ココが知りたい、子どもの防犯&安全特集[4]子どもを性犯罪から守れますか?
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セコムの舟生です。
子どもが被害者となる性犯罪。非常にショッキングで考えたくないことではありますが、過去に実際に起きた性犯罪の約半数は、子どもが被害者です。
今回の【"ココが知りたい"子どもの防犯&安全特集】は、「子どもに関するアンケート」で多くの方が関心事としてあげた子どもと性犯罪について取り上げます。
多くの子どもが性犯罪の被害にあっている現状を念頭に置き、しっかりと対策を講じることは、子どもを性犯罪から守るために大切なこと。子どもを持つすべての保護者の方に知っておいていただきたいことですので、ぜひご一読ください。
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▼ 性犯罪は人目につかない場所で行われる
子どもを狙った性犯罪で特徴的なのは、日中でも人目につかない場所で被害にあうケースが圧倒的に多いということ。犯罪をもくろむ人間は、そのような場所がどこにあるかを把握しています。もしかすると、いまこの瞬間も、子どもが通りかかるのを待っているかもしれません。ですから、子どもひとりで人通りの少ない場所や周囲から死角になる場所を歩くことは、避けましょう。
親が危険を注意するだけでなく、子ども自身も日常の中にある危険を理解することが大切です。世の中には子どもを狙う性犯罪者がいて、狙われやすい場所があることをこの機会に親子で話し合ってみてください。
性の話は、親にとっても、子どもにとっても話しにくい話題です。しかし親がきちんと向き合い、子どもの話を聞いてみると「そういえば...」などということもあるようです。
普段からお子さんが話しやすい環境をつくり、性についても話し合えるようにしておきましょう。普段の話に性犯罪被害につながる予兆が含まれているかもしれないのです。
▼ 子どもを守るために「ひとりにならない」「ひとりにさせない」
「偶然、目に留まったから」「そばを通りかかったから」という信じられない理由で、子どもを狙ったわいせつ目的やいたずら目的の犯罪が後を絶ちません。犯行のきっかけを与えないためには、子どもをひとりにしないことも非常に重要です。「登下校は、お友だちと一緒に」と子どもに言い含めるだけではなく、保護者同士でも話し合ってフォローし、空白の区間や時間がなるべくないようにしておきたいものです。
休日でも同じこと。ひとりきりで屋外で遊ばせるのは避けるべきです。たとえ複数で遊んでいるときでも、トイレに行ったり、ジュースを買いに行ったりする少しの時間にひとりになってしまう場合があります。ほんの小さな用事でも、一緒にいる友だちに「ついてきてくれる?」と言える関係をつくり、複数で行動する習慣をつけさせたいもの。もちろん、ひとりで行動しようとしている友だちがいたら、「ついていくよ」「一緒にいこう」と言ってあげられるようになるといいですね。
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小学生でも大人顔負けのファッションが当たり前になっているような風潮があり、心配になることがあります。行き過ぎがないよう親が気を配り、子どもが流行に振り回されないようセーブすることも必要だと思います。
「小学生も狙われる!男の子も女の子も油断できない性犯罪」という記事でもご紹介しましたが、わいせつ目的の大人の興味をひかないためにも服装には注意が必要です。
2012.04.16