「道路横断中」の事故が圧倒的に多い
子どもの交通事故は、交差点や横断歩道などを通過しているときに多く発生する傾向がありますが、通学路でも同じことが言えます。
「子どもの安全NEWS」で取り上げた通学路の事故を振り返ると、多くの事故が道路横断中に起きていました。

通学路での事故事例をあげながらご紹介します。

<信号機がない横断歩道や交差点の事故>
・集団登校をしていた児童の列に軽自動車が突っ込み、小6と小1の男児が重軽傷。児童らが信号機のない横断歩道を横断中に事故が発生(兵庫県 2017年1月)
・登校中の小5女児が軽乗用車にはねられ、頭を強く打つなどして意識不明の重体。信号機や横断歩道がない交差点を渡っているときに事故にあった(兵庫県 2016年11月)
・登校中の小3男児が乗用車にはねられ、意識不明の重体。男児が信号のない横断歩道を渡っていたところ、直進車が衝突。運転者は「前方確認が遅れた」と供述(宮城県 2016年6月)

道路では歩行者が優先。
ですが、「車が止まってくれるはず」という思い込みは危険です。
信号のない場所では特に慎重な安全確認が必要になります。

遠くに見えても車はすぐに迫ってくるので、車が行きすぎるのを待ったほうがいい場合もあります。

<信号機のある横断歩道や交差点の事故>
・登校中の小学生の列に軽乗用車が突っ込み、小1男児2人が軽傷。現場は片側1車線の見通しのいい直線道路で、児童6人が押しボタン式の信号機がある横断歩道を渡っていたところ、先頭にいた男児2人に車が衝突(新潟県 2017年3月)
・下校中の小学生3人が軽乗用車にはねられ、1年生の男児2人が重軽傷、6年生の女児が意識不明の重体。3人が信号機のある横断歩道を渡っていたところに軽乗用車が突っ込んだ(大阪府 2017年2月)
・登校中の小3男児2人が乗用車にはねられ、ひとりは右手に軽傷、ひとりは頭を打って一時意識不明。現場は信号のある交差点で、道路横断中に横から直進してきた乗用車と接触(東京都2017年2月)

青信号を横断していても、事故にあう場合があることがわかります。
歩行者信号が青でも車の動きをよく観察して、安全を確認してから渡るように教えましょう。
「信号を見ていなかった」との供述が多いことから、自衛の意識を持つことが必要です。


▼ 交差点や横断歩道を横断するときに必ず守らせたいルール
交差点、横断歩道での事故は、子どもの姿が「見えていない」ことが原因になっているケースが多く見受けられます。
運転者の確認不足のほか、子どもの体が小さいために運転席からの死角に入ってしまう場合も考えられます。

<子どもが見落とされないための交通安全対策>
・横断するときは手をあげる
・ドライバーと目をあわせる
・停止した車の直前直後を通らない
・目立つ色の衣服を身につける
・リフレクターを複数、身につける

横断歩道では、青信号でも車が完全に停止したことを確認してから渡ること。
車が近づいてくるときは、無理に渡らずにいったん立ち止まって待つこと。

この2つは絶対に守らせましょう。
無理な横断や飛び出しは絶対にいけません。

交差点では、右左折車による巻き込み事故も多発しています。
自分のほうに曲がってくる車を見つけたら、信号が青でも安全な場所で車が完全に停止するのを待ち、必ずドライバーの顔が見える位置を通るようにしましょう。

歩行者側からドライバーの顔が見えない場合は、ドライバーの死角に入っている可能性があります。
トラックやバスなどの大型車には特に注意するよう、お子さんに教えてください。

先を急いでいると、気持ちにゆとりがなくなり、安全確認が不十分になったり、あわてて飛び出したりすることも考えられます。保護者の方は、朝は早めに送り出す、放課後も時間的に無理のないスケジュールを立てるなどしてあげてください。


▼ 新1年生は注意!無理な横断による交通事故
先日、警察庁が過去5年間に発生した15歳以下の子どもの事故状況について発表しました。
事故の件数は7歳の児童が最も多くなっており、1年生は特に注意が必要であることがわかります。

通学路で実際に起きた1年生の事故を見てみましょう。
・下校中の小1男児が乗用車にはねられ重傷。現場は見通しのいい直線道路で、横断歩道のない場所を横断しようとしたところ、右から来た乗用車と接触した模様(茨城県 2016年11月)
・下校中の小1男児が乗用車にはねられ、頭を強く打ち重傷。現場は信号のない十字路で、男児は渋滞で止まっていた車の間をすり抜けて、道路を渡ろうとしていた(千葉県 2016年9月)
・登校中の小1女児が乗用車にはねられ、意識不明の重体。現場は横断歩道のない直線道路で、女児は兄と集団登校の場所に向かう途中だった。運転者は「急に飛び出してきて避けられなかった」と供述(2016年4月)

いずれも横断歩道がない道を渡っているときに起きており、飛び出しやすり抜けなど、危険な行為も見受けられます。
1年生の場合、「いま渡ってもいいか」「ここは危なくないか」の見極めや判断が未熟だということが事故原因のひとつだと言えると思います。

これから小学校に入学するお子さんには、通学路で道路を渡る場所を把握し、渡る前にどこを見ればいいか、どのタイミングなら渡れるのかを具体的に教えてください。

交通量の多い交差点では、直進する車や右左折の車に加え、二輪車や自転車など、信号が変わるたびに行き交います。
大人にとっては交通ルールに則った規則的な動きに見えるかもしれませんが、子どもにとっては複雑に見えていることもあるでしょう。

お子さんが交通ルールと車などの動きを正しく理解できているか確認してみてください。
お子さんの視点と感覚で具体的に教えることがとても大切だと思います。


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集団登校中の事故も多発しています。
大勢の子どもが並んで歩いているので、事故の被害も大きく、暴走車が後ろから突っ込むなど防ぐのが困難な痛ましい事故も見受けられます。

集団登校中も油断せず、車の気配や音に注意をくばることが大事です。
様子がおかしい車や、スピードが出ている車を見かけたら、車から目を離さずに早めに安全な場所に退避しなくてはなりません。
車の往来が多く、歩道やガードレールのない道では特に注意が必要です。

入学・進級に備えて、通学路の危険箇所を親子で再確認してみてくださいね。


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