子供の通学路を一緒に散歩しましょう
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セコムの舟生です。
新学期を迎えました。お子さんは元気に登校していますか? お子さんを取り巻く環境が大きく変わるこの時期こそ、親子のコミュニケーションをしっかりととって、支えてあげたいものです。
たとえば、一緒にちょっと近所へ散歩したり、買い物に出かけたりするだけでも、親子の会話がうまれます。何気ない会話の中から、普段は気づかなかった、お子さんの気持ちを知る機会になるかもしれませんね。
天気のいい休日、お散歩をかねて子供の通学路を把握するために、親子で通学路マップをつくってみてはいかがでしょうか。子供と一緒に歩くことで、"危険な場所"や"安全な場所"を親子で再確認することが大切です。探検ごっこをするように、楽しくチェックをしていきましょう。
◎通学路マップをつくる
・用意するもの...市販の地図、筆記用具、下敷きにする板、デジタルカメラなど自宅から学校までの通学路がわかる地図を人数分用意します。拡大コピーしておくと使いやすいですよ。下敷きにする板などがあると地図への書き込みをしやすいでしょう。同時にデジカメなどで写真を撮っておくと、さらに後のマップづくりに活かすことができますね。
用意ができたら、お子さんと一緒に通学路を歩きながら、"危険な場所"と"安全な場所"を、その地図に書き込んでいきます。
○ 危険な場所
・人通りの少ない場所
・空き地や工事現場
・駐車場
・高い塀があり、見通しの悪い通り
・樹木が多く、外から見わたせない公園
・管理が行き届いていない公園
・歩道にガードレールのない道路
・車がスピードを出して走行する路地 など犯罪者は、周囲の目を最も嫌がります。人気のない道は犯罪者に狙われる確率が高くなります。また、死角が多い駐車場などは、犯罪者が隠れやすい場所です。犯罪者は「入りやすく、見えにくい」ところに潜んでいることが多いので、この機会にしっかりとチェックしましょう。
管理の行き届いていない公園、壁に落書きがあったり、ゴミが無造作に捨てられていたりする道路なども、人の目が行き届いていない可能性がありますので注意が必要です。
歩道にガードレールがないと、車に連れ込まれる危険性も高くなります。また、交通安全の視点からも、車の往来が激しい通りはしっかりチェックして、できるかぎり安全な道を歩かせるようにしたいものです。
また通学路に工事現場がある場合は、近づかないように事前に指導します。工事現場には子供にとって危険な機材などがたくさんありますし、大きな作業用車の通行もあるでしょう。子供が興味半分で、工事現場内に入るようなことがあっては大変危険です。
通学路マップには危険な場所だけではなく、安全な場所も記入しましょう。どこに安全な場所があるのかをチェックしておくことも重要です。マップをつくることは、通学路の安全確認の意味もありますが、子供に危険回避能力を身につけさせることも大きな目的です。
○ 確認しておきたい安全なところ(施設)
・交番
・子供110番の家
・コンビニやファミレスなど夜でも明るいお店
・友人の家
・商店街などの人通りの多い通り
・街灯が多く、整備されている通り
・図書館や児童館、病院、市役所などの公共施設「危険な場所だけ気をつければいい」というものではなく、それぞれの場所の特性(危険/安全の度合い)についての知識を身につけ、いかに犯罪に遭う危険を減らしていくかということがポイントです。
通学路マップをつくることで、「万一のとき、どう対処すればいいのか」を具体的に親子で考えるきっかけにしてください。また、一度作った通学路マップは、状況の変化に合わせて定期的に更新していくことも大切ですよ。
2008.04.08