[夏休み直前!安全特集2]自転車で遊びに行くときの注意点
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セコムの舟生です。
夏休みまでにおさらいしておきたいこと、早めに対策しておきたいことをお伝えする[夏休み直前!安全特集]。
1回目は、腕をつかんだり脅したりといった、強引な声かけへの対処法をテーマに取り上げました。
2回目となる今回は、自転車の安全についてです。
夏休みは、お友だちと遊ぶ時間が増え、出かけるとき自転車に乗る機会も多くなります。
この時期、子どもが乗った自転車と車の事故が頻繁に起きていることを忘れてはなりません。自転車に乗るとき注意しなくてはならないことや、どんなときに事故が起きやすいかといったことを、夏休み前に、おさらいしておきましょう。
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▼ 子どもの自転車事故に多い「出合い頭」の事故
警視庁の統計によると、子どもの自転車乗車中の事故の約7割が「出合い頭の事故」。交差点やT字路、路地からの合流など、さまざまな道路状況で出合い頭の事故が発生する可能性があります。子どもの安全ニュースでもたびたび取り上げていますが、信号のない交差点では特に注意しましょう。
事故の原因は、自転車に乗っている子どもに違反があったケースが約半数。
「安全不確認」「一時不停止」「交差点安全進行義務違反」といった違反が特に多くなっています。道路状況を確認せずに交差点へ突っ込んで行き、出合い頭に事故が発生している様子が統計から想像できます。
出合い頭の事故を防ぐには、一時停止と安全確認をしっかりおこなうことが重要です。交差点や道路の合流、図書館や児童館などの施設から道路に出るときも注意してください。
住宅街のように道がせまくて入り組んだところでは、いつでも止まれるスピードで走行することも大事です。
▼ 「左折の巻き込み」事故は青信号でも要注意!
交差点では、出合い頭の事故だけではなく、曲がってくる車に巻き込まれる事故がよく発生しています。トラックやダンプカーなど、大型車両が交差点を曲がってくるときに、自転車に乗って横断歩道を渡っていた子どもが巻き込まれるケースがあります。大型車両は運転者から見て左側、特に下部の死角が大きいので、横断歩道を渡っている子どもをとらえられないことがあるようです。
目の前の信号しか見ていない子もいるかもしれませんが、進行方向の信号が青になったら、自分だけではなく、道路に止まっていた車も動き出します。
「隣に止まっている車が曲がってくるかもしれない」ということを、子どもにも理解させることが大事だと思います。青になったらすぐ渡るのではなく、必ず車の動きを見るように教えてあげてください。ウインカーの見方も覚えておくと、ある程度は車の動きが予測できます。知識のひとつとして、子どもに教えておくといいと思います。
▼ 「自転車」に厳しい目が向けられている
6月から道路交通法が改正になり、自転車の安全に関する規則が大きく変わりました。
「信号無視」「通行禁止違反」「歩道での義務違反(徐行違反)」など14項目が危険行為に該当し、繰り返した場合は安全講習が義務付けられるようになりました。14歳未満の子どもは安全講習に該当しませんが、自転車のマナーや安全性に対して、以前にもまして厳しい目が向けられていることは確かです。
過去には、小学生が乗った自転車とぶつかった人が亡くなり、保護者に高額賠償が命じられた事故もありました。自転車は手軽で便利な乗り物ですが、人の命を奪う凶器にもなるということを子ども自身がしっかりと受け止めなくてはならないと思います。
自転車に乗るとき守らなくてはならないことを再度おさらいしておきましょう。
<安全キッズのための「自転車の安全ルール」>
(1) 歩道は歩行者優先。歩いている人に道をゆずる
(2) ヘルメットをかぶる
(3) 交差点では信号にしたがい、必ず止まって安全確認する
(4) 暗くなったら早めにライトをつける
(5) 2人乗りは禁止、並んで走るのも禁止
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夏休みが始まる前に、お子さんの行動範囲を回って、安全確認や一時停止が必要な場所を確認してみてはいかがでしょうか。
具体的に場所がわかると、子どもも理解しやすいはずです。また、ブレーキのゆるみや故障などが事故の原因になることもあります。夏休み前に、自転車の安全点検も忘れないでくださいね!
2015.07.13