【見直そう!子どもの防犯対策】<パート1>狙われる通学路、子どもたちをどう守る?
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セコムの舟生です。
夏休みが終わり、今週から新学期がはじまる学校が多いと思います。
久しぶりに会うお友だちと、きっと楽しい思い出話に花が咲くことでしょう。
無事に長い休みを終えたことに、親御さんはちょっとホッとしているかもしれませんね(^^)さて、始業式から間もなく、休み気分が抜けきらないこの時期ですが、子どもが被害者となる傷害事件やわいせつ事件が頻発する現状を考えると、休み中の「のんびりモード」から安全キッズの「しっかりモード」へと、できるだけ早く気持ちを切り替えていただきたいと思います。
「今この瞬間も、子どもを狙って身を潜めている人間がすぐそばにいるかもしれない」という危機感を持ち、日常に潜む危険から身を守る意識を、あらためて呼び起こしてください。そこで今月は【見直そう!子どもの防犯対策】と銘打ち、いくつかテーマをピックアップしてお届けします。
初回となる今回のテーマは、「通学路での犯罪予防」。通学路の防犯対策については、これまでもご紹介してきましたが、対策は子どもの成長や、地域・社会の状況に応じて変化させていく必要があります。
ぜひ、これからはじまる【見直そう!子どもの防犯対策】特集を参考に、子どもの防犯対策を見直しましょう。
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▼ 「登下校時間」「通学路」を狙って現れる不審者たち
通学路といえば、夏休み前に気がかりな事件が続いたのを覚えていらっしゃいますか?6月下旬には東京都練馬区で、下校しようとした小1の男児3名が刃物で切りつけられました。学校の正門前での出来事です。その数日前には埼玉県で、下校中の男児2名が、後ろからきた男に相次いで首を絞められる事件も起きました。
また、7月初旬には、宮城県でも下校中の男児が見知らぬ男性に襲われ、背後から顔を覆われランドセルを傷つけられました。
同時刻に大勢の子どもが通る通学路は、まさに格好の「狙いやすい場所」。事件多発を受け、全国で安全対策への取り組みが強化されていますが、それに安心してしまうのではなく、お子さん自身が通学路に潜む危険性を理解して、防犯対策をおこないましょう。
<安全キッズの通学路>身を守るためのきほん
○ ひとりにならない
○ 知らない人についていかない
○ 車から話しかけられても近づかない
○ 後ろから来る人にも注意する
○ 「こわい」と思ったら大声を出す・走って逃げる
○ 防犯ブザーは手の届くところにつける
▼ 通学路にある落とし穴?犯罪の起こりやすい場所
犯罪が起こりやすい場所には特徴があります。
(1) 見通しが悪い
(2) ひと気が少ない
(3) 不特定多数が出入りしやすい
子どもを狙う人間は、このような場所で待ち受けています。「通学路は安全性に基づいて定められているのだから、そんな場所はないだろう」と思うのは間違い。夏休みの間に植栽が伸びて見通しが悪くなっていたり、建物があった場所が駐車場に変わっていたり、新しくお店ができて人の流れが変わっていたり...このような街の変化は、決して珍しいことではありません。
お子さんの通学路の「今」を保護者の方が確かめて、気になる箇所があれば注意を促しましょう。場合によっては、学校に申し出て通学路の変更を検討したほうが良い場合もあります。保護者の方も通学路の安全を守る当事者として、積極的に関わることが大切です。
▼ 通学路を守ることの重要性
たびたび事件の舞台になり、安全性が懸念されている通学路。しかし、だからといって通学路を通らないようなことがあれば、もっと危険にさらされやすくなります。「決められたルートを通る」ということは、子どもの安全を守るうえで非常に重要なのです。通学路なら、学校側としても防犯対策を立てやすいですし、万が一のことがあっても、目が届きやすいといえます。一方、通学路以外のルートでは、どこにいるかわからず発見が遅れ、対応に時間がかかることも考えられます。
通学路に限った話ではなく、お子さんがよく遊びに行く場所やお友だちの家からの帰宅ルートなども、決めておくと安心です。迎えに行ったとき、行き違いになるのを防ぐこともできます。
近道だからという理由で、気まぐれに公園や駐車場を通り抜けたり、違う道を通ったりするのは、大変危険だということを言って聞かせましょう。「知らない道」は、大人と一緒のときだけにさせ、日常生活の通り道はパターン化しておくことをおすすめします。
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いずれも基本的なことばかりですが、危険を意識するか否かで行動にも差が出ます。
気持ちを引き締める意味でも通学路について話し合い、お子さんの安全力をバージョンアップしましょう!
2013.09.02