相次ぐ集団登校中の事故!子どもを守るには?
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セコムの舟生です。
10月中旬、集団登校中の小学生の列に車が突っ込む事故が立て続けに起きました。
・大阪府枚方市
集団登校中の小学生の列に乗用車が突っ込み、児童5人と50代女性が重軽傷。事故現場は小学校脇の路上で、1列になって道路の左側を歩いていた児童の後ろから乗用車がぶつかり、次々とはねた(10月18日)。
・福岡県大川市
集団登校をしていた小学生が乗用車にはねられ、児童3人が軽傷。現場は通学路にある交差点。青信号になって児童らが横断歩道を歩きはじめたところ、左折してきた乗用車が衝突(10月19日)
子どもたちがどれほど怖く、痛い思いをしたかと思うと心が痛みます。
理不尽な事故に巻き込まれた子どもたちに非はありませんが、同じ不幸を繰り返さないためにも、自衛策を考えなくてはなりません。
交通ルールを守っているだけでは、防げない事故もあります。
車が多い登校時間帯に事故に巻き込まれないためには、どうしたらいいのでしょうか。
登校中の交通事故を防ぐ対策を考えていきましょう。
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▼ 登校中の事故を防ぐ「交通ルール+α」の安全行動
子どもの登校時間は大人の通勤時間でもあります。
先を急ぐドライバーもなかにはいるということです。
より慎重な行動が求められます。
交通ルールを守ることに加えて、以下のようなことを子どもに実践させましょう。
・ガードレールがない道では特に後ろからくる乗り物に注意する
・狭い場所で車が近づいてきたら安全な場所によけ、立ち止まってやり過ごす
・電柱や路上駐車の車、障害物をよけるときは前後左右の安全を確認する
・交差点では青信号になってもすぐに渡らない。曲がってくる車の動きをよく見る
友達との登下校の時間が楽しいに越したことはありませんが、おしゃべりに夢中になってはいけません。下記のような基本的なことでも、繰り返し教えることが大切です。
・よそ見をしたり、話に夢中になりながら歩かない
・急いでいても走らない。道路を渡るときは必ず一度、立ち止まる
・友達とふざけたり、道に広がって歩いたりしない
ガードレールがなく、交通量の多い道は、できれば避けたいものですが、通学路に指定されているところも少なくありません。
大人が見守りをするなどして対応している学校が多いようですが、スピードを出して通行する車が多いなど問題がある場合には、学校と保護者が話し合ってみましょう。
警察署の交通安全課に連絡して対策を促すのもひとつの方法です。
また、集団登校中に限らず事故が多いのは、道路の横断時です。
小学生は体が小さいため、運転者の死角に入りやすく、特に大型車からは見えにくいことがあります。
交差点や横断歩道で車が停止したときも、ドライバーの顔を見てアイコンタクトしましょう。
ドライバーの顔が見えなければ、認識されていない可能性があることを教えてください。
▼ いきなり迫りくる危険にいち早く気づくには?
いくら慎重に歩いていても、いきなり車が突っ込んできたらよけようがない。
こんなふうに思う方もいるかもしれません。
確かにその通りではありますが、危険にいち早く気づくために、子ども自身ができることもあります。
まず、「いつ事故が起きるかわからない」という危機意識を持つこと。
目で見えるものだけではなく、近づいてくる音や気配にも注意を向ける意識が必要です。
そして、危険を察知したときは、すぐに行動を起こすことが重要。
スピードを出している車や、動きがおかしい車などを見かけたときは、様子見をするのではなく、急いで安全な場所に退避しましょう。
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道路状況は常に変化しています。
後ろから車が迫ってくることもありますし、自転車が歩道を走ってくることもあります。
目の前だけ見て歩くのではなく、左右と後ろにも意識を向けながら、視野を広く持って歩くよう教えましょう。
また、交通事故に巻き込まれないためには、ドライバーから見つけやすくすることも大切です。
明るい色の服を着たり、リフレクターを付けたりすると効果的。
これから衣服も冬の装いになっていくと思いますが、目立つ色のものやリフレクター付きのものを選んではいかがでしょうか。
交通事故から身を守るために、何ができるのか。
この機会に、お子さんともぜひ話し合ってみてください。2017.10.26