首都圏の大雪対策「雪の日の登下校のポイントは?」
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セコムの舟生です。
今シーズンは12月から各地で「大雪」のニュースが聞こえています。
日本海側では寒気の影響で12月上旬から豪雪に見舞われたほか、西日本を中心に記録的な積雪に見舞われる地域がありましたね。
年末年始にも各地で記録的な大雪が報じられました。寒の入りを過ぎ、一段と寒さが増す時期。
これから2月にかけては、首都圏でもまとまった降雪があるかもしれません。
昨年は、2月上旬に全国的な大雪に見舞われ、東京でも驚くほどの大雪になりました。
その翌週にも、関東甲信で観測史上1位という記録的大雪。比較的降雪の少ない首都圏でも「大雪」への備えは大切です。
雪に慣れていないうえに交通量の多い首都圏で子どもが安全に登下校するための注意ポイントをチェックしましょう。ぜひお子さんといっしょにご一読ください。
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▼ 雪が降ると子どもは喜ぶけれど...?
首都圏の子どもたちにとって降雪は貴重な経験。
雪が降るだけで大はしゃぎしてしまう子もいますよね。
お友だちと雪を投げ合ったり、立ち止まって雪遊びをしたりと注意力が散漫になってしまうことがあります。雪に慣れていないと「このようなときは、ココが危ない」という経験による知識が不足しています。
しかも、雪のせいで周りの変化に気づきにくくなりますので、事故予測や回避が難しくなることも考えられると思います。雪の日の登下校では、いつも以上に「安全に歩く」「周りに注意する」ことが何よりも重要。
「気をつけなさい」と言うだけではなく、「どうして危険なのか」をよく教えるようにしましょう。*雪の日がキケンな理由はココ!
○ 足元が悪く歩きにくい
○ 凍った雪などで滑りやすい
○ 道路脇に雪がたまって、道が狭くなる
○ 積もった雪で見通せない場所がたくさんある
○ 音が雪に吸収されて、周りの音が聞こえにくい
○ 突然の落雪、車や自動車のスリップ事故など思いがけない危険がある
▼ 雪の日の登下校で注意するポイントは?
雪が降ったときは、いつも以上に慎重にならないと、命の危険に関わることもあります。
滑りやすい場所や危ない場所をあらかじめ知っておけば、歩くときも慎重になり、事故の心配を少しは減らせるかもしれません。*雪の日に滑りやすい場所、危ない場所はココ!
○ 日かげ
○ 横断歩道
○ 車のわだち
○ バスの停留所やタクシーの乗降場所
○ タイル張りの場所
○ 建物の軒下や樹木の下(落雪の危険)車の往来がある道路は雪がなくなるのが早いですが、実は路面が凍結していることがあります。横断歩道は、白線のところが特に滑りやすいようです。青信号が点滅しはじめたら、慌てて渡るようなことはせず、次の青信号を待ちましょう。
また、積もった雪をよけて歩くときは、車や自転車にも注意してください。
ただでさえ雪で道が狭くなっていますし、車も自転車も通りやすい場所を選びますから、歩行者と鉢合わせしやすくなっています。ときどき前後を見て、近づいてきていないかをよく確認しましょう。
▼ 雪が降った日の登下校に適した服装は?
雪が降った日は、足元に注意しつつ、周囲への注意もしなければなりません。
なるべく身軽に動ける服装を心がけましょう。○ 動きやすいものを選ぶ
厚手の服を重ね着するよりも、薄くてもあたたかい肌着などで調整。上着はクッション性の高い中綿やダウンなどで、防水性のあるものが適しています。転んだときの衝撃を和らげるため、お尻を覆うくらいの長さがおすすめです。○ 小物を利用する
帽子や手袋などは、防寒にもなりますし、転んだときの衝撃を緩和する役割も果たしてくれます。ネックウオーマーなどで首元をあたためると保温効果が期待できます。○ 両手をあける
バランスを取るため、両手はあけておきたいですね。荷物も手に持ったり肩にかけたりせず、なるべくひとつにまとめて背負うようにしましょう。○ 滑りにくい靴を選ぶ
靴底に大きな溝がある滑りにくい素材の靴を選びましょう。ゴム底の長靴などがおすすめです。履き慣れたスニーカーは、靴底がすり減って滑りやすくなっていることもあります。○ リフレクターを着用する
雪の日は視界が悪く、薄暗いため、リフレクターを必ず身につけておきましょう。雪に同化しやすい色の服はなるべくさけ、ハッキリした目立つ色の服装がおすすめです。
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積雪した翌朝、登校時間が特に危険です。
通学路の状況によっては、登校を遅らせる、保護者が送っていくなど、臨機応変に対応してください。2015.01.15