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【特集:子どものネット教育を考える [3]】 子どものメディアリテラシーを育む方法

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セコムの舟生です。

前々回からスタートした【特集:子どものネット教育を考える】メディアリテラシー研究の第一人者である千葉大学教育学部の藤川大祐教授へのインタビューを前編と後編にわけてお届けしてきました。

前編では「メディアリテラシーの基本と家庭に求められる役割」を中心に、後編では「子どもとインターネットの関係性」について話していただきました。

今回は、【特集:子どものネット教育を考える】の最終回として、藤川教授とのインタビューを参考に、「親が子どもを守るためにできること」について考えてみようと思います。子どものメディアリテラシーを高めるにはどうしたら良いか、具体的にできることを考えてみます。

* * * * * * * * *

▼ 家庭でできる「メディアリテラシー」を考える
メディアリテラシー」とは、氾濫する情報の真偽を見抜き正しく活用する能力のこと。メディアから発せられる情報に振り回されないようにすることは、大人でも難しいものです。

しかし、さまざまな情報の中から自分にとって有益で役立つものをうまく取捨選択できるようになれば、情報化社会は非常に"豊かな時代"とも言えます。

千葉大学の藤川教授との話を踏まえて、お子さんのメディアリテラシーを養うために、ご家庭でできることをまとめてみました。

○ 子どもと一緒にメディアに接する
テレビやゲーム、パソコンをお子さんと一緒に楽しんでみてください。どんなことが流行っていて、どんなものが好きなのか、何に関心があるのかなど、いろいろなことが見えてくるはずです。こうしたことは、わが子の価値基準やメディアリテラシーレベルを見極めるうえで大変役に立ちます。子どもと同じ目線に立って、「理解しよう」という意識が大切です。

○ メディアについて話し合う
普段接しているメディアから話題を見つけて、親子で話をする機会を多く持つといいと思います。新聞で目にした事件についてでもいいですし、観たばかりのテレビ番組のことでも、ゲームのことでもいいので、「それについてどう思うか」を話し合う時間をつくってみてください。この繰り返しによって、情報を鵜呑みにせず、自分自身で考える習慣がついてきます。

○ 子どもの興味・関心を生かす
関心のあることは、どんなに小さなことでも調べる習慣をつけることが大事です。インターネットを活用するのであれば、複数の情報を見比べてみましょう。ひとつ調べて満足するのではなく、新聞や本でも確かめたり、実際の場所に行ってみるなど、多面的なモノの見方や発展的な情報探索の道筋を示してあげられるのが理想です。

○ タブーをつくらない
子どもが「知りたい」と思ったことに対しては、ごまかしたり曖昧にせず、親としてきちんと向き合う姿勢も必要です。親から見て好ましくない情報だったとしても、「お母さん(お父さん)に聞いてはいけないんだ」と思わせるのではなく、「なぜ好ましくないか」を一緒に考え、正しく理解するほうが、子どものリテラシーの向上につながります。

○ 親が子どもの見本になる
メディアに振り回されないためには、親がまず正しい活用方法の見本になる必要があります。食事時にもテレビをつけっぱなしにしたり、ダラダラとインターネットを眺めていたりしては、いつしかそれが子どもの"当たり前"になってしまいます。メディアとの距離感やバランスの取り方は、日常の中で示していくことが大切です。


▼ "使わなくてはならない"状況がなければ意味がない
今では多くのご家庭にパソコンがあり、学校でも接する機会が多くなっています。現代の子どもたちはパソコンやインターネットに慣れているのですが、使う必要に迫られているかと言えば、そうとも言い切れないのではないかと思います。いくら難しい使い方を身につけていても、それを使う目的も伝えるべき相手もなければ、あまり意味がありません。

自分が主体となってメディアを使いこなすためには、まず"目的ありき"という姿勢が必須。使うことが目的になってしまっては、本末転倒です。藤川教授は、「誰に・何を伝えたいのか」という目的意識をはっきりさせることの重要性を強調していました。

「親戚に写真を見せたい」「離れた場所の祖父母の顔を見て話がしたい」「散歩中に気になった建物の由来を知りたい」「年賀状を作りたい」といった"目的"が先にあり、そのために何を使うのがベストかという視点で"手段"を選ぶのが本来の形ではないでしょうか。

パソコンやインターネットは非常に便利な道具ですが、あくまでも道具であってそれ以上ではないはず。過剰に依存しすぎていないか、使うこと自体が目的になっていないか、大人も折に触れて立ち返る必要がありますね

* * * * * * * * *

「メディアリテラシー」と聞くと難しいもののように感じますが、一番大切なことは「親子で話をする」ということなのだと思います。コミュニケーションを通じて、インターネットをはじめとするメディアから発せられる情報を鵜呑みにせず、疑問を投げかけ、考えさせるきっかけをつくることが大切です。安易に情報が得られる今だからこそ、それを"当たり前"にしないことが親の役割なのだと思います。

今日からさっそく、メディアリテラシーについてお子さんと話し合ってみてはいかがでしょうか?


【特集:子どものネット教育を考える】
[1] メディアリテラシーの基本と家庭に求められる役割
[2] 子どもとインターネットの関係性

 

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2012.06.14

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