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幼児だけではない!高所からの転落事故

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セコムの舟生です。

先日、5歳の男の子がドラム式洗濯機の中で死亡する事故がありました。
2015年にも同様の事故が起きており、このブログでも安全対策をまとめています。

子どもは、大人とは視点も興味の対象も違います。
思いもよらないものに目を留めたり、思いがけない行動をとったりすることがあります。
ドラム式洗濯機も、日常のなかで当たり前に使われているものですが、子どもからしたら、「どうなっているんだろう」「入ってみたい」と好奇心がかきたてられるのかもしれません。

日ごろから、お子さんの性格や興味関心から、起こりうる危険を予測することが重要です。
身近な場所や、家のなかでも不慮の事故は発生します。
あらためて身辺を見回し、お子さんの行動を先回りして安全対策を考えましょう。

さて、今回のテーマも、子どもの身近でいつ起きてもおかしくない事故のひとつ。マンションのベランダなど高所から子どもが転落する事故を取り上げます。

幼児に多く見られる事故ですが、小学生の転落事故も発生します。

昨年12月にも、アパートの屋上から小6男児が転落して死亡する事故がありました。
小学生の転落事故は、幼児の事故とは異なり、保護者の見守りや窓の施錠だけでは防ぐことができません。

活発で好奇心旺盛な小学生の転落事故は、どうすれば防ぐことができるのでしょうか。
小学生の転落事故をテーマに原因や対策をまとめます。


* * * * * * * * *


▼ 転落事故の危険はあらゆる場所にある
高層階のベランダや窓から転落する事故は、就学前の幼児が多くなっています。
幼児は下をのぞき込んだり、ほんの少し身を乗り出したりしただけで、簡単にバランスを崩して落ちてしまうようです。
予防のためには、転落事故の危険がある場所に近づけないようにする、よじ登る足場になるものを置かない、保護者が目を離さないなどの対策があげられます。

一方で、「危険だ」とわかっていても好奇心や悪ふざけから危険な遊びをしてしまうことがあるのも、この年齢の子どもたちの特徴でしょう。
不幸な偶然が重なったり、危険に対する予測を誤ったりすれば、転落事故につながるため油断はできません。
思い切り身体を動かし元気良く遊ぶことと、好奇心のおもむくまま危険な遊びをするのは、まったく別の話です。
過去に起きた事故を見てみると、共通点がみえてきます。

[事故パターン(1)]遊んでいて誤って転落
小学生のお子さんに多いのは「遊んでいて誤って転落」するパターン。
昨年12月に起きた小6の男の子が亡くなった転落事故も、アパートの屋上で遊んでいたところ、誤って転落したと報じられています。

[事故パターン(2)]小学校で窓枠などから転落
小学校内での転落事故は、日常的に発生しています。
うんていや滑り台など、校庭の遊具から落ちた、階段から落ちてケガをした...といったできごとなら、どのお子さんも一度くらいは経験があるのではないでしょうか。

転落事故の発生状況はさまざまですが、好奇心から突発的に危険な行動を取ってしまうことがあります。
また不注意や悪ふざけが原因になることもあるようです。
女の子よりも活発で行動的な男の子のほうが、こうした事故が多い傾向があるといえます。

ケガの度合いに関わらず、転落事故は大変な事故です。
打ちどころが悪ければ、命に関わることもあることを忘れてはいけません。


▼ 「危ないことをしてはいけない」を理解させるには?
小学生になると、保護者や先生の目が届かない時間も多くなるため、自分で考えて事故につながるような行動を避けることが求められます。

お子さんに「落ち着いて行動しなさい」と言ってもなかなかそうしてくれないものです。
しかし、「自分で考える」機会をつくると、さまざまな気づきが得られ、行動にも反映されやすくなります。

たとえば、小学生のうちは擦り傷や打ち身などちょっとしたケガはよくあることですね。
そのようなとき、お子さんにケガをしたときの状況をよく聞いてみましょう。
そして、「なぜケガをする事態が起きたのか」「そのときどのように行動すれば良かったのか」を自分なりに考えて言葉にさせてください。
自分の行動を振り返って原因と対策を見つけることで、ケガにつながる事故はもちろん、転落事故などの大きな事故の予防に役立てることができるはずです。

危険な行動を自制することにもつながっていくのではないでしょうか。
「ヒヤリハット」を見逃さず、事故の予防に役立てていきましょう。


▼ 危険な遊びを見つけたら大人が声かけを
子どもは常識や自制心より好奇心が勝ってしまうことがあるものです。
お子さんの気持ちになって、行動に目を配っておくことが必要でしょう。
ずっと監視していることはできなくても、普段どんな場所で、どんな遊びをしているのか、子どもの話を聞いて危険度を予測することはできます。
たとえば、集合住宅の外階段や通路などで鬼ごっこをしていたら、いつ転落事故が発生してもおかしくありません。
河川敷や公園の池などでも、好奇心から滑りやすい水際に近づいたり、落ちたボールを拾おうとしたりして、子どもが水に転落する事故が多く起きています。

お子さんの遊び場所、遊び方には、特に注意を払っておきたいものです。
性格や行動パターンを見極め、少しでも「危ないかもしれない」と感じたときは、絶対に見過ごさないようにしてください。

また、転落事故が起きそうな場所で遊んでいる子どもがいたら、一声かけて移動させるようにするなど、地域全体を見守る意識も大切です。


* * * * * * * * *


転落事故に限らず、子どもの事故は保護者が想像力を働かせて、起こりうる危険をイメージすることが重要です。

「これくらいなら大丈夫」ではなく、「最悪の場合、こんなことが起きる」と悪い事態に思いを巡らせること。
大人が先回りして危険の芽に気づくことで、子どもの安全がつくられます。

2018.02.01

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