夏バテ?熱中症?猛暑と子どもの体調変化
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セコムの舟生です。
暦の上では立秋を過ぎましたが、真夏の太陽がギラギラ照りつける日々です。
日が暮れても気温が下がらず、寝苦しい夜が続いていますね。お子さんの体調はいかがでしょうか。
食欲がない、眠りが浅い、なんとなくダルそう...といったことはありませんか?連日の猛暑で、子どもの体にも疲れがたまってくると思われます。
体調が優れないと、熱中症にもなりやすくなるので、ちょっとした体調の変化には早めに気づいてあげたいですね。今回は、子どもの夏バテ予防や、夏バテと熱中症の違いなどをお話しします。
夏休み後半も元気に過ごせるよう、ぜひご覧ください。* * * * * * * * *
▼ 子どもの「夏バテ」はどう見抜く?
いわゆる夏バテは、はっきりした症状の定義がある病気ではありません。
暑さでいい睡眠が取れず、イライラしたり、体が熱っぽくなったり、「体が重い」「だるい」「なんとなく調子が悪い」「食欲がない」など、体調変化全般が夏バテと呼ばれています。
胃腸の不調をともなうこともあるようです。気温が高い夏は、体温調整にも大きなエネルギーを使います。それに加えて、暑さによる睡眠不足や食欲不振で、体はエネルギー不足が続いている状態。
このような状態が夏バテにつながっていると考えられます。夏バテは"漠然とした不調"なので、子ども自身でうまく伝えられないことが多いものです。
子どもの様子を見ていて、「ご飯を食べるのに時間がかかっているな」「なんか顔色が悪いな」といったときは、夏バテ注意のサイン。
すぐ座りたがったり、横になりたがったりするのも、夏バテによるだるさが原因かもしれません。親としては「早くしなさい!」「ダラダラしていたらダメ!」と言いたくなりますが、まずは体調不良を疑って、様子を見ましょう。
▼ 「熱中症」と「夏バテ」は何が違う?
夏バテは、なんとなく体調が優れない状態が続きますが、熱中症は体調が急激に悪化します。
命に関わることもあります。
熱中症の初期こそ、夏バテに似ていますが、熱中症の進行は早いので、すばやい対応が必要です。夏バテしているときには、暑さへの抵抗力が弱っているので、熱中症にもなりやすいと考えられます。定期的に水分を取らせて休憩させる、暑さの盛りには外出させない、外に出るときは帽子をかぶらせるなど、基本的な熱中症対策を徹底し、体調に異変がないかよく目を配りましょう。
「おかしいな」と思ったときは、熱中症を疑い、症状に応じて対処方法を考えなくてはなりません。病院につれていくタイミングを見落とさないようにしてください。
▼ 「熱中症」と「夏バテ」を予防するためにできること
熱中症や夏バテを防ぐためには、暑さに強い体をつくることがとても大事です。
暑さに強い体とは、汗をしっかりかいて、体温調節がうまくできるということです。
水分不足やエネルギー(栄養)不足の状態は、発汗や体温調節がうまくいかなくなる原因にもなり、熱中症や夏バテを招きやすくなります。暑さに強い体をつくるために、以下のようなことを心がけましょう。
<子どものための熱中症・夏バテ対策>
・冷たい飲み物やアイスなど、体を冷やすものばかり摂らない
・栄養のバランスの取れた食事を心がける
・エアコンの温度を下げすぎない
・水分をこまめに補給する
・早寝早起きをして、規則正しい生活リズムを保つ体の発汗機能は自律神経の働きによるところが大きいので、決まったリズムで生活することが大切です。夏休みだからといって起床時間を遅らせたり、遅い時間まで起きていたりせず、食事の時間も含め、規則正しい生活ができるようサポートしてあげてくださいね。
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早起きして、まだ涼しい時間に子どもと散歩したり、ラジオ体操をしたりするのもいいですね。
朝日をしっかり浴びると、体が活動に適した状態になり、自律神経の働きも活発になりますし、朝ごはんもおいしく食べられるのではないでしょうか?夏休みならではの親子のコミュニケーションタイムをつくって、夏バテや熱中症を予防しましょう!
2015.08.10