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進級したら持たせるべき?いまどき小学生のスマホ事情

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セコムの舟生です。

進学や進級にともなって、お子さんに携帯電話を持たせるようになったご家庭も多いのではないでしょうか。

最近はスマートフォンの普及が進み、小学生のお子さんのファーストケータイがスマートフォンということも珍しくなくなってきました

通話やメールの送受信だけでなく、インターネットを通じてさまざまに利用でき、いつでもだれとでも繋がれる便利さが特長のスマートフォン。しかし、それゆえに経験がとぼしい子どもたちがトラブルに巻き込まれる例が増えています

今回は、スマートフォン特有の問題や、子どもが陥りやすいトラブルについてご紹介し、「スマートフォンの持たせ方」を考えてみたいと思います。

 

* * * * * * * * *


▼ スマートフォンの楽しさ・便利さは、危険と隣りあわせ
「スマホがほしい!」というお子さんにとって、スマートフォンはどんな存在なのでしょうか?スマートフォンでできることをあげてみましょう。

<スマホでどんなことができる?>
● 友だちといろいろな手段で交流できる
通話、メールだけでなく、SNSや通信アプリなどを使って、友だちとメッセージをやりとりしたり、写真や動画を共有したりすることができます。

● ゲームができる
オンラインゲームを手軽に楽しめます。インターネットを通じて友だちと対戦したり、ゲームアプリをダウンロードして楽しんだりすることもできます。

● 音楽や動画を楽しむことができる
インターネットから音楽や動画をダウンロードして楽しんだり、自分で動画や写真を撮影したりすることもできます。

● 調べものが簡単にできる
いつでもどこでもインターネットにアクセスできるので、わからないことをすぐに調べられます。宿題や勉強にも役立てられます。

いかがですか。
お子さんがスマートフォンをほしがる動機は、ほとんどが上記のいずれかに該当するはずです。

便利で楽しいツールであることは間違いありませんが、こうして「スマホでできること」を列記してみると、危険と隣りあわせであることがわかります

子どもに単なる連絡手段として持たせるのか、それともプラスαの機能も必要か。子どもが持つツールとして、スマートフォンを選択する必然性を正しく見極めるのは、保護者の役目です。


▼ 低年齢化が進むスマホユーザー、フィルタリング率は低下傾向
内閣府が発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査(平成25年度)」によると、小学生(10歳~12歳)の携帯電話所有率は36.6%。前年度の27.5%から約9ポイント増加しています。

そのうち、スマートフォンを所有しているお子さんは13.6%。
携帯電話を所有する小学生の1割程度がスマホユーザーということになります。

それほど多い数字には見えないかもしれませんが、23年度の調査では0%、24年度には7.6%。そして25年度が13.6%です。スマホを所有する小学生が急速に増えていっていることがわかります。

携帯電話、スマートフォンを持つ子どもが増えている状況下にもかかわらず、フィルタリングの利用率は、ここ2年ほど低下傾向にあります。

スマートフォンの場合、子どもたちの間でもよく利用されている人気の無料通信アプリをはじめ、SNSなどがフィルタリングによって規制されてしまうこともあり、子どもに「これが使えないと困る」とせがまれて、親がフィルタリングを解除してしまうこともあるようです。


▼ スマホを持つ子に迫るトラブルをどう防ぐか
「スマホでできること」であげたような便利な機能がある一方、子どもが巻き込まれやすいスマホトラブルも存在します。

□ 個人情報の流出
安易に知らないサイトに登録したり、SNSのプロフィールなどで個人情報にあたるものを書き込んだりして流出するケースが見られます。また、写真を投稿したところ、知らない間にインターネット上に出回ったり、自宅の住所が他人に知られてしまったりするトラブルも起きています。

□ 高額請求
スマートフォンのオンラインゲームや不審なアプリのダウンロードなどが原因で、子どもが高額請求トラブルに巻き込まれるケースもあとを絶ちません。親のクレジットカードの番号や暗証番号の管理の甘さが、原因になっていることもあります。

□ SNSでのコミュニケーションによる被害
無料通信アプリをはじめ、SNSは、友だち同士やクラブ活動などの連絡手段としても、子どもたちの間に浸透していますが、ネットいじめや誹謗中傷などの問題も深刻です。また、知らない大人と交流し、脅されて裸の写真を送らされるなどの児童ポルノ被害が急増。過去最悪の被害者数が報告されています。

□ スマホ依存
メッセージが届いたら深夜でもすぐに返信しなければいけない、チャットから抜けられない、ネットゲームがやめられないなど、四六時中スマホに縛られている子どもが増えています。そのため睡眠不足で疲れやすく、イライラしたり、家族とすごして話をする大切な時間を失ったりと、スマホ依存が子どもたちの生活に深刻な問題を引き起こしています。

子どもをトラブルから守るには、フィルタリングの利用や保護者によるパスワード管理が必須です。また、子どもにスマートフォンの利用をオープンにさせることが大事。いつ使ったか、どのように使ったかを親御さんが直接画面を見て確認しましょう。

スマートフォン利用に関しては、子どものプライバシーや自主性を尊重したり、遠慮したりしていては、子どもを守ることができません。
使い方のルールを話あったうえで、ペアレンタルコントロール保護者によるスマートフォン利用の管理監督)を受け入れることを約束させましょう。


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ペアレンタルコントロールは、親自身も携帯電話や、スマートフォンの知識と新しい情報に通じていないと、なかなか難しいところがあります。保護者同士で情報交換するのも、いいのではないでしょうか。

また、子どもを押さえつけるだけではなく、「どんなことが流行っているの?」「これは何に使うの?」と子どもに積極的に話を聞いて、一緒に学んでいく姿勢も大切です。

携帯電話やスマートフォン、インターネット利用について頻繁に親子で話しあう機会を持つことで、子どもに何か困ったことが起きたときに素早くケアできるはずです。ぜひ、親子のコミュニケーションを密に取るようにしましょう。

2014.04.24

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