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「歩きスマホ」の危険と子どものゲームアプリ利用を考える

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セコムの舟生です。

「歩きスマホ」「ながらスマホ」はとても危険です。安全な場所で立ち止まって使うようにしましょう。スマホでゲームをしながら移動していくことでいろいろなものを獲得できる、いわゆる「位置ゲー」と呼ばれるものが、このところ社会現象を引き起こしています。
大人も子どもも、いろいろな場所に足を運んで楽しんでいますね。

しかし、移動しながらゲームをしていて交通事故を起こすなど、いわゆる「歩きスマホ」「ながらスマホ」によるトラブルが大きな問題になっています。

話題のゲームアプリに限らず、スマホでゲームをしているお子さんも珍しくなくなってきましたが、交通事故や犯罪に巻き込まれないためには、「やってはいけないこと」を理解し、自制心を持ってルールを守ることが必要です。

また、保護者の方の適切な"見守り(ペアレンタルコントロール)"が欠かせません

今回は、プレイ中に注意するポイントをまとめるとともに、お子さんがゲームアプリを利用する際に注意すべきことをお話しします。


* * * * * * * * *


▼ スマホの人気ゲームアプリ、注意しなくてはならないことは?
スマホ向けのゲームでもいろいろなものがありますが、いま大人気のゲームは、屋外で遊ぶことが前提になっているのが特徴です。
「歩きスマホ」「ながらスマホ」による事故やトラブルが考えられることから、内閣サイバーセキュリティーセンターや消費者庁も注意喚起を行っています。

子どもがプレイ中に巻き込まれる可能性があるリスクを、実際に起きたことを交えながら考えてみましょう。

(1) 交通事故に巻き込まれる
プレイ中はスマホの端末を見ているので、注意不足になりがちです。自分が交通事故にあってしまう危険はもちろん、周りの人にケガをさせてしまうことも考えられます。
小学生の男児が自転車に乗りながらプレイしていて、通行中の女性と接触する事故も起きました。

(2) わいせつ犯罪や窃盗犯罪にあってしまう
プレイ中に体に触られる、ひと気のない場所に連れ込まれそうになるなどの被害が各地で発生しています。
また、気づかないうちに持ち物を盗まれたり、ひったくりにあったりする可能性もあります。

(3) 立ち入ってはいけない場所や危険な場所に行ってしまう
ゲームに夢中になるあまり、私有地や立入禁止の場所に足を踏み入れてしまい、トラブルに巻き込まれたり、ケガをしたりする事案も起きています。
いつの間にかひと目につかない場所に行ってしまい、連れ去りやわいせつ犯罪などの被害にあってしまうことも考えられます。

(4) 子どもを狙う人にだまされてしまう
内閣サイバーセキュリティーセンターでは、ゲームを利用して会う理由をつけてくる人に警戒するよう、警告しています。SNSを利用しているお子さんは特に注意が必要です。
また、ゲームを声かけに利用して子どもに接触をはかる者が出てくる恐れがあります。

(5) 個人の情報が漏洩する
位置情報を利用するスマホゲームでは、使い方によっては居場所が特定されてしまう可能性があります。GPS情報がついたままの写真や、住所がわかるような場所で撮った写真をインターネット上に投稿したり、名前や学校など個人を特定される恐れのある情報を発信したりすれば、重大な犯罪に巻き込まれるかもしれません。

ほかにも、「のめり込みすぎてやってはいけないことをしてしまう」ということも考えられます。
未成年者がゲームのために深夜に徘徊していて、補導されるケースが多くなっているそうです。
警視庁によれば、東京都内ではゲーム配信から500人以上が補導されており、なかには小学生も含まれていました。

保護者の方は、外でプレイするスマホゲームにどのようなリスクがあるのかを理解して、遊ばせ方を考えてくださいね。


▼ スマホの使い方、ルールを見なおそう
どうしたらお子さんのトラブルを防げるのでしょうか。
どんなに話題になって、多くの人が利用するゲームアプリでも、スマートフォン利用時の注意点はこれまでと同じ
ルールをきちんと守って利用していれば、トラブルに巻き込まれるリスクは減るはずです。

保護者の方が見守り、間違ったことをしたら繰り返し指導することが重要です。

<スマートフォンを利用するときの基本的なルール>
(1) 「歩きスマホ」「ながらスマホ」は絶対にしない
スマホの画面を見るときは、必ず立ち止まってから。道路や駅のホームなど、人が行き交う場所では、じゃまにならない安全な場所で画面を確認するようにしましょう。

(2) 利用時間、利用場所を決める
使う時間を決める、自室には持ち込まないなど、時間と場所を制限することが大事。
屋外でゲームをするなら、やってもいい場所、いけない場所を具体的に示して遊ぶときのルールを決めてください。

(3) 各種設定は勝手に変えない
通話やメールの送受信制限、アプリやゲームソフトのダウンロード、フィルタリングなど、利用制限は保護者が設定しましょう。またクレジットカード番号や暗証番号など大事な情報は絶対にお子さんに教えないでください。変更を求められた場合は、お子さんの性格や成長に応じて判断してください。

(4) 個人情報にあたるものを発信しない
自分の名前や学校、写真など、個人の情報にあたるものは、どんな目的であってもインターネット上に投稿しないのが鉄則。個人の情報について、親子で再度確認しましょう。

(5) 勝手にアプリをダウンロードしない
人気ゲームの攻略法などで子どもを悪質なサイトに誘導する手口が横行しています。ウイルス感染をはじめとするリスクがあるため、怪しいサイトを閲覧したり、アプリをダウンロードしたりしないよう、お子さんに約束させましょう。
正規サイトであっても、ダウンロードが必要な場合は保護者が行ってください。

(6) "知らない人"に会わない
SNSなどで知らない人と安易にコミュニケーションを取るのは危険です。
知らない人への警戒心を持っている子でも、ゲームがきっかけでだまされてしまう可能性は考えられます。「◯◯がいる場所を教えるから、実際に会おう」などと言われても、絶対に会ってはいけないと教えましょう。


* * * * * * * * *


ルールのことを中心にお話してきましたが、夢中になっていることに対して一方的な制約ばかりをつけてしまうと、子どもも反発します。
一緒にゲームをプレイしたり、ゲームのことを話しあったりして、子どもと楽しみながらルールを考えていけるといいですね。

お子さんとのコミュニケーションを大切にすること
お子さんの気持ちを理解するよう心がけること

スマホゲームのトラブルを防ぐためにも、保護者の方はいつも心に留めていただきたいと思います。

2016.09.20

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