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小学生も被害者に!児童ポルノ事件の現状

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セコムの舟生です。

子どもを狙った性犯罪があとを絶ちません。
刑法犯全体の認知件数が減少している中、増加の一途をたどっているのが「児童ポルノ犯罪」です。
警察庁が半年に一度、被害状況の統計を発表していますが、"過去最高"を更新し続けています。

9月に発表された平成29年上半期の統計でも、被害児童数は昨年同期に比べて減少しましたが、検挙件数は過去最高の1,142件で、前年の同時期より123件増加しました。

保護者が見えないところで子どもが被害者になりうるのが児童ポルノ事件
いったいどのような犯罪なのか、どうすれば我が子を守れるのか、対策を考えてみましょう


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▼ 児童ポルノ被害はどのように起きるのか
児童ポルノに該当する画像や動画がつくられる手段はいくつかありますが、近年被害児童が増えているのが、「自画撮り」によるものです。

自画撮りとは、だまされたり、脅かされたりして、子どもが自分の裸などわいせつな写真を撮影し、自ら加害者にメールなどで送信するケースです。
警察庁の統計では、自画撮り被害にあった子どもの8割以上がインターネットのコミュニティサイトを通じて加害者と知り合っていました。
手軽に画像を撮影しメールなどでやり取りができてしまうスマートフォンの普及との関連は否めないでしょう。

また、小学生では「盗撮」による児童ポルノ被害も多くなっています
公園や商業施設、プールや温泉施設など、子どもがいる場所を狙って撮影されるケースです。
被害にあったことに気づかず、被害児童が特定されないことが多くあります。
画像がインターネット上に出回ることもあるため、注意が必要です。


▼ なぜ子どもは自ら裸の写真を送ってしまうのか?
子どもが児童ポルノ犯罪の被害にあうきっかけとなるコミュニティサイト。
なぜ子どもは自分の写真を加害者に送ってしまったのでしょうか。

過去に起きた事件を振り返ると、言葉巧みに子どもをだます手段が見えてきます。
女性を装うなど、プロフィールを偽って子どもに近づくケースが多いです。

・悩みの聞き役になって子どもと親しくなり「友情の証として裸の写真を交換しよう」と持ちかける
・悩みを相談するなどして年齢の近い同性と信じさせ、裸の写真を送るよう誘導する
・「スタンプをあげる」など、子どもが興味を持つものと引き換えに裸の写真を要求する
・親しくなったところで「顔写真をばらまく」「秘密をばらす」などと脅し、裸の写真を要求する

こうした言葉にだまされる子どもの未熟さは、人生経験がまだ不十分だからとも言えます。
知らない相手を「友達」や「親友」と信じてしまう背景には、誰にも言えない悩みを相談したり、さみしさを紛らわせたりする目的もあったのかもしれません。

「これぐらい大丈夫」「一度くらいなら」と対応を誤ってしまった結果、取り返しがつかなくなることもあります。

インターネット上の危険を正しく理解していないうちは、コミュニティサイトで見知らぬ相手と交流することは絶対に避けなくてはなりません。


▼ 児童ポルノ被害を防ぐためのコミュニティサイト利用ルール
小学生のうちはなるべくコミュニティサイトを利用せず、安全にインターネットを利用するほうが安心です。

しかし、子どもが使いたがったり、家族との連絡手段として使ったりする場合もあるかと思います。
利用するなら、登録や設定は保護者が責任を持って行ってください。
また使いはじめてからも子ども任せにせず、使い方を見守ることが重要です。

<保護者が行うこと>
・子どもが利用するサイトやアプリは、登録前に必ず保護者が利用規約を確認する
・登録、初期設定は保護者が行う
・不要な機能はOFFにし、知らない人からメッセージが来ないようにする
・利用にあたって、わが家のルール(利用時間や場所など)を決め、守らせる
・利用開始後も子ども任せにしない
・誰とどのようなやりとりをしているか利用履歴をオープンにさせる
・子どもの様子を観察する

ルールを守れなかったり、保護者から見て不安を感じたりすることがあるなら、いったん退会させることも検討しましょう。
子どもが使っても安全だと思えないのであれば、登録させないほうが安心です。


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「盗撮」による児童ポルノ被害は、低学年や未就学の小さなお子さんも被害にあっています。
不特定多数が出入りする場所では、子どもの服装や座り方などにも目を配り、周囲に不審な人がいないかよく目を配ってください。

盗撮に使われるカメラのなかには、見た目ではわからないものもあります。
不自然に子どもに近寄ったり、うろついたりしている人物を見かけたら、盗撮かもしれません。

遊んでいるときや目の前のものに夢中になっているときが、狙われやすいようです。
子どもにもそのことを伝え、ときどき周囲を見回して、背後の気配にも気をつけるよう教えましょう。

2017.11.02

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