春休みの不審者対策「安全ルールを再確認」
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セコムの舟生です。
子どもが自由に過ごせる時間が増える春休み。
外で遊ぶ機会が増えるぶん、不審者による声かけや連れ去りなどのリスクも高まります。
春休みを安全に過ごせるよう、家庭での約束や不審者への対応を再確認することが大切です。
親子で話しあう際のポイントをまとめます。▼遊びに行くときの「わが家のルール」を見直そう
春休みは学校がないぶん、いつもと違うスケジュールになります。
友達と遊ぶ時間が普段より長くなったり、行動範囲が変わったりすることもあるでしょう。
春休みをむかえる前に「家庭のルール」を再確認しておいてください。
<「わが家のルール」として約束しておきたいポイント>
・外出前に「誰と、どこで、何時に帰る」を伝える
出かける際は、必ず「誰とどこに行くのか」を保護者に伝えることを習慣にしましょう。
予定を変更するときは、事前に連絡することも大切です。
・行っていい場所、行ってはいけない場所を確認する
近くの公園、図書館、友達の家など、「行ってもいい場所」を具体的に決めておきましょう。
人通りの少ない場所、交通事故のリスクが高い場所などは「行ってはいけない場所」。
子どもの行動範囲を把握して、親子で共通の認識を持つようにしましょう。
・帰宅時間を守る
帰宅時間はあいまいにしないのが鉄則。
「帰る時間が遅れそうなときは連絡する」など、具体的な決めごとをつくり、ルールを守る意識を持たせることが重要です。
子どもの行動範囲のなかで起きる出来事は日々違います。
今日は何事もなくても、明日はどんな危険が待ち受けているか誰にもわかりません。
万が一のときにすぐに対処できるようにするためにも、「わが家のルール」をしっかり守る意識が必要です。
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▼不審者に遭遇したときの対応を確認しよう
春休みのような長期の休みの期間は、不審者による声かけ事案が増える傾向があります。
不審者の手口は巧妙です。
事前に警戒心を持たせるよう、具体的な例をあげながら不審者対応を確認しておきましょう。
<「声かけ」の手口に注意!>
・子どもが興味を示すもので誘う
子どもが関心を持ちやすい話題で声をかけてきます。
例:
「ゲームのカードをあげる」
「猫がいるからうちに来ない?」
「モデルの仕事に興味ない?」など
・助けを求める
優しい性格の子どもは断れないこともあります。
大人が子どもに助けを求めること自体、そもそも不自然です。
例:
「〇〇駅はどこ?」
「お財布を落としたから一緒に探してくれない?」
「具合が悪いから病院の場所を教えて」など
・緊急事態を装う
子どもをあせらせ、正常な判断を鈍らせます。
例:
「お母さんが交通事故にあったから一緒に病院に行こう」
「家の人から頼まれたから車に乗って」など
・おどす
教師や警察など権威的な立場を装って子どもを従わせようとするケースが見受けられます。
例:
「車を傷つけた。親に連絡するから一緒に来て」
「警察だけど聞きたいことがあるからついてきて」など
・足をとめさせる
用事があるそぶりをしたり、手招きをされたりしたら、反射的に従ってしまうことが考えられます。
声をかけながら親しげに近づいてくる手口もあるようです。
例:
「ねえねえ」
「ちょっとこっちに来て」など
<「不審者かも!」と感じたときの対応>
・知らない人から甘い言葉や心配になるような言葉をかけられても、信じない
・ものを「あげる」と言われても、受け取らない
・相手が強引なときは「家に帰ってお母さん(お父さん)に聞いてきます」とその場を離れる
・声をかけられたり、手招きされたりしても、絶対に近づかない。ついて行かない
・危険を感じたら、大声で助けを求め、すぐに走って逃げる
・車のなかから声をかけられたら、絶対に近づかない。すぐに車から離れる
大人からの誘いは、どんな声かけに対しても「きっぱりと断る」「すぐに逃げる」が基本。
たとえ知っている相手でも、子どもを勝手に連れ出したり、何かをさせようとしたりしたときは、警戒するように教えてください。
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▼不審者に狙われにくい行動を身につけよう
不審者への対応を身につけておくことは大切ですが、もっと重要なのは普段から「狙われにくい」行動を心がけること。
不審者から狙われるきっかけをつくらないようにすることがとても重要です。
春休み中に「狙われにくい」行動を身につけて、新学年も安心して過ごせるようにしましょう。
<狙われないための行動>
・友達と一緒に行動する
できるだけひとりでの行動は避けてください。
公園内などでも、ひとりになることは避けるように教えましょう。
・周囲に注意を払う
歩きながらスマホやゲームに夢中になっていると、防犯面でのリスクが増すのはもちろん、交通安全の観点からも危険です。
屋外では、下ばかり見ないで、前方を広く見渡すこと。
ときどき振り返って周囲の様子を確認することも大切です。
周囲の音にも注意を払い、異変を感じたらすぐに立ち止まって状況を確認する習慣をつけましょう。
・目的地に向かってキビキビ歩く
目的もなくフラフラと歩いたり、時間を持て余していたりする行動は、不審者から「何をしているの?」などと声をかけるすきを与えてしまいます。
安全のためには、目的地を意識しながらキビキビと歩くことが大切です。
行き帰りにひとりになってしまう区間や、人通りの少ない場所では、「狙われるかもしれない」という意識を持つことで、危険を察知しやすくなります。
もし不安を感じたら、道を変える、人の多い場所へ逃げる、大人に助けを求めるなど、すぐに防犯行動を起こすことが大切です。
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