[入学準備特集2023(3)]小学1年生の安全のために保護者ができる3つのこと
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セコムの舟生です。
来年4月に小学校入学を控える新1年生のための防犯や、交通安全の基礎知識をまとめる「入学準備特集2023」。
3回目の今回は、小学校入学後の子どもの安全のために、保護者ができるサポートについてまとめます。
子どもの安全は、子ども自身の努力だけで成り立つわけではありません。
小学校との協力や、地域の人との関わりも、大事な要素です。
そこで今回は、保護者の働きかけでできる、間接的な子どもの防犯対策をまとめます。
入学まで時間がある今のうちに、ぜひやってみてください。
【あわせて読みたい!入学準備特集2023】
(1)「保護者のための防犯入門」
(2)「小学1年生のための交通安全入門」▼ 対策1:一緒に登下校する友達を見つけておく
子どもへの声かけ事犯や犯罪の多くは、ひとりでいるときに発生しています。
通学路でも、なるべくひとりにならない工夫が必要です。
できれば入学前に、一緒に登下校できる近所の友達を見つけておくことをおすすめします。
通っている幼稚園や保育園が小学校の学区から離れていて「近所に友達がいない」というケースもあるでしょう。
その場合は、小学校の近くにある児童館や図書館などに行ってみるといいかもしれません。
同じ小学校に通う子どもとたくさん出会えるはずですし、子ども同士でその場で友達になったり、保護者の方と知りあえたりできる可能性が高い場所です。
保護者同士で交流ができれば、一緒に通う友達は必ずしも同級生である必要はありません。
小学校のことを教えあったり、お互いの子どもの情報を共有したりする保護者のネットワークは、小学校生活において子どもの安全に間接的に関わってきます。
子どもの安全のために、まずは保護者同士のネットワークを積極的につくっていきましょう。
▼対策2:地域に顔見知りを増やす
小学生になったら、保護者から見えない場所を見守ってくれる存在が必要です。
気軽にあいさつをかわせるようなご近所さんを増やし、子どもの顔を覚えてもらうことが大事。
もし不審者に声をかけられるようなことがあれば、「○○ちゃんが変な人に声をかけられている!助けなくちゃ」と思ってもらえるはずですし、子どもが帰ってこないときに「うちの子を見ませんでしたか?」と尋ねることもできます。
知りあいが多いほど、見守ってくれる目が多くなるということです。
ご近所づきあいのきっかけをつくるのが難しいようでしたら、町内会や自治会が主催するイベントなどに参加してみるといいかもしれません。
街中の掲示板を見ると、子ども向けの餅つきや、町内の美化活動など、気軽に参加できそうなイベントが見つかるはず。
子どもの防犯のためにも、ご近所づきあいを密にし、地域のコミュニティに保護者自身が関わることが大切です。
▼対策3:子どもに「助けてもらえる場所」「助けてくれる人」を教える
新1年生になるにあたって、しっかり防犯対策を教えようと思うと、どうしても強い言葉になってしまいがち。
「知らない人にさらわれちゃう」「逃げなくちゃダメ!」といった強い言葉を多く使うと、小学校に通うのが怖くなってしまいかねません。
子どもの防犯対策は、悪い面ばかりを教えるのではなく、信頼できる人や場所について教えることも大切です。
たとえば通学路に立つ見守りボランティアの方々は、「助けてくれる人」。
「子ども110番の家」のステッカーを掲げる店舗や企業、一般のお宅などは、「助けてくれる場所」です。
子どもが困ったときに駆け込めば、必要に応じて保護者や警察などに連絡を取り、子どもを保護してくれます。
助けてくれる人や場所について、子どもによく教えておきましょう。
通学路の歩き方を練習するときや、買い物のついでに「今度1年生になるので、よろしくお願いします」とお子さんと一緒に声をかけてみてはいかがでしょうか。
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小学校に入学した直後は心配が尽きないと思いますが、子どもはどんどん成長します。
成長につれて、保護者の目が届かない時間はどんどん増えることでしょう。
保護者だけで子どもを守るには限界があり、補ってくれるものを築いていくことが欠かせません。
ご近所の方に、こちらからあいさつするだけでも知りあいは増やせます。
子どもの安全のために、保護者ができることとして、ぜひ取り組んでみてください。
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