映画で親子のコミュニケーションを!「31thキネコ国際映画祭」に行ってきました
-
セコムの舟生です。
世界各国から子どもたちに見せたい映画を集めて上映する、日本最大規模の子ども国際映画祭「第31回キネコ国際映画祭」が、今年も東京の二子玉川エリアで開催されました。
「二子玉川ライズ スタジオ&ホール」「109シネマズ 二子玉川」を中心として、多摩川河川敷エリアや二子玉川公園など街一帯が映画館となるすてきなイベントです。
本映画祭は、世界3大映画祭のひとつとして数えられるベルリン国際映画祭の子ども部門の協力のもと、
1992年に「キンダー・フィルム・フェスティバル」という名称でスタート。
2015年に「キネコ国際映画祭」に名称を変更し、今年で記念すべき31回目を迎えます。
セコムは映画祭のコンセプトに賛同し、2005年から協賛を続けています。
私もこの映画祭が大好きで毎年楽しみにしており、今年もわくわくしながら行ってきました。
今回も元気いっぱいなお子さんたちがたくさん来場していて、会場はとても楽しい空気に満たされていました。
今回は「キネコ国際映画祭」の様子をレポートするとともに、私も世界中から集められた子ども向けの素晴らしい作品をいくつか鑑賞してきたので、特に心に残った作品をご紹介していきます。* * * * * * * * *
▼ 小さなお子さんと一緒に親子で楽しめる映画祭
今年の「キネコ国際映画祭」も、映画の上映はいくつかの会場にわかれ、野外イベントやワークショップなど盛りだくさん。
大勢の親子連れでにぎわっていました!
さっそくプログラムを上映する会場へ。
今年も楽しく「キネコダンス」
生で声優さんたちが吹き替えをするライブシネマ大きなスクリーンで迫力ある上映の109シアターでの上映のほか、
小さなお子さんも楽しく鑑賞できる「二子玉川ライズ スタジオ&ホール」の会場では、
通常の映画館のような座席ではなく、カーペットの上にソファやクッションが並べられており、思い思いに座ったり寝転んだりしながら、リラックスして鑑賞できるようになっています。
上映前には人気者のジョーイさんといっしょに毎回恒例の「キネコダンス」を踊り、会場は大盛り上がりです。
小さなお子さんがいるご家庭ですと「泣いたり騒いだりしたら迷惑がかかってしまう」「動き回ったりしたら危ない」といった理由で、
親子で映画を観に行くことをあきらめてしまうことも多いのですが、「キネコ国際映画祭」では、そんな心配はありません。
上映されるのは、世界中から集められた子どものための良質な映像作品ばかり。
どのお子さんも食い入るようにスクリーンを見つめていて、映画の世界に入り込んでいることが伝わってきます。
またこの映画祭の特徴である「ライブシネマ」では、プロの声優さんたちが生で吹き替えを行います。
目の前でさまざまなキャラクターの声を使い分ける声優さんたちに子どもたちもびっくりでした。
▼ お子さんに観てほしいオススメ作品のご紹介
さて、今年の「キネコ国際映画祭」でも、素晴らしい作品の数々に出会うことができました。
子どものためにつくられた映画祭ですが、大人も十分楽しむことができます。
どれも素晴らしい作品ばかりでした。私が鑑賞した中で特に心に残った5作品はこちら。
・フグさんのにらめっこ Pufferfish (ドイツ/4min/2022)
海には、大きくてイジワルな魚がいっぱい!フグさんは、自分をできるだけ大きく、強く見せようとするが...。
コワい魚に出会って、とっさに体を膨らませて難を逃れようする様子がとても可愛らしいアニメーションです。落ちが秀逸、実はみんな...。
・キュウリの村~しーっ!~ The Cucumber Village: Ssssh.. Be Quiet
(インドネシア/8min/2022)
キュウリの村で暮らす三匹のマメジカ姉弟。寝ているニワトリを起こさないよう、静かに遊ぼうとするが...。
どんなにニワトリに怒られても懲りない姉弟は、あらゆる方法で遊び続ける。ボール遊びも人の迷惑を考えてやりましょう。
それにしてもキュウリが好きすぎな村って...。
・ティラノがやってくる!SHARE TO CARE (中国=アメリカ=日本/6min/2023)
ベストセラー絵本『おまえうまそうだな』シリーズ原作の3Dアニメ。多様性や共創を子どもたちに伝えます。
これは私が大好きな絵本作家の宮西達也さんのティラノシリーズ。
大好物の紫の実をたくさん見つけた!でも途中で傷ついている友だちに出会って、その実で治してあげるうちに結局自分の分が無くなってしまった。
悲しくなった時に、治してあげた友達がみんなでやってきて...。
とにかく優しいティラノサウルスのハートと仲間たちが大好きです。
・チュッ! Yuck! (フランス/14min/2024)
チューなんて、気持ち悪い!友だちとそう言いながら笑っていたけれど、心の中では気になり始めていたレオ。
チューしている人を見つけると馬鹿にして笑っていたが、実は自分も気になっている女の子がいて...。
キスがしたくなると唇がピンク色に光るという設定がすごい。
わかるなぁこの感じ、みんなこうなら世の中もっと平和になるかも。
・ケの日のケケケ Kekeke: The Good Mood Club (日本/49min/2024)
片瀬あまねが生きる世界は、刺々しくうるさくて、過剰にまぶしい。
感覚過敏を持つあまねは学校に自分の居場所を作るため、人生を休憩したい人のための部活「ケケケ同好会」を仲間と立ち上げる。
主役のあまねを演じる當間あみの透明感と、それを支える琥太郎役の奥平大兼のナチュラルな包容力が美しく素晴らしい。
自分にとって普通だと思っていた事が全くそうでは無いということがあること、多様性を尊重する世の中になってほしいという願いが心に響く作品です。
ほかにもたくさん素晴らしい作品がいっぱいありました。
たくさんの感動をもらって、あっという間に時が経ってしまいました。
セコムブースも子どもたちで大にぎわい▼毎年恒例のセコムブースも開設
屋外のセコムのブースでは、今年はセコムの警備員のコスチュームを着ての写真撮影と恒例のガシャポンを実施。
たくさんの親子連れが集まって、かっこいいセコムのコスチュームや
かわいいドレスを着ての写真撮影とオリジナルのキーホルダーを手に入れて子どもたちも大喜びでした。
* * * * * * * * *今回も大盛況のうちに幕を閉じたキネコ国際映画祭。
特に今回は、友だちの大切さと多様性を認めることの重要性をテーマとした作品に心をうたれました。
他にも海外の文化の違いに驚いたり、大切なことに気づかせてくれたりする、そんな素敵な作品ばかりでした。海外作品ならではの自由な感性や異文化にふれることは、きっと良い勉強になります。
小さなころから良質な映画に接することは、お子さんの成長にとても良い影響をもたらしてくれるはずです。
ぜひまた次回、映画祭に足を運んで、お子さんと素敵な思い出をつくってくださいね。2024.11.28