お年玉で「携帯ゲーム機」?正しく使うために親が知っておくべきことは
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セコムの舟生です。
冬休みも終わり、学校のある日常が再びはじまりました。
2014年のスタート、そして学年の総仕上げの時期ですから、気持ちを引き締めて過ごしたいですね。さて、クリスマスやお正月を経て、念願の携帯ゲーム機を手に入れたというお子さんもいるのではないかと思います。
しかしながら、最近は携帯ゲーム機を通じて、子どもがトラブルに巻き込まれることも多いのが気がかりです。
今回は、携帯ゲーム機の利用について、小学校低学年のお子さん、高学年のお子さんに分けて、安全に使わせるためのポイントをまとめます。
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▼ 「子どものおもちゃ」ではなく、高機能なインターネット端末
最近の携帯ゲーム機は、非常に高度な機能をそなえています。インターネット通信機能もそのひとつです。私の子ども時代は、購入したゲームカセットで遊ぶしかなかったものですが、今はゲームやアプリを簡単にダウンロードすることもできますよね。もちろん、ネットサーフィンを楽しむような使い方もできます。携帯ゲーム機は、携帯電話やスマートフォン同様に、「何でもできる」モバイル通信端末。しかも、子どもが利用しやすいよう工夫されています。
小学生のお子さんの場合、まだ経験が少なく、インターネットの危険を十分意識しているとはいえません。にもかかわらず、オンライン対戦や掲示板など、第三者との交流を気軽におこなえるのが、携帯ゲーム機の世界です。好奇心でいろいろなサイトを見ているうちに、有害なサイトにたどりついてしまうこともあります。
▼ 子どものゲーム機リスクをどのように制御するか
<低学年>まずは「ルールを守る」こと
最初のうちは、インターネットには接続せず、純粋にゲームを楽しむような使い方からはじめることをおすすめします。大事なのは、ともすればのめりこんでしまいがちな遊びを、どのように自制させるかということ。小さなお子さんが長時間ゲームに興じると、身体への影響も心配です。「忙しいからゲームでもやっておきなさい」といった、親の都合に合わせた使わせ方は避けてください。~対策~
(1) インターネット接続はしない
(2) 取扱説明書をよく読み、ペアレンタルコントロールを適切におこなう
(3) 利用時間や利用場所を決める
(4) 子どものゲーム中は保護者が見守る
(5) 約束を破ったときには遊ばせない親御さんもときどき一緒に遊んでみるなどして、携帯ゲーム機のことをよく知っておかないと、お子さんが間違った使い方をしても気づくことができません。遊んでいる子どもを放っておくことがないよう、親御さんの努力も必要です。
<高学年>子ども自身に考えさせる
ゲームで遊ぶだけではなく、携帯ゲーム機でできるさまざまなことに興味が広がる年ごろ。携帯ゲーム機から接続した出会い系サイトや無料SNSなどで見ず知らずの大人と知り合い、児童ポルノや強制わいせつなどの被害にあう事件が、頻発しています。インターネット接続ができない設定にするだけでは不十分。被害にあったお子さんのなかには、自ら設定を変更していたケースが目立ちます。フィルタリングの設定をおこなっていても、Wi-Fiの環境では有害サイトにアクセスできてしまうこともありますので、ペアレンタルコントロールの機能に任せっきりでは、安全とはいえません。
~対策~
(1) レーティングやフィルタリングなどのペアレンタルコントロール設定を適切におこなう
(2) 各種設定に必要な暗証番号、決済カードの番号などの重要情報は子どもに教えない
(3) 子どもの成長度合いに応じて利用時間や利用場所を決める
(4) 子どものゲーム機を定期的にチェックする
(5) 取扱説明書を保護者がきちんと読む
(6) 実際にあった事件をもとに、どうすればよいかを話し合う高学年くらいになると、押さえつけるだけのペアレンタルコントロールは通用しません。所有している携帯ゲーム機でやってもいいこと、やってはいけないことは何か、お子さんと話し合ってしっかり決めましょう。ルールを守っているかどうかは、お子さんから携帯ゲーム機を預かって定期的にチェックしましょう。また、子ども自身が現実を知って、携帯ゲーム機の危険を理解することも大事です。子どものリテラシーを高めていくようなペアレンタルコントロールをおこなっていただきたいと思います。
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携帯ゲーム機でのトラブルを避けるためには、親御さんも「よくわからない」では済まされません。取扱説明書を読むと、携帯ゲーム機による犯罪被害を防ぐための対策が、いろいろ載っています。お子さんが携帯ゲーム機を持っている方は、この機会にしっかりと読んでおくことをおすすめします。2014.01.09