子どもの安全ブログ

緊急提言!子どもを狙う犯罪を防ぐために大人は何ができるのか

セコムの舟生です。

ゴールデンウイーク明けの5月7日、新潟県で小学2年生の女の子が殺害され、線路に遺棄される事件が起きました。
容疑者が逮捕され、事件の詳細が少しずつ明らかになっています。

ご家族の悲しみや苦しみを思うと、胸が張り裂けそうな気持ちになります。
子どもたちがのびのびと、安心して暮らせる社会を切に願わずにはいられません。

卑劣な犯行で幼いお子さんが犠牲になる事件は、過去に何度も起きています。
私たち大人は、どうすれば子どもたちを守ることができるのでしょうか。

今回は緊急提言として、通学路の安全確保や防犯対策についてまとめました。


* * * * * * * * *


▼ 当たり前の日常に潜む死角 「危険な場所」を把握する
新潟県で発生した事件は、下校時の通学路で起きました。
幹線道路で友達と別れ、自宅に向かう道路をひとりで歩いているとき起きたと見られています。
自宅まで残りわずかだったという報道もありました。

通学路とはいえ、人通りが途絶える瞬間はありますし、周囲からの視線が遮断される「死角」もあります。
危険な場所を完全になくすことは困難です。

「もしかしたら、ここで不審者が待ち受けているかもしれない」「ここなら誰にも見とがめられないかもしれない」といった危険な場所を把握しておくことがとても大切です。
子どもが狙われやすい危険な場所を具体的にあげてみましょう。

・コインパーキングや月極駐車場、駐輪場など
・植栽や雑草が生い茂って見通しが悪い場所
・空き地や工事現場
・人通りが少ない道
・路肩に止まっている車
・電柱や自動販売機などの陰
・ビルの脇の通路や非常用階段など

こうした場所は住宅街にも数多くあります。
不審者が潜めると思える危険な場所があれば、お子さんに教え、危険を避けるためできることと、どう行動するかなど、安全対策を考えましょう。

日中の歩きなれた自宅のそばでさえ、犯罪が起きる可能性があることを、お子さんも保護者の方も、あらためて心に留めていただきたいと思います。

たとえ今日、何事もなく帰宅しても、明日も同じように何も起きないとは限らないのです。


▼ 車からの声かけや連れ去りから身を守る方法
車は身を潜めることも逃走も容易で、子どもを狙った犯罪ではたびたび用いられます。
ひとたび車内に引き込まれてしまえば、簡単には逃げ出すこともできません。
止まっている車には十分に警戒し、なるべく近寄らないことが大切です。

路上で車と遭遇し、危険を感じたときの対処方法を、お子さんに話して聞かせておきましょう。
・車が停車している脇を通るときは、大人が両手を横いっぱいに広げたくらいの距離をおいて離れて歩く
・エンジンをかけたまま止まっている車とは距離をおく
・車から距離をおけないときは、防犯ブザーを手に握っていざというときに備える
・車のなかの気配に注意を払い、じっと見られていたらそのまま進まず道を変える
・車のなかから声をかけられても、絶対に立ち止まらない
・危険を感じたときは、防犯ブザーを鳴らすと同時に大声も出す
・逃げるときは、車の向きと反対方向に走る(車はすぐに向きを変えられません)

▼「ハインリッヒの法則」で重大事件の発生を回避する
「ハインリッヒの法則」とは、アメリカの技師ハインリッヒ氏が労働災害の発生確率を分析して導き出した「1対29対300」という比率のことです。
重大災害を1としたとき、軽傷の事故が29、ケガはなかったがヒヤッとした体験が300の割合で発生しているということをあらわしています。

「ハインリッヒの法則」を子どもの防犯に置き換えるならば、重大な凶行事件が1件起きたときには、「知らない人に声をかけられた」「見慣れない車が止まっていた」などの未遂事件や事件に至らない事案が29件、「道路脇の雑草が伸びっぱなし」「公園のゴミが放置されたまま」など、あまり意識されない異変が300件の割合で発生していると言えるのです。

「道路脇の雑草が伸びっぱなし」「公園のゴミが放置されたまま」といった日常の"些細な異変"の積み重ねは、「地域の目」「大人の目」が十分ではないことの表れであり、犯罪が入り込む余地を与えているというサインだと言えます。
つまり、大きな事件へとつながる危険性を秘めているということです。

お子さんの行動範囲や通学路で、"些細な異変"は起きていないでしょうか。
これからの季節は草木が勢いを増しますので、いつの間にか死角ができていることもあります。
学校や地域の方とも協力して、通学路の安全点検を行ってください。

重点的に見守りが必要な場所、安全対策を強化したほうが良い場所などが見えてくると思います。
所見や意見をまとめて、学校や地域の警察、市区町村の都市計画課などに提出すれば、然るべき対応をしてもらうことも可能です。


▼子どもの話から"危険の芽"をいち早く察知する
ハインリッヒの法則からもわかるように、大きな事件につながりかねない小さな予兆は、子どもを取り巻く環境に散在しています。

近所で子どもが知らない人に話しかけられた、写真を撮られた...といった話は、どなたでも聞いたことがあるのではないでしょうか。

いつもとは違うできごと、なんとなく「怖いな」と感じたことなど、どんなに小さなことでも良いので、すぐに保護者や学校の先生といった大人に伝えるのが大切です。
たとえ実害がなくても、見過ごさないこと。いち早く情報共有することが防犯では欠かせません。

時間が経ってしまうと警察も対応が難しいので、なるべくタイムラグをつくらないことが大事
朝のできごとなら学校の先生に、下校時のできごとなら保護者に話すよう教えてください。

お子さんとの日常会話から異変に気づくことがあるかもしれません。
子どもは"危険の芽"を認識していないこともあるので、子どもの話に日ごろからよく耳を傾け、注意を払ってくださいね。


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子どもの安全対策は、親御さんの努力も必要ですが、個人でできることには限界があります。
地域全体で安全意識を高く持ち、犯罪が入り込む余地のない街づくりを目指すことが大切だと思います。

2018.05.24

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