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「小4の壁」をどう乗り越える?放課後の安全確保

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セコムの舟生です。

学校の授業はそろそろ学年の総まとめ。進級が近づいてきますね。
現在、小学3年生で学童保育を利用しているご家庭では進級後のことが気になっているのではないでしょうか。

いわゆる「小4の壁」。
公的機関の学童保育は小学3年生までのところが多く、「4年生から子どもをどこで、どのように過ごさせたらいいのか?」という放課後の過ごし方が課題となります。

保護者が帰宅するまでの時間をどのように過ごすかは、子どもの安全に大きく関わることです。
留守番をさせて大丈夫なのか、鍵をどうやって持たせるか、緊急時の連絡手段はどうするか...など気がかりなことがたくさんあると思います。

進級前に放課後の安全確保について、対策しておくことが大切です。


* * * * * * * * *


▼ 帰宅後の「留守番ルール」を決めましょう
放課後、学童保育に直行していたお子さんも、4年生になると自宅に帰ることになります。
いわゆる「小4の壁」。
保護者のいない家で過ごすのは子どもも不安ですし、何をすればいいか戸惑うものです。

留守番をさせる場合は、帰宅後の過ごし方をお子さんと話し合って、タイムスケジュールをしっかり決めておいたほうがいいでしょう。

たとえば、帰ったらすぐに宿題をして明日の準備を済ませる、おやつはそのあとで食べる...などといった留守番時の行動ルールを決めておきます。
最初のうちは、何をするかを記載したチェック表などをつくっておくのもおすすめです。
留守番中も親御さんに見守られていることが伝わると、子どもも安心して過ごせます。

あわせて遊びに行く場合のルールも必要です。
「行っていい場所」と「行ってはいけない場所」を明確に決めておきましょう。
学童保育がない放課後に慣れるまでは、行動範囲を決めて様子を見たほうが安全です。

児童館や放課後の校庭開放、近所の公園など、友達がたくさん集まり、保護者が「ここなら大丈夫」と思える場所を選びます。
「ここなら大丈夫」と思えない場所には行かないことを約束させ、お子さんがどこにいるか、ある程度は把握できるようにしておきましょう。

「留守番のルール」や、「遊びに行くルール」も親の都合だけを優先しているとルールが長続きしません。
お子さんの希望を聞いて意見を出させるなど、話し合いながらルールを決めていくことが大切です。

留守番させるのが心配だという保護者のなかには、4年生以上でも通える民間の児童保護施設を探したり、習い事や塾を始めるなどしたりして、放課後を乗り切っているケースもあるようです。
地域によっては、全学年が通える放課後子ども教室などを実施している小学校もありますので、調べてみると良いでしょう。

情報収集は、放課後の安全確保に欠かせない第一歩です。


▼ 留守番の練習をしておきましょう
子どもだけでの留守番には、さまざまな危険がともないます。
火災のほか、留守番中の子どもを狙った犯罪リスクなども考えられます。安全に過ごせるようにルールを決めて、お子さんにしっかり守らせることが大切です。

<新4年生のための「留守番のルール」>
(1)玄関を開けるときは誰もいなくても「ただいま!」と大きな声で言う
保護者の不在を悟られないことが重要です。
玄関を開ける前には、周囲をよく見て不審な人につけられていないか確認するように伝えましょう。

(2)帰宅したらすぐ玄関の鍵をかける
鍵の締め忘れは子どもによくあることです。
保護者がいるときでも、家に入ったらすぐに鍵をかける習慣を今のうちにつけさせましょう。
ドアチェーンも必ず締めるようにしてください。

(3)窓は開けない。施錠したままにする
留守でなくても家に侵入してくる「居空き」や「忍び込み」などが頻繁に発生しています。
留守番時は夏場でも窓を開放せず、エアコンや扇風機で過ごすようにしましょう。

(4)インターホンが鳴ってもドアは開けない
宅配便の受け取りでも、お子さんに対応させるのは避けてください。
留守番中の子どもを狙い、緊急を装って家に押し入る悪質な犯罪が過去に何度も起きています。何を言われても絶対に開けてはいけないと教えてください。
かかってきた電話を転送したり、荷物の配達日時を調整するなど、電話やインターホンをお子さんがなるべく取らずに済むようにしておくことも有効です。

(5)火は使わない
お子さんに言い聞かせるのはもちろんですが、それだけでは不十分。
ご家庭内のライターやマッチは、お子さんが触れないよう置き場所を考え、ガスの元栓は閉めておくようにしてください。
火の元の管理は保護者の責任ですから、安全を十分に確認して出かけるようにしましょう。

(6)出かけるときは必ず鍵をかける
外出時に玄関の鍵をかけ忘れてしまうお子さんは多いようです。
鍵をかけたあと、閉まっているかどうか確認するところまでが戸締まり。丁寧に行うことを習慣づけてください。

進級してすぐに長時間の留守番をするのは、やや不安です。
休日などに短い時間の留守番を繰り返して、少しずつ慣らしておくことをおすすめします。
約束したことをちゃんと守れていたら、お子さんをうんと褒めてあげてくださいね。


▼ 鍵の持たせ方を考えましょう
家の鍵を外に隠しておく、いわゆる「置き鍵」をするご家庭もあるようですが、鍵を家の外に置くことは、防犯上非常に危険です。
鍵は使う人が大切に持ち歩き、なくさないように慎重に保管することが大切です。

これまで家の鍵を持ち歩いた経験がないお子さんには、まず「鍵の大切さ」をよく理解させてください。そして2つのことを約束させましょう。

<鍵を持つためのルール>
(1)鍵は誰にも見せない
(2)鍵はいつも身につけておく

キーチェーンを利用して、ベルトループなどで衣服につないでからポケットの内側にしまっておく方法がおすすめ。
玄関先でもたつかずにサッと取り出せ、紛失する可能性も低いです。

子どもだけでの留守番を狙って押し込みを図る者もいるので、玄関先で鍵をすばやく取り出すことはとても重要なことです。

バッグにしまう場合も、キーチェーンにつないでおきましょう。
バッグの内ポケットなどに入れておけば、サッと取り出せ、他者から鍵を持っていることもわからないのでおすすめです。
また、屋外で不用意にバッグを置きっぱなしにしないよう気をつけさせましょう。


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連絡手段として携帯電話を持たせる場合は、はじめはインターネットが使えない、決めた先にしか電話やメールができないシンプルな子ども向け携帯を選ぶと安心です。
使い方を練習しておくのも、4年生になるための大切な準備。携帯電話は、遊び道具ではなく、あくまで連絡手段であることを理解させてくださいね。

留守番中に不安で何度も電話をかけてくるお子さんが多いので、いつでも電話を取れるようにしておきましょう。

2019.01.31

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