行田ピースメーカーズの防犯活動<その1>~パトロール体験~
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セコムの舟生です。
子供が被害に遭う事件が立て続けに報道されるなか、学校やPTAだけでなく、学校を取り巻く地域のみなさんが子供を守るために立ち上がり、防犯活動をおこなうという動きが各地で芽生えています。
今回は、埼玉県行田市で子供を守る防犯活動をおこなっている"行田ピースメーカーズ"の防犯パトロールの防犯パトロールの取材をさせていただきました。
午後3時、埼玉県行田市立東小学校に到着。行田ピースメーカーズのみなさんと学校の先生方が、校門前にある横断歩道で、子供たちの安全確保に努めていました。
下校時間になり、子供たちが校門から出てくると、「横断中」の黄色い旗を持った行田ピースメーカーズのみなさんが車の流れを規制しながら、横断する子供たちを見送ります。
「さようなら!」元気にあいさつをして、横断歩道を渡る子供たち。きちんとあいさつができて、みんなえらいですね。
もちろん、横断歩道で子供たちを見送るだけが、行田ピースメーカーズの活動ではありません。下校中の子供たちに付き添ってパトロールに出発します。私も一緒に同行させてもらいました。
通学路の途中途中には、保護者の方々でしょうか、大人たちが沿道に立っており、下校中の子供たちの様子を見守っていました。学校やPTAから保護者の方々に"子供の見守り"をお願いしているようです。こうやって地域の大人たちがコミュニティーを活発化していくことが、地域の防犯対策として、とても大切なことだと、改めて再確認をすることができました。
下校中の子供たちは友達とおしゃべりをしたり、ときには、ふざけあったりと、とても楽しそう。パトロール中、子供たちに話しかけられたり、あいさつをされたり、とても楽しく参加できました。
徒歩でのパトロールのほかにも、青色回転灯付きの防犯パトロールカーも出動します。運転者は元警察OBで市の職員でもある、行田ピースメーカーズのメンバーです。広い地域をパトロールできるメリットに加え、青色回転灯を付けた車が地域内を走ることで、犯罪の抑止効果にもつながっているはずです。
取材にお邪魔したこの日、市内にある「ものつくり大学」の学生さんもボランティアで参加していました。若い彼らが自発的に子供の防犯に参加する姿を見て、私はとても感動しました! 子供たちの下校に付き添い歩く、学生たちの姿に頼もしさを感じます。やがて子供たちが大きくなり、この学生たちのように、ボランティアに参加していくことで、世代や地域を超えたボランティアの輪が広がっていくのでしょうね。
次回は、行田ピースメーカーズ結成のきっかけなどについて、もう少し詳しくご紹介します。
2006.07.11