[入学準備特集2017 Part3]入学前にできる!子どもの安全を向上させる方法
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セコムの舟生です。
年末が迫ってきました。
年が明ければ、いよいよ卒園・新入学に向けての準備が本格化しますね。
1月~2月にかけては、入学前の保護者説明会が行われる小学校が多いようです。
新1年生の親御さんから、「子どもだけで小学校に通うのが心配」という言葉を聞くことがあります。
4月から親の送り迎えなしで通学路を歩くことを考えると、「大丈夫かな」と不安になりますよね。
もしも通学路で、子どもが狙われたり、危険な目にあったりしたら...。
そのようなリスクを減らすためには、防犯や交通安全の基礎知識を少しずつ教えておく必要がありますが、そのほかにも保護者の方にぜひやっていただきたいことがあります。
今回は、親の目が届かないところで、子どもの安全能力を向上させる方法をご紹介します。
<入学準備特集2017バックナンバー>
・新1年生の保護者が知っておきたい「防犯の基礎知識」
・新1年生のための交通安全
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▼ 助けを求められる場所を教えましょう
子どもだけで小学校に通うのは、親も不安ですが、お子さん自身も不安だと思います。
危険ばかりを伝えるのではなく、何か困ったことが起きたときに助けを求められる場所や人について教えておくことはとても大切です。
「子ども110番の家」では、子どもが危険を感じたときや、助けを求めてきたときに、子どもを保護して警察などに通報することに協力してくれます。
子どもが困ったとき気軽に相談できる場所ですので、どこにあるかを確認しておきましょう。
目印は「子ども110番の家」と書かれたステッカー。
一般のご家庭のほか、コンビニやスーパー、飲食店、商店、バスの営業所、タクシーなど、さまざまな企業や公共施設などが協力しています。
通学路になる道を一緒に歩いて、お子さんとステッカーを探してみてください。
お子さんの行動範囲のなかで「どこに行けば助けてもらえるか」「誰が助けてくれるか」を理解することが防犯の一歩です。
▼ 一緒に登下校できる友達を探しましょう
子どもの犯罪被害の多くは、ひとりでいるときに発生しています。
これまでも繰り返し「ひとりにならないこと」の重要性をお伝えしてきました。
ご近所の友達がいれば、子どもがひとりになる時間を減らすことができます。
ぜひ小学校入学を控えた今のうちに、一緒に学校に通える友達を探しましょう。
もちろん友達づくりは入学してからでも遅くはありませんが、ご近所に、新入学や在校生のお子さんがいる保護者の方がいたら、4月からの登下校について、今のうちから親同士で話をしておくと安心です。
▼ 地域にあいさつを交わせる「知り合い」を増やしましょう
小学生になると、親の目が届かない時間がだんだん増えてきます。
そんなとき、保護者に代わって子どもを見守ってくれるのが、「地域の目」です。
地域には近所に暮らす子どもたちの安全を気にかけてくださる方もたくさんいます。
何か異変があったときにいち早く気づいてもらえるためにも、わが子を気にかけてくれる存在は、多ければ多いほうが安心できるはずです。
なるべく多くのご近所の方に子どもの顔を知ってもらい、日ごろから気軽にあいさつを交わせる関係を築けるといいですね。
ご近所付き合いが難しく感じるなら、通学路にあるお店の方に買い物のついでに「今度小学校に入学するんです。何かあったらよろしくお願いしますね」と声をかけてみてもいいかもしれません。
保護者の努力でご近所に「知り合いの輪」を広げることができますので、ぜひやってみましょう。
▼ 「ご近所の友達」や「知り合い」の増やし方
地域のコミュニティに関わるきっかけがなかなかないという方は、次のような方法もおすすめです。
・小学校の学校公開日に行ってみる
多くの小学校で、地域の人が誰でも見ることができる授業公開日を設けています。
在校生の保護者もたくさん来ていますので、小学校のことを聞いてみるなど、交流してみましょう。小学校の様子もよくわかります。
・児童館に行ってみる
お子さんが通う小学校の子どもが多く利用する児童館に足を運んでみましょう。
同じ地域の子どもたちが集まる場所なので、ご近所の友達も見つけやすいはずです。
・地域の行事に参加してみる
町内会の催しや清掃ボランティアなど、地域参加型のイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
そういう場ではコミュニケーションが取りやすいですし、簡単に知り合いを増やすことができます。自治体のホームページや町の掲示板などで探してみましょう。
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最近は、不審者対策の観点から、あいさつも含めて声をかけてきた人に警戒するよう子どもに教える方もいらっしゃるようです。
しかし、あいさつまで拒絶してしまうのは、子どもの健全な成長にとって決して良いことだとは言えません。
確かに「知らない人からの声かけ」には注意しなくてはなりませんが、本当に警戒しなくてはならないのは、「◯◯してくれない?」などと頼みごとをされたり、「◯◯だから、一緒に来て」などと誘われたりする声かけ。
「おはよう」「いってらっしゃい」などと声をかけてくれる人は、子どもを見守ってくれる近所の方であると思います。
「声かけ」をひとくくりにして避けるだけでは、子どもの危険回避能力は育ちません。
お子さんが自分自身で考えたり、危険を判断したりできるように、ご家庭で具体的に教えることを心がけてください。2016.12.15