ココが知りたい、子どもの防犯&安全特集[2]子どもの防犯対策、みんなどうしてる?
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セコムの舟生です。
読者の方々から寄せられたアンケート結果から、特に皆さんの関心の高い事柄を取り上げ、ご紹介している【"ココが知りたい"子どもの防犯&安全特集】。
アンケートを通じてわかることは、子どもの防犯や安全に多くの親御さんが不安を抱いているということです。
残念ながら、不審者による児童への声かけやつきまとい事案に対抗する特効薬はありません。どんなに対策を講じても、毎日のように地域の事件を知らせる防犯メールを目にするたび、子どもが巻き込まれる事件を耳にするたび、「いまのままの対策で大丈夫だろうか?」「ほかの人はどうしているのだろう?」という思いに駆られるのではないでしょうか。
そこで今回は、アンケート結果の中から、子どもの防犯に関して読者の皆さんが取り組んでいることをご紹介したいと思います。ぜひお子さんの防犯対策の参考にしてみてください。
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▼ 子どもの防犯対策、もっとも多かったのは「防犯ブザー」
「子どもの防犯に対して取り組んでいることはありますか?」という質問に対して、もっとも回答数が多かったのが「防犯ブザーを持たせている」という回答でした。最近は、小学校入学と同時に持たせることが多いようで、学校で配布するところも増えてきました。次いで多かったのは、「集団下校」「親が送り迎え」といった子どもがひとりにならないための対策をしているとの回答です。子どもが事件に巻き込まれるのは、圧倒的にひとりでいるときが多いですから、これは有効な防犯対策ですね。
また、「携帯電話を持たせている」という回答は約13%。お子さんの年齢にバラつきがありますし、地域の特性などがあるため、この数値は多いとも少ないとも言えませんが、防犯対策として携帯電話を活用する場合、事前に十分な検討が必要だということを忘れないでください。
先日もこのブログで、携帯電話の危険性についてまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
▼ 防犯は"道具"だけでは不十分。複数の対策を
防犯ブザーや携帯電話は、有力な防犯対策のひとつです。しかし、残念ながら「これだけ持っていればで安心」というわけではありません。去年の1月、山口県で小学校低学年の女子児童が切りつけられる事件が発生しましたが、この事件では襲われた女子児童が事件発生時に防犯ブザーを鳴らしていたとの報道もありました。
このことからもわかるように、周辺の環境によっては、防犯ブザーを鳴らしても気付いてもらえないことがあります。近くに歩いている人がいない、騒音でかき消されてしまう、といった不幸なケースもないとは言えないのです。
アンケートの中では、「地域の防犯マップを作っている」「友人と帰宅させている」「危険そうなところは事前に注意している」などの回答も見られました。防犯グッズだけに頼るのではなく、複数の対策を行うことが大切です。
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どのような防犯対策を立てるにしても、大切なのはその対策が子どもの性格やおかれた環境にマッチしているかということです。成長度合いや、性格などから子どもに本当にてきせつ最適な防犯対策を立ててあげられるのは親だけです。
日ごろから子どもとしっかりコミュニケーションを図り、最適な防犯対策を考えてみてください。もし迷うようなことがあった場合は、この「子どもの防犯ブログ」を参考にしてくださいね。
2012.04.09