【入学準備特集4】 防犯知識を活かすために。シミュレーションを始めよう!
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セコムの舟生です。
まだまだ寒い日が続きますが、私の家の近所では満開の紅梅が良い香りを漂わせています。日没の時間も少しずつ遅くなって、確実に春の訪れを感じられるようになってきました。
さて、新1年生の皆さんに役立つ情報をお届けしている【入学準備特集】。今回は、第4回として、防犯シミュレーションについてお届けします。
防犯に関して気をつけなくてはいけないことは、どのご家庭でも話し合っていると思いますが、実際に役立てられなければ意味がありません。今回ご紹介する方法を生かして、お子さんの危険回避能力を伸ばしてあげてください!
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▼ 「防犯シミュレーション」ってなに? 防犯シミュレーションとは、起こりうる危険を想定して、親子で身体を動かしながら対応の仕方を学ぶ体感型のトレーニングです。最近では、学校や地域などで「子どもが犯罪者と遭遇したときにどうしたらいいか」という勉強会などが盛んに行われていますが、実は家庭でも、ゲーム感覚で防犯意識を高めることができます。ここで大切なのは「リアリティ」です。実際の状況に近い演出をすることで、単なる知識ではなく、実生活に役立つ経験としてお子さんの身についていきます。
防犯シミュレーションのポイントは2つあります。
(1) 家族との遊びの一環として楽しみながら行うこと
(2) 1回やって終わりにせず、繰り返し行うことリアリティといっても、お子さんを怖がらせては逆効果。「またやろうね!」と、子どもがやりたくなる、楽しいトレーニングが理想です!
学校での訓練が苦手だというお子さんも、親子でならば間違いを気にせずに何度もトライできます。親子のコミュニケーションの一環として、ぜひ取り入れてみてください。
▼ 防犯シミュレーションをやってみよう!
知らない人に話しかけられたら?という想定で、お子さんがつい騙されてしまうような誘い文句や、戸惑うような質問を投げかけてみましょう。「新しいゲームをしよう」とか、「駅までの道を教えてほしい」、「お母さんが事故にあったから一緒に来て!」など、いろいろなパターンで聞いてみてください。以前、このブログでも「気をつけて!子供を誘う言葉は巧妙化しています」という記事で子どもを誘う言葉について取り上げていますので、参考になさってください。お子さんの受け答えとしては、「いやです」「知りません」「お母さん(お父さん)に聞いてみます」などと言い、知らない人にはついていかない、ということが基本です。また、状況によっては、何も答えず、身の安全を確保することを優先したほうが良いときもあります。
最初から正解を教えるのではなく、まずはお子さんに自由に答えてもらってください。そして終わった後に、お子さんが状況に応じてどう考え、答えたかを振り返って、親子でよく話し合ってみましょう。
▼ 防犯グッズの使い方もシミュレーション!
防犯ブザーや携帯電話など、防犯グッズをそろえている方もいると思いますが、持たせているだけではいざというときに役に立たないこともあります。事前に実践的なシミュレーションを行っておきましょう。ここでは、もっとも多く使われている防犯ブザーを利用する際のチェックポイントを挙げてみます。(1) 手が届くところについているか
つける位置はあちこち変えず、一カ所に決めておくことをおすすめします。ランドセルについていても、とっさのときに手が届かないこともありますので、すぐに使えるかどうか、いろいろな姿勢で試してみてください。(2) 実際に使えるかどうか
防犯シミュレーションをしながら、実際に音を鳴らしてみましょう。周囲に迷惑をかけないよう、練習する場所に注意してください。なお、防犯ブザーを購入した際に入っている電池は、動作確認用の短命のものもあるようです。「まだ買ったばかりだから」とそのままにせず、実際に音を鳴らしてみて少しでも弱いようであれば、入学前に一度交換しておきましょう。
▼ 通学路でもシミュレーション
親御さんにとっても、お子さんにとっても、初めて歩く学校から家までの道のりは、不安が多いと思います。登校、下校、それぞれの時刻にあわせて、親子で通学路を散歩して、登下校のシミュレーションをしてみましょう!午前と午後では、通学路の人通りや交通量が異なる場合もあります。気になるポイントで立ち止まって、「ここはどんなところが危ないと思う?」と聞いてみましょう。うまく答えられなかったとしても、先回りせず、お子さんの言うことによく耳を傾けてあげてください。自ら答えを見つけることが、自信に繋がり、自発的な行動へと導くのです。
また、困ったことがあったとき、助けを求められる交番やコンビニ、「子ども110番の家」などの場所は必ず確認しておいてくださいね。
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子どもの防犯に取り組むうえで、親の知識を一方的に教えることがもっとも効果的だとは言えません。子どもが自ら考え、応用力を身につけていくことが大切なのです。そのためには、繰り返しの訓練と、親子のコミュニケーションが必要になります。親子で根気よく、楽しみながら取り組むことによって、子どもは自らの身を守る力や防犯意識を身につけていくのです。
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2011.02.18