名前のかわりに目印をつけよう! -セコムと話そう「子供の防犯」ブログ-
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セコムの舟生です。
入学式や新学期を迎えてから1カ月あまりが過ぎました。子供たちもそろそろ学校や新しいクラスに慣れ、新しい友達ができる頃ですね。この時期、ピカピカのランドセルを背負ってトコトコと歩いている小さな1年生の登下校風景は、本当にほほえましいものです。
さて入学シーズンや新学期には、子供の持ち物に名前を入れますが、ときどき外から見える位置に名前が入ったランドセルを背負っていたり、側面などに大きく名前の入った帽子をかぶった子供の姿を見かけますね。「○○ちゃんっていう名前なんだぁ~」なんて、思わずほほえんでしまいます(笑)。
でも、名前がだれにでも簡単に確認できるというのは、実はちょっと危険なんです...
もし、子供を狙う悪い人が、ランドセルや帽子に入っている名前を見たとしたら、どうするでしょうか? 「○○ちゃん!」と名前を呼びながら親しげに話しかけて、子供を信用させようとするかもしれませんね。
「知らない人にはついて行ってはダメ!」と言われている子供でも、「○○ちゃんだよね。今ね、あなたのお母さんに、○○ちゃんを呼んで来てほしいって頼まれたんだ。おじさんと一緒にお母さんのところに行こう!」と話しかけられたら、「名前を知っているということは、お母さんがそう言っていたんだ...」と、悪い人の言葉を信用してしまうかもしれません。
「白いおばけのスー」のストーリーのなかでも、みきちゃんが見知らぬサングラスをかけた男に、自分の名前を呼ばれて困っているシーンがありました。
以前にもご紹介しましたが、子供に"知らない人"の説明をきちんとしておく必要があります。"知らない人"とはどんな人なのか、具体的に説明してあげましょう。
悪いことをしようとする人だって、警察に捕まりたくはありません。ですから、あらゆる方法を使って子供の情報を収集します。何週間も観察して犯行にいたることもあるのです。
ですから、外から見える位置に名前を入れることは避け、裏側などの見えない部分に記入しておくほうがいいでしょう。ちょっとしたことでも、子供の情報を盗まれてしまう原因になりうるからです。
とはいえ、子供にとって、親が持ち物に名前を書いてくれることは、とてもうれしいものです。親だって、子供のために名前を書いてあげたいですよね。
そこで、ひとつおすすめしたいことがあります。
名前のかわりになにか子供の好きなマークなどの目印を目立つところに付けてあげるというのはいかがでしょうか?
子供と一緒に"○○ちゃんのマーク"を考えるのも楽しいものですよ。
動物やクルマなど、子供が好きな絵をマークに決めて、持ち物に描いてあげてください。"おばけのスー"をマークにしても、かわいいですよね!
2006.05.09