10月は子どもの交通事故に注意!
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セコムの舟生です。
「薄暮時間帯」と呼ばれる日没前後の1時間は、交通事故が増えるとされています。
警察庁が発表した2018年~2022年の死亡事故発生状況を見ると、日の入り時刻と重なる17時台から19時台に増えていることがわかります。
月別では9月以降、17時台から19時台の交通死亡事故が増加し、10月から12月がピークです。
今回は、小学生に多い交通事故のパターンや、交通事故回避のために気を付けたいポイントなどをまとめます。▼ 暗くなる前から交通事故に注意を
小学生の交通事故が多いのは、下校時間や帰宅に重なる15時から17時台。
日没は季節や住まいの場所により異なりますが、薄暮時間帯と重なっていると言えるでしょう。
日没前後、「まだ明るい」と感じることもあるかもしれませんが、9月から10月以降は、あっという間に暗さが勝ります。
なぜ日没前後、薄暮時間帯に事故が多いのか?
・とっさにものを視認できないことがある
・昼間に比べて距離感の見極めが難しくなる
・ものの動きが遅く感じることがある
など、明るい時間帯から暗くなりはじめの時間帯では「目の見え方」が影響すると言われています。
ドライバーが子どもの姿を発見するのが遅れることも考えられますし、西日で信号を見誤る可能性もあるでしょう。
多少明るさが残る時間帯であっても、ドライバーからは「よく見えない」のだということを、子どもによく聞かせてください。
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子どもの交通事故を防ぐ「歩き方」のポイント
▼ 小学生は歩行に注意
小学生の交通死亡事故の多くは「歩行中」に起きています。
なかでも1年生、2年生に多い傾向です。
10月以降、小学生の歩行中事故は増えるとされています。
特に「横断中」「飛び出し」には注意が必要です。
「いつもより帰る時間が遅くなってしまった」
「もうすぐ見たいテレビがはじまる」
など、家路を急ぐあまり安全確認が不十分になってしまうことがあります。
「慌てなくていいから、落ち着いて周りをよく見てね」「道路を渡るときはぜったい無理をしないで」ということを言い聞かせましょう。
特に視認性が低下する薄暮時間帯は、歩行者信号が青でも立ち止まって車が完全に停止したことを確認するくらいの慎重さが必要です。
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子どもを交通事故から守るためにできること
▼ 薄暮時間帯の事故から身を守るポイントは「目立つ」こと
交通事故を防ぐには、もちろん子ども自身が注意深く行動することが重要ですが、信号や交通ルールを守っていても事故に巻き込まれる可能性はあります。
日が傾きはじめてからも暗くなってからも、ドライバーに認識されるようにすることが子どもを事故から守る大きなポイントです。
ポイント1:リフレクター(反射板)を複数身に付ける
リフレクターは、体の向きなどで見えにくくなることも考えられるので、服や靴、バッグや帽子など、複数身に付けたほうが目立ちます。
キーホルダー、ランドセルカバー、好きなところに貼れるシールタイプなど、いろいろなリフレクターがありますので、お子さんが使いやすいものを選んであげてください。
ポイント2:明るい色、白っぽい服を身に付ける
白やクリーム色、黄色、淡いパステルカラーなどは暗闇で目立ちやすい色です。
反対に、黒や濃いグレー、紺、緑、赤などは、暗闇に同化しやすい色。
何かひとつでも、目立つ色を身に付けるといいでしょう。
ポイント3:自転車のライトを早めに点灯する
自転車で走行する場合、午後4時以降はライトをつけて走行したほうが安心です。
まだ明るく感じられても点灯するよう、言い聞かせましょう。
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薄暮時間帯に注意が必要なのは、交通事故だけではありません。
視認性が低下しているために、物陰に身を潜めた不審者に気づくのが遅れるなど、防犯上のリスクも高まります。
秋から冬にかけては、門限を1時間早くするなどリスクにあわせた防犯・安全対策が必要です。
塾や習い事の帰りが日没以降になるなら、保護者が迎えに行くなど、秋冬仕様の対応もご検討ください。* * * * * * * * *
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