進級に合わせて見直そう!遊びに行くときのルール
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セコムの舟生です。
今週から新学期がはじまった小学校では、もう通常授業がスタートしたのではないでしょうか。
進級に伴って、授業が1時限長くなったお子さんもいると思います。時間割を確認して、曜日ごとの帰宅時間をきちんと把握しておきましょう。
この時期、ぜひ見なおしてほしいのが、「お子さんの外出時のルール」です。
外出時のルールなどを盛り込んだ「わが家のルール」は、お子さんの安全を守るために欠かせない、防犯の基本。
今回は、お子さんの成長にあわせた「わが家のルールのつくり方」のポイントを詳しくお話しましょう。
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▼ まずは基本をおさらいしましょう!遊びに行くときに伝える「3つのポイント」
子どもが遊びに行くとき、必ず確認しておかなくてはならないのは次の3つです。(1) 誰と遊ぶのか?
(2) どこで何をして遊ぶのか?
(3) 何時に帰ってくるのか?出かける前に、この3点を親に伝えることを、あらためて約束させてください。
親御さんが留守の場合は、メモを書かせ、その置き場所まで決めておくようにしましょう。新学期は、こうしたルールを見なおしたり、確認したりするチャンスです。
もう一度、念を押してくださいね。
▼ 3つのポイントを聞くうえで保護者が心がけることは?
「誰と」「どこで何を」「いつまで」。この3つのポイントは、子どもの交友関係や行動範囲を把握するうえでもとても大切です。
進級に伴って、よく遊ぶお友だちの顔ぶれが変わることもあります。
中~高学年になると、自転車に乗って出かけるお子さんも増えます。これまでは行けなかった場所にも、足を向けるようになるかもしれません。成長期の子どもの行動範囲は、日を追ってどんどん広がっていくので、保護者としては、できる限りそれを追いかけ、把握する必要があります。
3つのポイントに加えて、初めての場所に行くときは必ず保護者に「行ってもいい?」と聞くことも、約束させるほうがいいと思います。
▼ よく行く場所と自宅までの所要時間を知る
子どもの連れ回しや誘拐などが、たびたび起きている昨今、たとえ行き慣れた近場へ遊びに行くとしても、用心するに越したことはありません。今年1月、相模原市で犬の散歩に行った女児が連れ去られた事件や、札幌市でノートを買いに行った女児が誘拐監禁された事件などは、まだ記憶に新しいところです。
このような非常事態に迅速に対応するには、「ちょっと遅いな」に保護者がいち早く気づくこと。
お子さんがよく遊びに行く公園、よく遊ぶお友だちの家などから、自宅までどのくらい時間がかかるのか、徒歩の場合、自転車の場合をそれぞれ計ってみることをおすすめします。
同時に、通るルートも決めておけば、探しに行って行き違いになるようなこともありません。
▼ 進級後のルールは、「子どもの判断に委ねる」範囲を増やす
遊びに行く時のルールは、行っては行けない場所、通ってはいけない道などを決め、子どもの身に危険が及ぶ可能性があるものを避ける目的もあります。ひと気のない場所や夜の繁華街など、どの子どもにとっても危険な場所は当然禁止するべきですが、子どもの行動を制限するばかりではかえって逆効果になることもあります。
親に内緒で、友だちに流されて行動することの方が危険です。自分で安全かどうかを見極め、回避する力をつけるためにも、ある程度成長したら、子どもの判断力に委ねられるルールを考えたほうがいいでしょう。
犯罪が起こりやすい場所の特徴をお子さんに話して聞かせ、行動範囲の中で該当する場所があるか、聞いてみてください。
理解しているようなら、細かく場所を指定して禁じなくても、危険を回避できる判断力があるということになります。
万が一のときの対応、保護者への連絡方法などについても、お子さんの成長度合いに応じてレベルアップさせましょう。
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新しいお友だちの名前が出てきたときは、お友だちの保護者にも連絡をとり、お互いの家の場所や家庭内のルールのことなどを確認しあっておくと安心です。お子さんの新しい1年が、輝かしく喜びに満ちたものになりますように。
「子どもの安全ブログ」は、すべてのお子さんの安全と安心を見守り続けています。2014.04.10