男の子でも性犯罪への注意が必要です
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セコムの舟生です。
日中、コートが邪魔に感じるあたたかい日も増えてきました。梅の花も見頃を過ぎ、あとは桜の開花を待つばかり...。入学式・始業式が待ち遠しいですね。
さて、今回は子供を狙った性犯罪についてお話します。子供を狙った略取・誘拐の目的が一昔前とは変わってきたことは、以前にもお話ししました。最近は、身代金を目当てにした営利誘拐だけではなく、小児性愛者による子供への猥褻行為や社会への不満のはけ口としてなど、子供を狙った犯罪事件が異質化しています。
「性犯罪」について、「うちの子は男の子だから大丈夫...」といった認識をお持ちの保護者の方もいらっしゃると思います。また男の子自身も「ぼくは男だから大丈夫!」と思っている子供が多いようです。しかし実際には、男の子の体に興味を示す大人もいることを、保護者も、そして子供自身もしっかりと認識すべきです。
「子供が小さいうちから性については教えたくない」「男の子に教えて、変な興味を持たれても困る」など、性犯罪についてどのように注意を促せばよいか、デリケートな問題だけに迷うこともあるでしょう。
みなさんは「プライベートゾーン」という言葉をご存じでしょうか? プライベートゾーンとは、胸とか腰といった、水泳のときに水着で隠す部分や、口などの部分を指し示す言葉です。「プライベートゾーン」は「自分だけの場所」という意味で、人に見られたり触らせたりしてはいけない場所のことを言います。この言葉を上手に使うと、小さな子供にでも性犯罪のことを伝えやすくなります。
もしもプライベートゾーンを見られたり触られたりしそうになったら、大声で助けを求める、防犯ブザーを鳴らすなどして、とにかく逃げることが肝心です。そして必ず親に知らせるように教えましょう。普段から公園などで遊ぶ時は、友達と一緒に遊ぶようにし、一人にならないことも大切です。
犯罪者が言葉巧みに子供を誘い、一人にするケースも考えられます。日頃から、ゲーム感覚で子供の防犯意識を高めるために「防犯シミュレーション」を親子で一緒に行い、万一の際に備えておくと良いでしょう。寒さが和らぎ、子供たちも外で遊びたい季節。性犯罪や性的いたずらについて子供ときちんと向かい合い、コミュニケーションを図って、子供の自己防衛力を高めましょう。
2008.03.21