「キッズクリエイトTOKYO2010」に行ってきました
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セコムの舟生です。
8月27日(金)~29日(日)まで、千葉県・幕張メッセで開催された「キッズクリエイトTOKYO2010」に行ってきました。
私が足を運んだ目的のひとつは、「キッズデザイン賞」の受賞作を見ること。「キッズデザイン協議会」の出展ブースでは、実際に受賞作に触って試したり、企業の方にお話を聞いたりできるようになっていて、多くの人で賑わっていました。
今年のキッズデザイン賞受賞作品は、こちらからご覧いただけますが、今回は、私が気になったものを中心にいくつかご紹介したいと思います。
「キッズクリエイト」の活気あふれる様子も併せてレポートしたいと思いますので、お楽しみください!
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▼ 子供の視点から社会全体の取り組みへ 今年で4回目となる「キッズデザイン賞」。過去最高となる335点もの応募がありました。「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」そして「子どもたちを産み育てやすいデザイン」という3つの理念に沿って、それぞれ厳正な審査が行われ、185点の受賞作品が選出されました。今回からは、「経済産業大臣賞」に加え、子育て支援に関与する作品に送られる「少子化対策担当大臣賞」も新たに創設され、文化的・社会的価値のある賞として、企業からもメディアからも注目が高まっています。
キッズデザイン協議会の方にお話を伺ったところ、「受賞作品は、モノ以外にも、空間、設備、サービス、はたまた学術調査やワークショップなどの取り組みまで、有形無形さまざまです。すべてが子供用の商品というわけではなく、間接的に子供の安全・安心に関わっているものも多く見受けられました。子供の存在を念頭において商品開発を行う企業が、確実に増えてきていると思います」
とのこと。子供たちの安全を守るのはもちろん、子供たちの可能性を引き出すことも、大人の役割。今後、キッズデザインという考え方が、より大きなムーブメントになって、子供たちの未来を切り拓いてくれることを期待したいと思います。
▼ 舟生が選ぶ注目作品
それではここで、「第4回キッズデザイン賞」受賞作品の中から、私が注目した作品をご紹介したいと思います。* たおれてもこぼれない「Kissシリーズ」
受賞作品で目に付いたのは、最近キッチンウェアにも良く使われるシリコンのグッズ。その中でも私が秀逸だと思ったのは、「Kissシリーズ」です。コップやペットボトルにはめるフタなのですが、独自のノンドリップ構造で、逆さにしても倒しても振ってもこぼれないという優れモノ!飲み口は、軽く噛むようにくわえると中身が出てくる仕組み。これなら小さな子供にもペットボトルやコップから飲み物をあげられますよね。少量ずつ飲めるので、むせたりする心配もなさそう。小さなお子さんから体の不自由なご高齢者まで、安心して使えるところが高ポイントです。
* 指の感覚と一体化した、自由に描ける筆「ゆび筆」
ありそうでなかった斬新な筆記具、指に直接はめる"筆"です!これを開発したのは、創業200年以上の老舗書道用品メーカー。鉛筆や筆がうまく持てないお子さん、障害のあるお子さんでも自由に文字や絵を書くことができます。筆の可能性を模索し、新しい楽しみ方を提案していることにも、好感を持てました。実際に体験してみると、指にはめたときのフィット感がとても良く、文字や絵を指で書いているような不思議な感覚。これは子供の感性を養うのにもってこいではないでしょうか。当日、会場に来ていたお子さんも楽しそうに使っていましたよ。私もうちの子供に遊ばせてみたいなと思いました。
* JQ遊具安全管理システム
学校や公園の遊具というのは、一度設置されれば何年も使うことが多いものです。子供の安全のプロとして、部品が錆びた遊具を見るたび「大丈夫だろうか?」と常々気になっていました。長期にわたって遊具を安全に管理する方法として提案されていたのが、この「JQ遊具安全管理システム」。専門知識がなくても、メンテナンスに必要な情報がQRコードで確認できるシステムです。
思わぬ事故が起きたりすることがないよう、定期点検を厳密にすべきだと思いますが、これはその補助的な役割を果たしてくれることでしょう。こうした安全管理システムを取り入れることが、遊具業界のスタンダードになることを願います。
▼ 話題の体験型展示も盛況でした!
「キッズクリエイト」と同時開催されていたのが「モノ作り体験スタジアム」。カメラのレンズを工作したり、簡単な科学実験を行ったり、スペースシャトルそっくりの紙飛行機を作ったり。自由研究のテーマになりそうな、興味深い体験ワークショップがあちこちで開かれていて、子供たちが目を輝かせて取り組んでいる姿が印象的でした。
また、燃料電池車や対人地雷撤去機など、普段は触れ合う機会のない珍しい乗り物の展示もありました。そんな中に、スポーツカーの最高芸術「ランボルギーニ」の姿が!美しい流線型のボディ、鮮やかなカラーリング...スーパーカー世代の私にとっては、30年来の憧れです。思わず記念撮影をしてしまいました。
子供だけではなく、私も満足な「キッズクリエイト」でした。
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「キッズクリエイト」を視察して再認識したのは、子供目線で考えることの大切さ。子供にとって安全・安心な社会は、すべての人にやさしい社会でもあります。また、子供が「楽しい!」「やってみたい!」と思うことは、未来を造るパワーに繋がるはずです。
* * お知らせ * *
9月30日(木)~10月3日(日)まで、東京都・港区の六本木ヒルズ「ヒルズカフェ/スペース」 で「キッズデザイン・カフェ 2010」が開催されます。このイベントは、「キッズデザイン賞」受賞作品を実際に見て、ふれて、遊ぶことができる、家族のための体験イベント。
六本木ヒルズで「キッズデザイン・カフェ2010」が開催!会場内の「キッズデザインハウス」には、キッズデザイン賞の受賞作品がいっぱい!そのほかにも、キッズデザインをテーマにしたシンポジウムや、親子で楽しめるワークショップなど楽しいプログラムが満載です。
併設されたカフェでは飲み物や軽食が楽しめるほか、「キッズデザイン賞」受賞作品が当たる「お楽しみ抽選会」(※)も開催!お近くにお住まいの方は、ぜひご家族で遊びにいらしてください。詳しくは、ホームページをご覧ください。※「お楽しみ抽選会」抽選時間
9月30日、10月1日 ... 16:00~
10月2日、3日 ... 17:00~
2010.09.22